Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

少年法改正「保護」にも「厳罰」にも傾いてはダメだ

2021-05-22 21:39:56 | 国際・政治

横浜市内で、今月中旬来 元飼い主の所から脱走して行方をくらましていた大蛇・アミメニシキヘビが、元飼い主の居住したアパート天井裏に潜伏していたのを発見され 無事確保された様だ。まずは人的被害がなかった事を多とすると共に、蛇の確保に尽力された各位を労いたく思う。その一方 明らかに不適切な飼育管理は問責されるべきであり、元飼い主は誠実に対応すべきだろう。又 人命に関わる事故を起こしかねない猛獣や大蛇などの飼育を事実上不可とする様、法整備を含め 国や自治体の管理監督態勢を構築する必要もあろう。

本題です。昨日の事だが、以下紹介の事情もあって 少年法が改正される事となり、昨日の参院本会議にて与党などの賛成多数で可決成立をみた。まずはこの議決を尊重したく思う。少年法本来の趣旨は、重い事件を生じた(今は)未成年者にも 前途がある事とて更生の機会担保を図る事と心得るが、近年目立つ特段の凶悪事件に対し 犠牲被害の各位援護の見地からも適切なあり様が問い直されてきたものだ。以下 時事通信ネット記事を引用して、少しみて参りたい。

「18、19歳『特定少年』に=改正少年法が成立ー厳罰化、起訴後は実名報道も」

事件を起こした 18、19歳(現状未成年)を「特定少年」と位置付け、厳罰化を図る改正少年法が 5/21の参院本会議で与党などの賛成多数で可決・成立した。家庭裁判所から検察官へ送致する事件を 殺人などの重大犯罪以外にも拡大。起訴されれば実名報道も認める。民法改正により 来年 4/1から成人年齢を 18歳以上に引き下げるのに合わせて施行する。

改正法は、検察官送致 (逆送)して 20歳以上と同様の刑事手続きを取る対象を新たに規定。現行の殺人など「故意の犯罪行為で被害者を死亡させた事件」に加え、強盗、強制性交、放火など「死刑、無期(懲役)、法定刑の下限が 1年以上の懲役、禁錮に当たる事件」も対象になる。

全事件を一旦家裁に送致する仕組みは維持する。逆送の対象とならない場合、家裁は更生を図る目的の「保護処分」を行う。(1) 6カ月の保護観察 (2) 2,年の保護観察 (3) 3年以下の範囲内で少年院に収容ーのいずれかを決定する。(引用ここまで)

この議決に際し、元参議でもある格闘家・大仁田 厚さんが以下の SNS見解を表されている。拙者も概ね同感する所だ。「私見を語らせてもらうが、時代の流れだと私は思う。18歳から選挙権もあり、社会人として義務と権利をはっきりと自覚してもらいたいと思うのだ。この法案の成立によって、私自身も 身をもって生き方を見つめ直そうと思うのだ」

若い世代向けに、大変重いお言葉だと思う。前述法案成立に際し、野党側からの「更生への配慮を行う」事は付帯条項により担保されているし、或いは運用しながら必要な不具合を修正していく事も可能だろう。抑制を守った必要な厳罰化は当然認められるべきだが、頼り過ぎは芳しくないのも事実である。

振り返って、これまでの少年法は「初めに保護ありき」の趣が強くあった。事件に走った少年の健全な更生が期される事に異論はないが、日本弁護士連合会執行部派を含む左派容共勢力による 保護に傾いた不良なあり様が拭えなかったのだ。その事がしばしば事件の犠牲被害の各位援護を蔑ろにしてきたのも事実だし、更生にしても 日教組勢力らの妨害とかもあって、厳しさを伴う望ましいものであったかも疑問符のつく所だろう。

一定の厳罰化もそうだが、むしろ起訴後の実名公表ができる様になった事が 或いは相当な抑止力となる事も期待できよう。少年保護優先勢力からは未だに非難の標的となっている様だが、実名報道は「できる」というだけの話。それを実行するか否かは 報道各社局の判断に任される所もある様だ。だが末尾の関連記事にもある様に、少年凶悪事件犠牲被害の方々に向けた「行き過ぎた取材」横行の陰で、加害側の実名報道は 左派やエセ人権勢力の攻勢に晒される「不公正」が罷り通ってきた。

拙者が此度の少年法改正を概ね評価するのは、そうした歪(いびつ)さの是正貢献に資する所が見込まれるからだ。例えば老舗雑誌「週刊新潮」は早くから凶悪事件に手を染めた少年実名報道にトライしてきたし、常に犯罪被害者の側に立った論調を貫いているのも評価できると心得る。今後こうした「実名報道」にどれ位の社局が適切に反応するか、ある意味「踏み絵」の様で 拙的には面白くもあると心得るものだが。とに角此度の少年法改正を「保護」「厳罰」のいずれにも傾かぬ、少しでも公正な姿勢で向き合えればとも思う所。今回画像は 当地北郊の清州市内で目撃した、降雨下での設備検査に臨む 東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」の様子を。以下に、関連記事をリンク致します。昨秋の発出ですが、今も資料価値は不変と心得ます。(時事ドットコム 2020=令和 2年 10/20付)  範囲拡大「適正化」と評価 神戸連続殺傷遺族の土師さん:時事ドットコム (jiji.com)

コメント (2)
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