前回の続きです。そこでは依然 政治資金問題を抱えた与党自民の病理に少しだけ触れた訳だが、今回は対峙の野党、特に左派野党のそれを少し見て参りたいと思う。
その象徴的存在が、先日久しぶりで党大会を持った 日本共産党のあり様だろう。党史上初の女性委員長輩出は一部で好感されている様だが、果たして真に受けて良いのか。以下 余り上質でないのは分かっているが、夕刊フジのネット記事を引用して みて参る事に。
「(日本)共産党元ナンバー 4が語る 新体制と人事『実質的に選挙の余地はなかった』”優等生” 田村智子氏が女性初の(党)委員長に選出の背景」共産党元ナンバー 4・筆坂秀世氏が語る
共産党の第 29回党大会は 1/18、歴代最長の 23年にわたり在任した 志位和夫委員長が退任して議長となり、田村智子政策委員長が後任の(党)委員長とする人事を決めた。党ナンバー 4の政策委員長を務めた元参院議員で政治評論家の 筆坂秀世氏に、新体制と人事の実態を聞いた。
田村氏が女性初の委員長に選出されたことについて 筆坂氏は「党首公選問題で大騒ぎになったため『清新なイメージ』を与える狙いではないか」と語る。
昨年、現役党員だったジャーナリストの 松竹伸幸氏が著書で「党首公選制」を主張し、除名処分を受けた。処分撤回の請求も却下された。「世代交代」を打ち出した共産党だが、そもそも人事はどのようにして決まるのか。
党規約では、全国から選ばれた代議員が党大会で中央委員会を選出。中央委が幹部委員会や党三役を選出する仕組みだ。
筆坂氏は 自身の経験から「中央委の候補者名簿も 前の中央委がすでに決めた上で提示される。実質的に選挙の余地はなかった」と話す。今後の党運営について 筆坂氏は「田村氏は党員生活も長い”優等生” だが、旧来の執行部の意向を踏襲せざるを得ないだろう。と指摘した。(引用ここまで)
つまる所は、志位前日共執行部の看板を替えただけの話ではないだろうか。志位前委員長は 2006=平成 18年以来空席とされる党議長の地位に就く由だが、引用記事中 筆坂さんのご見解を拝見する限りは志位新議長の云わば「院政」が続くという事だろう。これが事実なら、田村新委員長は悪くすれば「ただのダミー」にもなりかねないという事だ。
日共が「絶対の正義」みたいに推し立てる「民主集中制」にしても、その悪弊がチラ見えする印象を受ける。詳しくは末尾のリンク記事に譲る所もあるが、党首公選制の必要を訴えた 松竹さんの除名処分とその撤回要求却下に違和感を表明した党地方幹部に対し、田村新委員長がパワー・ハラスメント的糾弾の挙に出たとの指摘など、専制志向の中・露・北鮮の各国政権とさして変わらぬ荒っぽさを露呈したと言えやしないか。
そも日共に対しては「多くを期待せず」ではなく「期待してはならない」のかも知れない。確かに当面は同党が事実上敵対する皇室や、憲法上疑義を表す自衛隊の存在を認めるも、将来的に廃止或いは廃絶の志向は変わっていない様だ。
我国の国柄や固有文化の象徴廃絶とか、国家固有の権能たる自衛力保持のあり方などをどうするのか?具体的なビジョンは示されないまま。これは極めて無責任といえるのではないか。
何よりも そうした事もあって、日共は今も破壊活動防止法による所の公安要監視団体である事を、我々日本人はくれぐれも留意を新たにする必要があると強く思う。大した理由もなく訪中、結局は同国の走狗である事を曝(さら)け出した社民、元日の北陸能登震災に際し いち早く党代表が現地視察に赴いたは良いも、結局はスタンド・プレー的パフォーマンスに終ったれいわ新選組の両党派共々、日共は真の日本及び日本人の利益を重んじているとはどうしても思えないのだが。
今回画像も振り返り恐縮。先年の夜間、神奈川県下の小田急電鉄江ノ島線・某駅近くにての模様を。詳細失念は恐縮も、藤沢市内にてと思われ。以下に 関連記事をリンク致します。「産経新聞 1/19付」
共産党については、ご意見に賛同いたします。宮本委員長時代に、毛沢東主義である「暴力革命路線」を否定し、「議会制民主主義」を通じて革命を達成すると「平和路線」に切り替えました。
しかし同党の目的である革命は、変えていません。彼らは今は口にしなくなりましたが、
・天皇制を廃止し、政権をとった共産党の委員長が国政のトップに立つ。
・自衛隊は廃止するが、同時に党を守る「赤軍」を創設する。
この二つを変えていません。共産党が「平和路線」に切り替えた時、毛沢東に信奉し暴力革命を標榜する全学連など、極左過激派組織が党内から追放され、彼らは現在の立憲民主党内にいます。
「トロイの木馬」のマスコミは、こうした事実を国民に語らず、自由民主党の矛盾点や欠点を報道します。
誠にあなたの言われる通り、田村委員長は「お飾り」で、志位氏の「院政」が始まると思います。
ご意見、参考になりました。有難うございます。これからもよろしくお願いいたします。
前回の遺漏ですが、JAXA探査機の月到達をまずは称え
たいと思います。搭載の太陽電池が現状発電不能とか
で、出来は 60点だそうですが、まぁ良かったと心得ます。
今回拙記事へのご見解で、拙者も得るものがありました。
日共に留まらず 左派野党は総じて在野時は「自由
ガー、人権ガー」などと与党側を論難するも、一度
政権に就くと一転専制化しがちだとの指摘を複数聞
きました。言われてみれば、社民やれいわ新選組など
日共に近い勢力も似た性向であり、ここは留意すべ
きと心得ます。
今回の日共党大会も同じ事。党委員長交代も これ
まで再三指摘された揚句の党委員長交代であり、志位
新議長の「院政」が続く可能性は大きいでしょう。
将来的にせよ 天皇制廃絶志向は日共の専制化を示唆
するものであり、自衛隊の赤軍化も同様の事情から
でしょう。破防法の規定による公安監視措置は正解
として強く支持するものであります。
こちらこそ、まずはお礼まで。改めて、今年もどうか
宜しくお願い致します。
これを契機に衰退、消滅を望んでいます。
復習かもですが、先日の日共党大会に伴う委員長人事
、結局は「ただの看板替え」だと拙者も思います。
元同党幹部・筆坂秀世さんご指摘の通り、田村新執行
部も旧来の党方針踏襲に留まり、これでは何の清新さ
もありません。
聞こえの良い「平和と民主主義を守る」も、つまり
は「共産勢力に資する 民主集中制を守る」です。
本当に「そう言われてもねぇ」の返事にならざるを
得ませんね。我国総人口ももう暫くは減少でしょう。
こんな状況で、日共の党勢が盛り返すはずはありません。
貴希望には心より同意です。まずは お礼まで。