2013=平成25年 春の彼岸も過ぎようとし、例年より早めの桜花の時季となった。今季の見頃は、首都圏と南西日本が先行した様で、当地愛知はまた咲き始めか三分咲き以下の風情。この木曜辺りに降雨予報が出ており、その時より今度の週末辺りが注目の見頃となろう。今季の桜は長いか短いか?毎年ながら、注視して参りたく思います。
さて、先週末の事だが、日中に岐阜の悪友と会うべくJR線に乗って出かけた。名古屋北郊で途中下車して撮影に及んだが、拙地元とその周辺は、昔日よりコンクリート資材に頼った「白い街」と揶揄され続けて来た。春日井市内のこの辺り(画像)も、ご多聞に漏れずそんな風情。交通安全と、物流円滑化を図っての鉄道・道路立体化は良いのだが、どうもデザイン面では課題が残る様だ。住宅を初め建物も然り。更に竹林の様に林立するコンクリ電柱の多さ!一部は傾いて建っている物さえある始末。失笑 来合わせたコンテナ貨物便の幾何学的美しさを引き立てているメリットを差し引いても、血の通わない殺風景な印象は拭えない。
民主党前政権は、政策実行力と、組織をまとめる力量に欠けた事もあって自滅瓦解して行ったが、その主張の全てが間違いでなかった事は認めても良いだろう。代表的な一つが「コンクリートから人へ」だと思う。
戦前の、帝国政府下にて生じた先の大戦、大東亜戦争こと太平洋戦争の全てが侵略行為とは言えなかった様に、民主党政権も、100%失策だったかと言えばそうではないだろう。これからの都市開発は「とに角、何でも固めれば良い」的な画一さと、建物や構築物が先行する「ハード優先」的な所が見直されなければ嘘だろう。適度に緑地を配したり、敢えて多少の不便を残すなど、本当に、住民にとり何が一番大事か、何を最初になすべきかが、住民自身をも巻き込んで語られ、検討されなければならないと強く思う。
拙近所の桜の見所、金山公園にても、最近必要以上に桜の枝が間伐され、景観が損なわれてやや落胆している所だが、処置を急がなけれはならない積極的理由は見当たらず、この時期に良くある「年度末工事」の一環だった可能性が高い。折しも名古屋市は、保育園料の引き上げを巡って揺れている様だが、全体の予算執行を適正に見直せば、一部でも解決できる余地はあるのではないか。現市長も人気取りの施策が見え隠れするが、そうした勘所を見据える姿勢を忘れて貰っては困ると感じるのは、俺一人ではないと思うのだがどうだろう。