Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

継接ぎの代償

2011-07-28 07:48:00 | インポート
各位お早うございます。猛暑も一服でしょうか。曇りがちながらも、朝晩は例年より凌ぎ易い当地名古屋であります。

先週末、中華人民共和国 華南地方にての高速列車衝突事故の発生はご存じかと思います。この事故にては数十人の乗客乗員の方々が落命され、負傷の各位は数百人に及ぶのではとの見方もあり、又、複数の方が行方不明であるとされます。まずは、犠牲各位への哀悼の意と、被害各位へのお見舞いの意を表します。

「証拠隠しではないのか?本当の所の開示を!賠償話はそれからだ!」
遺憾な事に、列車事故の犠牲となった方々の遺族各位の声です。
中国大陸鉄道省は、事故後間もなく、当事車両を高架の線路脇に穴を掘って埋めようとする信じられない行為に出ます。乗客乗員が残っていないかの車内点検も十分にされないままのこの処置には、乗客の親族知人のみならず、同国世論も厳しい反応を示し、同省も結局は再び地上に戻し、調査を表明した様ですが、初めの「軟弱な土地にての救助活動の為、車両を埋めて地盤の補強にしようとした」などとは言い訳に過ぎない事が分る。何故なら、そんな弱い地盤の所へ、そも高架の線路など通せるはずがないからであります。

中国大陸の高速鉄道線は、欧米や我国の鉄道技術を寄せ集め、切り継いで利用した所が大きく、運行管理は独自技術とは言っても、その歴史や運行経験は浅く、どの位の信頼度だったかは大いに疑問視される所でしょう。
「走行できる状況下で、運転指令よりは停止の指示があった」との当事列車の運転士の証言もある様で「真相が表される前に、賠償などの話をして欲しくはない」との犠牲者遺族の方々の切実な訴えに、中国大陸鉄道省は真摯に耳を傾けるべきでありましょう。その様な誠意をも見せず、僅か2日足らずで列車運行が再開されたのも、安全を疎かにして利便性を優先している印象を受けますね。

「返せよ」「いや、それはできない」
これは先日、一般の方々も立ち入れる様になった事故現場付近の模様。
事故列車の残骸の一部は今も残り、その金属片を地元の方々が換金の為回収に乗り出し、それを阻止しようとする鉄道省関係者との小競り合いの模様。
現場付近の住民の所得は決して高くなく、現金収入が何としても欲しい所でしょう。本当は良くないと分っていても、既に都市部の開発が進んで「金属回収は金になる」事が知られている以上、こうした動きは留まらない。同国鉄道省も、そうした事が本当に好ましくないなら、もっと現場の保全を厳重にすべきではとも思います。
それにしてもこの光景、無理な経済成長を続けた中国大陸の、一つの「歪み」を表している様でもありますね。

「継接ぎ」と言えば、我国のT電力福島第一原発とか、民主党政権もその類ですから、我国も余り大きな事は申せないのかも知れませんが。
P.S 今回は、ブログ記事を省略しております。*(注意)*
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