Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

安保と鉄道 その⑬

2022-08-26 13:14:02 | 国際・政治

先の参院選地方遊説中、銃撃に遭い急逝の 安倍元総理の四十九日となった。主なき自宅にては近親各位メインの法要が営まれ、静かに故人を偲ばれた様だ。一国民として、又 人間「安倍ちゃん」の一支持者として、改めての弔意を表す者だ。

関連して、些か「遅いのでは」の趣もある警察庁と奈良県警両トップの 事実上の引責辞職も表されたが、それと事件の捜査は無関係。まだ途上とも思われる、容疑者供述の更なる引き出しと まだ一発が不見ともいわれる銃弾確保など、引き続いての徹底捜査を願いたい。

拙個人的には是とするの国葬の賛否も 未だに騒然と取り上げられ、一体 元総理経験者が悪しき形で失われた事への静かな、謙虚な向き合い姿勢があるのかと訝しくもなるものだ。特に左派左傾側のそれが、誠に酷い。以下 保守言論の重鎮・櫻井よしこさんの SNSご見解を紹介するが、拙者もこの見方に賛同する者だ。

「凶弾に斃れた 安倍晋三元総理と (旧)統一教会について、わが国における大方のメディアの報道には 受け入れ難い焦点ずらしがある。TV局も新聞社もおしなべて 安倍氏と (旧)統一教会の関係が疾(やま)しいものであるかのように報じている」

前述中、櫻井さんが「疾しい」と表されたのは「過分に疾しい」という事ではないだろうか。つまり左派野党とそのシンパたる左傾メディアが、ネットを含めた挨拶メッセージ程度の関与でも「過ぎた疾しいレベル」として、貶めの為利用する目的で悪しざまに取り上げているという事だろう。こうした騒ぎは国葬直前まで続くだろうが、何しろ相手は 先日の広島・長崎両原爆忌会場辺りでも、静かな追悼の場を弁える事なく騒いでいた連中だ。聞く耳を持たないかもだが、国葬当日位は「静かにしていろよ」と一言申しておきたい。

本題です。その安倍元総理の遺志にも沿うだろう「安保」つまり我国の安全保障と鉄道の浅からぬ関わりに触れて参った今月だが、いよいよ一番強く申したい所に立ち入って参ろうと思う。その場所とは、北海道南部の JR函館本線・函館市北郊の新函館北斗と、渡島半島中程の交通要衝・長万部(おしゃまんべ) の間、100km弱の路線の今後のあり方を巡る事共だ。まず 基本的な考え方として、以下 日本戦略研究フォーラムのネット記事に載った、寺井 融(てらい・とおる)・政策提言委員のご見解を引用して みて参りたい。

「JR北海道の感幹線は、国防や大災害の備えであることも考慮せよ」

JR北海道が運営する鉄道の約半分にあたる、13区間約 1237kmの経営維持が困難になってきていて、今後の存廃は議論の上で決定されて行くと発表された。

もともと国鉄の分割民営化の際、本州 3社(JR東日本、JR東海、JR西日本)に比べ、島嶼 3社(JR北海道、JR四国、JR九州)の経営環境は、厳しいものになると見られてきた。うち JR九州は、新幹線の開業や豪華観光列車の展開も成功させて、株式を上場させるまでに好転させてきた。しかし JR北海道、JR四国の 2社は、依然として厳しい経営状況が続く。

