Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

安保と鉄道 その⑨

2022-08-18 10:57:09 | 国際・政治

政界、特に与党のそれと大韓民国発の「反社面を抱える」とされる旧統一教会との距離問題への 既成メディアの些か過剰な印象の取り上げは相変わらずだ。確かに信者といえど実害を生じた宗教勢力への 我政界の接近に行き過ぎがあれば糾されるべきだし、特に与党の関係各位は国民向けの説明を誠実に行い、今後の関係を絶つ意思位は明確にすべきだろう。

一方の報道勢力。特に左傾側のそれは 明らかに旧統一教会の問題をネタにした対与党側貶め意図が露骨に透け、先年騒がれた 旧安倍政権下の「森友・加計・桜」の各問題再燃レベルを狙っている印象も受ける。更に不興を覚えるのが「我々こそ絶対の正義」を振りかざす様な 左傾側の騒擾的論調だ。

これは何も かねて好感しない朝日新聞一味に留まらず、名指しは控えるが ゲスト・コメンテーターとして各局 TV番組出演の発言者中には、少なくともネット上では 極左過激勢力との黒繋がりを指摘される人物もある。こんな事で、仮に与党側の落度が明白だったにせよ 公正な追及ができるのか、一抹の疑問も残る所。いずれ臨時国会の追及ネタにも上がるだろうが、野党の取り組み姿勢が「森友・加計・桜」と同じで良いとでも思うなら、この間何も学んでいなかった事になるだろう。その辺りも留意しながら、今後を見て参ろうと思う。

本題です。今月は「安保と鉄道」の関わりをメインに帯タイトルを付したものだが、勿論自衛隊側の具体的な動きもある事実は踏まえないとという所。全国の主要鉄道路線にて 自衛隊向け臨時便が出ているのは鉄道ファンならずとも広く知られるが、ここ 2年位は 自衛隊側の公用車ドライバー不足もあって、定期的な鉄道便利用の動きも出ている様だ。以下 先年ので恐縮だが、西日本新聞ネット記事を引用して みて参りたい。

「陸自が 資機材輸送に鉄道利用定期化 JR貨物・鳥栖駅など 8駅拠点に」

陸上自衛隊は (2020=令和 2年) 4月から、全国の演習場などへの資機材輸送での 鉄道の利用を本格化させる。JR貨物の鳥栖貨物ターミナル駅(佐賀県鳥栖市) など全国八つの貨物駅を 積み下ろしの拠点とする。東日本大震災(2011=平成 23年) など災害時に道路が寸断され、トラック輸送に影響が出たことなどを踏まえた。

貨物駅の隅田川(東京都荒川区) から札幌(北海道札幌市) と (前述の)鳥栖へ向かう 2路線を利用。途中の駅で積み下ろししながら、訓練などで使う資機材や隊員の食料などを運ぶという。現在は 主に陸自の輸送トラックや民間フェリーで運んでいるが、東日本大震災や熊本地震(2016=平成 28年)、九州北部豪雨(2017=同 29年) などの災害時に影響を受けたことから、これまでは不定期だった鉄道輸送を定期化することにした。

弾薬や武器類の輸送は従来通り、陸自のトラックを使う。自衛隊は 定員 24万 7154人(2020=令和 2年当時) に対し、同時点の充足率は 91.7% と人手が不足している。陸自幹部は「輸送を民間と協力することにより、任務の効率化、省力化を図りたい」と話す。(引用ここまで)

全国的、或いは国際的な拠点を持つ 我国主要企業でもそうだろうが、災害など万一に備え 輸送の chを少しでも多角化して安全と信頼の確保を図るべきは、自衛隊にしても同じ事だろう。随分前の東日本大震災直後、自動車評論家・赤井邦彦さんが某スポーツ紙で語られた事だが「道路は 災害時にも一番早く通行が確保されねばならない。被災地へ真っ先に駆け付け、かつ後処理などで一番最後に現場を後にするのが自動車だからだ」との記事を拝読した事がある。

確かに原則はその通りだ。人命に関わる救助・救難活動に道を開く為には、文字通り「道路仮復旧」が最優先されるべきは異議がない。しかし現実は「Yes but」もありだろう。一時にせよ 道路が機能を失い、鉄道が生き残るケースも有り得る事が、昨今の自衛隊判断に繋がったという事だろう。勿論逆のケースも大いにあり得る事。赤井さんのご見解は正論である。

それを踏まえた上で 引用記事をみて参ると、やはり首都圏からの列車行先が「北海道・札幌と九州佐賀・鳥栖」というのは現実の安保面でも説得力があると思う。札幌方面行は「北の備え」つまり今、東欧ウクライナ国を侵攻中のロシア国の脅威に対峙するものだろう。

少し歴史絡みとなるが 露は旧ソ連邦期、我国の終戦に当たる 1945=昭和 20年 8/15を過ぎてから対北方領土侵攻行動を起こし、正式な終戦とされる米戦艦・ミズーリ号の艦上で行われた降伏調印の日 9/2を過ぎても続き、結局 当時正当な自衛行動に出た旧陸軍残存部隊を破って 9/5に至り ようやく止んだと聞く。この国際法規にも反する旧ソ連邦の蛮行を、我々はくれぐれも留意したいものだ。

又 1988=昭和 63年完成の青函海底トンネル開通時に、最も不興を抱いたのも旧ソ連邦だとされる。前述の史実は 旧軍の抵抗なくば 旧ソ連軍は北海道侵攻へと進み、少なくとも道西部の留萌(るもい)➡道東の釧路を結ぶ線以北が占領され、北海道に国境が出現した可能性があるのだ。そればかりではない。旧ソ連邦の最終目標は、北海道全土の占領にあったとされるは有名な話。特に不凍港でもある天然の要害、函館を 当時のスターリン元書記長らは喉から手が出る程欲しがっていたとの話も聞く所だ。そんな事を許せば、今度は津軽海峡が「緊張の海」と化しかねないからだ。残念だが もう美味で知られる「大間マグロ漁」どころではなくなるだろう。

南方の 九州佐賀・鳥栖方面の設定も適切だろう。申すまでもなく、更に緊張の度を増す 台湾危機への対応が欠かせなくなりつつある。こちらも又 輸送手段の多ch 化に取り組むべきと心得る。北方同様、やはり道路の機能が低下した場合の事は考えられなければならない。鉄道利用と共に、これまでも実績のある 民間フェリー船を初めとする内航海運との連携も維持すべきは当然だろう。

九州方面はひとまず佐賀・鳥栖まで輸送の様だが、JR貨物便は更に南方・鹿児島貨物ターミナル駅まで運転される。今後で良いから 台湾危機や南西諸島周辺の緊張事態に手強く対応できる様にする為にも、臨時的でも自衛隊鉄道便の鹿児島までの運転が考えられて良いと思う。九州地区の貨物便は、旧国鉄期から活躍の電気機関車複数 (交流電気式の ED76、直流/交流両電気式で本州乗り入れも可能な EF81の両機材)が経年を迎え、後継機材(直流/交流両電気式の今世紀型・EF510) の手当てが進められている模様。

以後は新型車種への統一などが行われるだろうが、経営面の為といえど こうした動きは安保面もプラスとなる。今後の動きを注目したいと思う者だ。今回画像は、近年当地東海にも姿を現す様になった 今世紀モデル・EF510型電機の上り貨物便を当地北郊・一宮市内にて目撃した時のもの。本来は朱色外装なるも、当初首都圏発の夜行特急列車を先導した青基調、先年まで同じく夜行特急「カシオペア」の先頭に立った銀基調の機も少数あって、九州向け新車は「銀基調」をアレンジした色合いになる様です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする