コナサン、ミンバンワ!
先月来、清純派で知られた女性タレントの覚醒剤使用による刑事問責が世間と芸能界を騒がせているが、そればかりに気を取られていてはならない。北日本にて先日、現役弁護士が覚醒剤不法所持及び使用容疑にて北海道警察本部に逮捕されていたのだ。先の女性タレントの容疑とは、責任の度合いにおいて、雲泥の差ではないだろうか。
確かに覚醒剤所持使用は大罪だ。精神疲労の果てとは言え、その軽減を禁止薬物に求めるのはあってはならない事態であり、違反した者は、可能な限りの重罰を科されて然るべきであろう。ただ、芸能人とは言え一民間人であるのも事実。裏付けがあれば、ある程度の酌量の余地はあろうが、殊法律の専門家たる弁護士となると話は別ではないか。
弁護士たる者、覚醒剤に代表される禁止薬物の類が人類にとり、どの様な悪影響を及ぼすかはどんな一般人よりも熟知していて然るべきであり、違反行為に対しては、正義の代理人として然るべき毅然たる対処の挙に出るべき立場にある。その様な人物があろう事か、自ら禁止薬物に手を出すとは何事か。しかも、悪しき作用や多くの人々への危害の恐れも十分に知り得る立場でありながらの所業にあっては、最早確信犯の誹りを免れないであろう。更にこの人物、聞けば札幌弁護士会副会長の要職にある由ではないか。こうなれば社会的影響は甚大。これが中華人民共和国においてならまず死刑、それも恐らく公開にての銃殺刑であろう。
そこまで求めるは、我国にては不可能としても、この弁護士は重罰に処せられて然るべきであり、当然資格剥奪に処せられるべきである。又「弁解の余地なし」との見解を表した札幌弁護士会々長に対しても、管理監督不行き届きによる処分が行われるべき。日本弁護士連合会は、この件に対し断固たる処置を執るのが筋であろう。万一にも逃げれば、国民的信頼は一気に失われ、弁護士倫理は地に堕ちるであろう。
戦後の、日本国憲法による誤り偏った人権感覚の下、多くの弁護士は、例えば凶悪事件にての容疑者の人権過剰擁護に終始し、我国社会の本当の正義を見誤り、凶悪事件被害者援護を等閑にして来た。ただでさえ、国民的信頼が傾いているのを理解していない者が多い印象を強く受ける。今回の件への対処は、日弁連に突きつけられた言わば「踏み絵」の大きな一つだろう。誠実に対応する姿勢を見せなければ、いずれ信用失墜と言う名の天誅が下される事となろう。