特に JR北海道。以下、5 点の問題がある。

➀北海道は カバーする面積が広く、人口は約 538万人、人口密度が 65人/㎢ (全国平均 339人/㎢=2015=平成 27年調べ) と少ない。

➁道内の道路は整備されていて、しかも札幌と拠点都市を結ぶ空路(例、新千歳・稚内間や新千歳・釧路間など) も充実している。

➂札幌市の市営地下鉄がゴム車輪であり、JRとの相互乗り入れが実現していない。と言った要因のほか

④JR北海道の労組が、革マル派の影響が強いと言われている 旧動労系の JR総連が大半を占めていて、労組関係が厳しい。

⑤道産子の アバウトで大陸的な性格もあって、安全認識が緩い傾向にある。ずさんな管理体制とも相俟って事故を起こしてきた。

と言った 諸事情が大きいものと思われる。’’道産子気質’ は、なかなか変えられるものではない。問題は、労使関係である。JR 全体の労働組合勢力図で言えば、旧鉄労(旧同盟・民社党) 系や旧鉄産労(旧国労穏健派・社会党) 系らが母体の JR連合と、旧動労系の JR総連が勢力を拮抗させており、「箱根から西が JR連合、東が JR総連」が強い(北海道に関していえば、総連 7000人対連合 600人)と言われている。そんな状況の改善が、ますせ必要であろう。

それらと共に、北海道の鉄路をどうするのかを検討する場合、経済合理性の追求もさることながら、国防や大災害に(向けた)備えでもあることを忘れてはならない。これが 第一である。名寄から釧路、釧路から根室、旭川から網走といった基幹路線も 廃止候補に入っている。もし 隣国ロシアとの間で戦端が開かれでもしたら、どうなるのか。相手は かつて東北海道の僚友を企図し、最近ではクリミア半島の強奪を果たした国なのである。

また 東日本大震災のとき、津波で仙台国際空港が一時 使用不能となった。本来 東北自動車道の一部が滑走路仕様になっていれば、問題が起きなかったはずである。東京ほか大都市には、深く掘られた地下鉄が走っている。これら路線についても、核シェルター機能を付与しておくべきである。国土や交通網の整備は、常に国防や大災害への備えの観点が必要なのだ。たとえ支線や枝線がバス路線への転換を進めるとして、(鉄道)幹線の存廃は、別の視点が肝要なのである。(引用ここまで)

寺井さんの前述見解は、北海道ご出身の識者らしく 大変地元事情を汲んだ合理的な向き合いと理解するが、各地の時期には緩急があろう。やはり一番優先されるべきは、北海道新幹線の札幌延伸が 2030=令和 12年頃に固まってきた並行在来線となる、JR函館本線の函館方であろう。

詳しくは 末尾リンクの関連記事に譲る所もあるが、別情報などから 前述新幹線延伸後の扱いは「自治体も関与の第三セクター組織による鉄道存続」「新幹線停車の新函館北斗~長万部間の廃止→バス路線転換」に大別される様だ。取るべき合理的な策は 安保面からも要鉄道存続が明白で、バス路線転換は絶対に避けるべき。

この線区は本州~北海道間の長距離貨物便も数多く、鉄道存続の有力な根拠にもなり得よう。JR北海道から分離された後の 沿線自治体の経費負担が一番の問題だろうが、ひとまずはこの線区に限り 資金面や運営面を含め 自衛隊の関与をより深化させ得る様願いたいという事だ。北海道内の自衛隊各所が必要とする装備輸送にも、現函館本線・函館方線区の果たす役割は大きいだろう。資金面にしても、防衛予算の一部が充てられる事となれば、少しは運営の安定化に資する事だろう。

法制面にしても 憲法の見直しまでは必要なく、自衛隊関連法規のそれで対応可能ではないか。距離にして 100km足らず。沿線各自治体が困っており、かつ安保上も重要な鉄道線なら 自衛隊のより深い関与も厭わない姿勢が大事と心得るがどうか。今回画像は、北海道地区貨物便の主戦、大型ディーゼル機関車 DF200の、当地名古屋辺りでも見られる様になった雄姿を。以下に 関連記事をリンク致します。(Merkmal 6/11付) 函館線「長万部~函館」存廃問題 もはやJR貨物の手に負えず、国も自治体も膨大赤字にダンマリの現実(Merkmal) - Yahoo!ニュース

コメント (4)
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