線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

安宅の関

2005年11月27日 21時28分34秒 | 歴史
今日のNHK大河・義経は「安宅の関」だった。
もう周知の通り、京を追われて北陸路を通って、平泉へ向かう義経主従一行のエピソードの一つ。
これは歌舞伎「勧進帳」の題材となった場面。

♪~旅の衣は篠懸の~~~ 旅の衣は篠懸の 露けき袖やしをるらん
  時しも頃は如月の 如月の十日の夜 月の都を立ち出でて
  これやこの 往くもかへるも別れては 知るも知らぬも逢坂の 山かくす
  霞ぞ春はゆかしける 波路はるかに行く舟の、海津の浦に着きにけり…

この長唄も、かつては中学校の音楽の鑑賞教材だった時代があった。

この舞台は石川県小松市の安宅の関だという。
しかし、『義経記(ぎけいき)』には、越中・高岡の「如意の渡」だったという。安宅の関では、弁解が六角棒で主人・義経を涙ながらに打つ場面が印象的だが、如意の渡では六角棒でなく扇であったという。

現在でも富山県高岡市と射水市(旧新湊市)とを結ぶ渡しがある。
【富山県高岡市伏木・如意の渡】


現役の渡しも結構利用者があるようだ。

北陸も歴史のロマンのあるところだ。
コメント (2)
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