昨 8/6は、77回目の広島原爆忌。朝方の 政府関係も加わっての追悼行事に、拙者も細やかな弔意を表した次第。更に来る 8/9には長崎原爆忌が続き、終戦の日へ向けて 先の大戦を振り返り、戦没並びに関連犠牲各位への 改めての哀悼の誠を捧ぐ日となる次第。
昨日のネットを含む報道を見ても 全員黙祷を初め 静かな鎮魂の時とすべき所、交通労組を含む左派容共勢力相当数が広島市に乗り込み、反政府的、騒擾的デモ行動の挙に出たのは如何なものか。既に毎夏の原爆忌毎の事象となっているとかで、特に安倍元総理が銃撃に斃れた今回などは「斃された安倍(元総理)が悪い!」などと不埒極まる文句を叫ぶ輩もあった由。
一体、原爆犠牲追悼の場を何と思っているのか?デモ隊の行く手には 良識ある市民各位による無言の抗議も表され、又 左派容共と敵対する国粋系による牽制も行われた様だが、左派容共側の騒擾は 黙祷時を除き収まらなかった様で、中には「力には力で対抗する必要あり」などと凄む輩もいたやに聞く。
本当に、自勢力の暴力を正当化する様な勢力に、広島原爆犠牲各位の追悼の場に出入りする資格などない。更に 欧米の核脅威には対抗しようとする一方、中・露・朝によるそれには沈黙する風情ではないか。「攻撃志向にダブスタ」なる最低最悪のこの連中を、二度と広島及び長崎の各原爆忌に近づける事のない様、各都市の首長と行政、それに市民勢力は 是非知恵を絞って頂きたいものだ。
本当に 今回本題は原爆忌なるタイミングで取り上げるのも一時憚ったものだが、やはり避ける訳にも参らぬと思い、記すに至ったもの。それは 欧米など諸外国で相当な普及をみる一方、我国にては民間住宅、公共施設の双方で長らく普及をみる事のなかった 避難用核シェルターの事。一応 鉄道とも無関係ではない様なので、触れてみる事とした次第。以下 ネット辞書「ウィキペディア」の概要記事を引用して、みて参りたい。
「核シェルター」
英語・Nuclear shelter は「放射性降下物シェルター」(Fallout shelter) とも呼ばれ、一旦重大な核戦争(など) が起こった場合の一時避難所(シェルター) である。
概要
放射性降下物シェルターは、核爆発による放射性破片や放射性降下物から居住者を保護するために 特別に指定された閉鎖空間である。そのような避難所の多くは、(東西)冷戦中の民間防衛対策として建設された。
核爆発の間、結果として生じる火の玉で気化した物質は、爆発からの中性子にさらされ それらを吸収し、放射性になる。この物質は 雨の中で結露すると、軽石に似たほこりや軽い砂質の物質を形成する。そうした放射性降下物は、アルファ粒子とベータ粒子、およびガンマ粒子を放出する。
この高放射性物質の多くは地球に降下し、視線内のあらゆるものを放射線にさらし、重大な危険をもたらす。放射性降下物シェルターは、放射能がより安全なレベルに減衰するまで、居住者が有害な放射性降下物に晒されるを最小限に抑えることができるように設計されている。(以下略。引用ここまで)
末尾リンクの関連記事に譲る所も多いかもだが、欧米などでは「核兵器を使った攻撃又はそれに匹敵する事態」が 起きる可能性ゼロとはいえぬ事として捉えられている様だ。数年余り前の 2014=平成 26年のデータにはなるも、この時点でも 国レベルの核シェルター普及率は スイス、イスラエルの両国で 100%に達し、ノルウェー国も間もなく達成したと思われる。次いで米合衆国の 8割超、英・露両国の 7割超などが続き、アジアでも韓、シンガポール両国が 5割超であるのに対して、我国は現在でも僅か 0.1%程度とみられ、お寒い危機意識が窺える。
尤も 最近の北鮮による度重なる弾道ミサイル発射事象や、露による対ウクライナ攻撃などの軍事危機などから 流石に我国内でも懸念の声が上がり、今は輸入資材が大半の 住宅用核シェルターの導入事例やその為の問い合わせも 以前よりは増えた様だが、欧米に比べれば立ち遅れている。そこで要望したいのが、これからできる深い地下施設に 核シェルターを標準装備願いたいという事だ。
民間住宅への早い普及は無理がある事は分っている。その一方 東京都営地下鉄・大江戸線など地下深くを行く路線の駅などに 核シェルターの機能を持たせる動きが徐々にだが進んでいる様だ。当地名古屋も、例えば開通年度の遅かった桜通線(1989=平成元年初開通) などは相当な地下深くを通っているし、東京都内や大阪府内の地下鉄各線でも、都営大江戸線以外にも当該路線があるかも知れない。そうした 核シェルター設置の条件をクリアしている各駅に順次設置でも良いと思う。
それから又当地の事ともなるが、数年後に開通見込みの JRリニア中央新幹線・名古屋駅は明らかに深い位置に設けられる。主な工事はこれからなので、変更が叶う所で 是非核シェルター装備を検討願いたいものだ。行政による援護も必要だろう。河村名古屋市長は 任期の総仕上げの一つとして、名古屋城完全復元は棚上げにして こうした公共場所への核シェルター設置でも進められてはどうか。
北鮮の不穏な動きに加え、最近は 中国大陸による台湾危機懸念も高まっている。どちらも核保有では共通している。対する我国も、平和を標榜するといえど 丸腰では拙い。G7他国に倣い、核シェルター普及に 徐々にでも本腰を入れるべきだ。今回画像は 先年当地北郊の犬山市内で見かけた名古屋市営地下鉄の希少車 7000系電車の様子を。名古屋鉄道と相互乗り入れする 小牧線を主な舞台とし、普段の整備も同鉄道の犬山基地で世話になっている模様。以下に 関連記事をリンク致します。(NEWS ポストセブン 5/25付) 日本の核シェルターの現状 人口1.2億人に対し収容できるのは2.4万人(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース