Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

安保と鉄道 その➁

2022-08-05 20:31:56 | 国際・政治

先日の台湾訪問が話題の、N・ペロシ米連邦議会下院議長が昨夜来日。今朝は岸田総理と朝食会を兼ね会談の後、国会傍聴に臨まれた様だ。懸念される台湾危機などについての 必要な意思疎通が図られた様で、日米にとり 少しでも意味のある会談となる事を望みたい。

一方の中国大陸。予定調和ともいえる過剰反応を示し、台湾を包囲する形での 実弾を用いた軍事演習で脅しの挙といった趣だ。弾道ミサイルも動員され、内複数が 我国の排他的経済水域 EEZ内に着弾の模様。事前警告の効果もあって 船舶や航空機、漁業関係各位に実害はない様だが、今回軍事演習即時中止を求める防衛相声明は、どれ位効くか疑問もある所。中国大陸は聞く耳持たず、予定通り明後日 8/7まで続行するだろう。ペロシ議長訪台支持のかどで、当初予定の日中外相会談を一方的に解除した事にも それが表れている。まあ我国としては 必要な用心の上で、事態を静かに注視しておればよろしいといった所か。

本題です。先日来 我国内にては、大韓民国が本拠の宗教勢力・旧統一教会と 与野党政治家との距離問題が問題視されるはご存知の通りだが、これは左傾メディアの扇情的取り上げによる所もそれなりに影響しているのではないか。勿論看過して良い訳ではないが、現憲法も保障の「信教の自由」との整合を図る為にも 前述勢力の「反社会性」が見過ごしにされている所に限っての問題として向き合うべきとも思う所だ。

それを踏まえた上で、旧統一教会関連組織が 全世紀終盤、昭和末期から平成前期にかけて一時注目された「日韓海底トンネル構想」を発案主導していたとは、恥ずかしながら最近詳細を知った者だ。結論から申せば、我国の安保にとり決して望ましいものでない事は事実。以下 ネット辞書「ウィキペディア」の前述構想概要記事を引用しても、みて参りたい。

「日韓トンネル」

日韓トンネルは、国際ハイウェイ財団が推進する 日本の九州と韓国(朝鮮半島南部) をトンネル結ぶ構想、またはそのトンネルのことである。

(概要)

日本列島と朝鮮半島南部をトンネルで結ぶ構想は 戦前、大日本帝国が立案したこともあった。戦後は 世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧世界基督教統一神霊協会[統一教会])系グループ事業の「日韓トンネル研究会」 (NPO法人) 日韓海底トンネル推進議員連盟が、同トンネル構想の推進をしていた。そのほか日本の建設会社の大林組が「ユーラシア・ドライブウェイ構想」の一環として 1980年代(昭和末期) 当時に実現可能であった技術で構想していた。具体的な実現性については、建設にかかる費用とそこから生み出される利便について様々な意見があり、また日韓間の費用負担比をどうするかの議論があった。

2011(平成 23)年 1月、韓国国土海洋部は「韓日海底トンネルは経済性がない」との調査結果とともに 推進中断を明らかにしたが、その後も 韓国側の政治家により建設に向けたアピールが行われることがある。

霊感商法被害救済担当弁護士連絡会事務局長の 渡辺 博(弁護士) によると、(旧)統一教会による「日韓トンネル」プロジェクトは「『日韓トンネルを造るため』という名目で多大な献金を集めるための『信者に向けたアドバルーン』とのことで、定期的にプロジェクトを再燃させることで 1981(昭和 56)年以降に 何億円単位の被害者を何人も生み出している一方で、プロジェクト実現の見込みはないとのこと。(引用ここまで)

まだ「安保」や「地政学」の問題をさほど意識しなかった前半生の頃は、日韓トンネル構想を それこそ夢のある話とも思った事もあったが、旧統一教会系主導の報に接して考えを変えた。森、菅(かん) 各氏など 複数の総理経験者も支持したものだが、そう言われれば これは我国の安保面にとってもマイナスではないか。

些か復習の所もありはするのだが、我国側の起点とされる福岡県下からも韓国側の釜山(ぷさん) 辺りまでは距離にして 230km位と聞く。壱岐や対馬といった島嶼部伝いに通すつもりだったのだろうが、それでも技術レベルでの難題も多々あるのではないか。工事予算にしても、当初約 10兆円が見込まれた由だが、トンネル工事は 大出水など何が起きるか分らず、費用面が大きく超過する事あるは、過去の青函海底トンネル工事などの実績なども示す所だろう。

何よりも、政府レベルの日韓間調整が至難だ。一定の対日理解はあるも、例えば竹島の件や旭日旗問題など 反日感情がまだ大きいのも事実。そんな国内世論を背景に、日韓トンネル構想についての両政府合意など 比較的理解あるとされる 尹(ゆん)現政権でも無理だろう。我国側が高負担となる 費用分担(当初は日7 : 韓3) の面にしても、到底我々が受け入れられる代物ではない。

結局 この構想は「旧統一教会の、旧統一教会による、旧統一教会の為の構想」に尽きるという事だろう。旅客、貨物共 相当の鉄道・道路輸送量をこなさないと採算ラインには乗らず現行の関釜航路初め 海運と航空で十分な輸送力にとっては負債ともなりかねない。時短効果も限られるとか。むしろ 朝鮮半島と地続になる事の、技術流出や諜報活動の標的となる事の 対日リスクの方が遥かに大きいのではないか。事実なら、我国の安保面にも反って有害と言えよう。

この構想はまだ完全に取下げられた訳ではない様だが、どうか息を吹き返す事のない様 心より祈念するのは拙者だけではないだろう。今回画像は、この初夏 当地南郊の西尾市内にて目撃の、東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」の様子をもう一度。以下に、冒頭を含め 関連記事を 2件リンク致します。➀ (Wikipedia・日韓トンネル) 日韓トンネル - Wikipedia ➁ (現代ビジネス 8/5付) 「平和ボケ」した日本のメディアの「致命的な勘違い」が、ペロシ訪台で見えてきた いつ、目を覚ますのか (msn.com)

コメント (2)
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