2019=令和元年 8月以来 4年ぶりとされる、韓国・釜山(ぷさん)にての 中韓両国と我国による日中韓 3カ国外相会談が持たれた様だ。
その事自体は尊重し 上川外相への労いを表すも、関連の晩餐(さん)会と共同記者会見が中止に。王 毅(わん・いー)中共政治局員・外相のやむなき都合とされている模様。ただ、米合衆国との外交防衛面での連携を図る日韓両国への牽制ではないかとの見方もある様だ。以下 昨日からの読売新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。
「韓国が目指した日中韓首脳会議の年内開催、事実上困難に・・(3カ国)外相会談で時期を明示できず」
日本と中国(大陸)、韓国 3カ国の外相会談が 11/26、韓国・釜山で約 4年ぶりに開かれた。日中韓首脳会議の早期開催に向けた作業を加速することで一致したが、目標時期を明示できなかった。韓国が目指していた (同)首脳会議の年内開催は事実上困難となった。
会談には上川外相、中国(大陸)の王 毅外相・共産党政治局員、韓国の朴 振(ぱく・ちん)外相が出席し、約 1H40M行われた。
上川氏は会談冒頭、「隣国のため困難な問題に直面することもあるが、3カ国協力の進展は 地域と世界の平和と繁栄に大きく寄与する」と述べた。王氏は「中国は引き続き、隣国をパートナーとするという善隣友好の方針に基づき 日韓と共に努力する」と語った。
日本政府の発表によると、3カ国は首脳会談を「なるべく早期、適切な時期」に開くことを目指し、人的交流や科学技術などの 6分野で成果をとりまとめる方針で一致した。軍事偵察衛星を 11/21に打ち上げた北朝鮮の情勢につしいても議論したが、露朝との結びつきが強い中国(大陸)との間で一致した認識を打ち出すことはできなかった。(前半引用ここまで)
今回の 3カ国外相会談と前後しては、韓国・ソウル高裁にて 所謂慰安婦問題につき 我国政府の賠償責任有りとする逆転判決が発出。上川外相が対韓抗議を行う場面もあって、かねて邦人複数拘束や尖閣海域の我国領海への不当な浮標設置、福島原発事故処理水関連の我国産水産物輸入停止を行う中国大陸共々、大いに難のある両国との 3カ国首脳会談など早期には不可能。
議長国・韓国の体面も分からぬではないが、来年以降に照準で良い気もする所。以下は 3カ国の意思不統一をも匂わせる様な 同じく読売新聞昨日付記事より。
「王毅氏の『多忙』理由に 日中韓外相会談に合わせた晩さん会中止・・共同記者会見も見送り」
韓国・釜山で行われる日中韓外相会談に合わせて議長国の韓国が 11/26に予定していた晩さん会が、中国(大陸)の王 毅外相・共産党政治局員の都合で中止されたことが関係者への取材でわかった。同国は 王氏の「多忙」を理由としている。米国との連携を強化する 日韓へのけん制との見方も出ている。
日中韓外相会談の開催は 2019=令和元年 8月以来 4年ぶりとなる。韓国外務省が正式に発表できたのは 11/24になってからだった。日中韓外交筋によると 中国(大陸)側は王氏の出席の可否について 今月中旬になっても連絡してこなかったという。
3(カ国)外相の共同記者会見についても中国(大陸)側が直前に中止を申し入れ、開催が見送られる。王氏は会談終了直後、岐路に就く見通しだ。韓国政府内では「韓日への当てつけではないか」という見方がある。
王氏が外交日程に追われているのは事実だ。中国外務省によると、王氏は今月 訪米した 習 近平(しー・じんぴん)国家主席に随行してサンフランシスコに行き、アジア大平洋経済協力会議APEC首脳会議に合わせて行われた米中、日中など複数の首脳会議に同席した。釜山入りする前日の 11/24には、訪中したカトリーヌ・コロナ仏首相と北京で会談した。
王氏は外相の職務以外に、中国共産党の政治局員として 党の会議にも出席しなければならない。北京の外交筋は「国内で会議もあり、国内日程の都合もあるのではないか」としている。(後半引用ここまで)
議長国・韓国はここでも中国大陸に体面を損なわれる形となった。その所は理解するも、前述の両国の対日問題複数を考えれば 3カ国首脳会談を焦る事はない。
北鮮の偵察衛星打ち上げ成功とされる件同国による昭和後期に生じた邦人複数の拉致事件解決に向けた協力体制構築など多くあるのは事実だが、特に中国大陸の我国との問題複数の解決への協力姿勢が今一つも事実。調整不調に終わった印象もある 3カ国首脳会談を焦る必要はない。
今回画像も振り返り恐縮。先年 新潟・福島県境近くにて目撃の、新潟市郊外から会津若松を目指す JR磐越西線・蒸機列車の様子をもう一度。以下に 関連記事をリンク致します。「私的憂国の書様」