訪中の 山口那津男・公明代表が、会談の 蔡奇(つぁい・ちー)・中共政治局常務委員に対し、宮城・仙台市向けに同国特産のジャイアント・パンダのレンタルを願い出た様だ。
地元の要望とはいえ「やめてくれ!」の一言も申したくなるものだ。先の東日本大震災の伴う 東京電力・福島原発事故処理水の扱いを巡っての、我国産水産物輸入停止措置解除など 難儀な日中関係打開を図っての訪中だろうが、この願い出は正直余分だ。
同パンダのレンタルに当たっての費用は、2頭当たり確実に年間 1億円はかかる由で 決して少額ではない。しかも糧食費や我国動物園にての住居費などは別途だとか。野党側などによる 与党自民会派複数のパーティー券など政治資金表記漏れなどの追及は自由かもだが、それより高額な こうした重要度の低そうな願い出は、くれぐれも慎重を期して頂きたいものだ。
本題です。一方で 沖縄・尖閣近くの海域に観測用ブイなどを設置され、我国が舐められ気味の中国大陸に伍す様に、北鮮はかねてよりの通告とされる 自称「偵察衛星」打ち上げの挙に出た様だ。
当初通告日付を前倒ししての 昨夜遅くの打ち上げ自体と共に、もしも巡航ミサイルなどの技術が用いられておれば 国際法違反も疑われるという。改めての憤りと共に、今回その「偵察衛星」とやらが軌道に乗ったとすれば 憤りと共に、警戒も新たにしなければという事だ。以下 今日のロイター通信ネット記事を引用して、みて参る事に。
「北朝鮮『衛星』の軌道投入 現時点で確認されず 詳細は分析中=官房長官」
松野博一・内閣官房長官は 11/22午前の会見で、昨夜 北朝鮮が発射した「偵察衛星」について「現時点で地球周回軌道への投入は確認されていない」と語った。
北朝鮮が (偵察)衛星打ち上げに成功したと発表していることは承知しているとした上で「詳細は 現在防衛省で分析中だ」とし、成功かどうかについても「分析中だ」と述べるにとどめた。詳細な分析には「相応の時間を要することになる」という。
北朝鮮が 近い将来に複数の偵察衛星を打ち上げるとしていることについては「今後も 衛星打ち上げを目的とした発射を強行する可能性が考えられる」との認識を示した。
その上で「引き続き、必要な情報の収集・分析および警戒監視に万全を期す」とし、自衛隊の破壊措置命令を継続するかどうかについては「各種情報の分析・評価を続ける中で適切に判断していきたい」と述べた。(引用ここまで)
引用記事中の、自称「偵察衛星」が地球周回軌道に乗ったかどうかの分析に相応の時間を要する事は 大韓民国・国防省筋からも表されており、国際レベルで共通の認識と思われる。その事に留意するにしても、北鮮による「自称偵察衛星」は地球周回軌道に乗った事を前提に向き合う必要があるかと思う。
既に複数の方面から指摘されている様に、北鮮によるこうした打ち上げ行為は 今回のみに留まらないだろう。米大陸の 合衆国軍施設などの衛星画像入手が主な目的だろうが、その為には衛星 1基だけでは不足とされる。そこから 第 2 第 3の打ち上げが行われるだろう事は容易に想像され、又 米合衆国軍関連に留まらず、我らが自衛隊施設も撮影の標的となりかねない事だろう。
次回打ち上げが強行される前に、撮影されては拙い自衛隊施設への対策を講じる必要が大きくあろう。政府も与野党も その脅威と対峙する意思を共有し、我国の 特に防衛機密に関わる所が撮影されぬ様 強い警戒感を持ち、確かな対策を速やかに講じる必要があると感じる者だ。今回画像は昨秋、古戦場で知られる岐阜・関ケ原にて目撃の 北日本と関西を結ぶ JR東海道本線を下る長距離貨物便の様子をもう一度。