いろいろな民謡があるなかで、わたくしが好きな唄の一つ、新潟県の出雲崎おけさは、おもしろい唄だ。
地元でどう歌われているのかはよく把握していないが、いろいろな音源があるなかで、テンポも速めなもの、ゆったりとしたもの、いろいろある。特に、この唄がおもしろいのは、前半を囃して後半を普通の節でまとめる「囃子唄」だ。
○オーヤオヤオヤ
海の出雲崎ちょいと来て見やれ 春は鰯で大漁の浜よ
夏は小鯛で舌鼓 秋は秋鯖嫁には内緒
冬は鱈の味噌汁ソーレ 雪見酒
○オーヤオヤオヤ
越後出雲崎良寛様は 破れ衣に鉄鉢持ちて 子ども集めて毎日日々
手毬つくやらかくれんぼ 鬼にされてもその身は仏
仏心にソーレ 鬼はない
○オーヤオヤオヤ
柏崎ゃ閻魔さんで 出雲崎ゃ良寛さん そのまた下の
野積弘智法印人間陰干し あたり近所のじいさん ばあさん
青竹杖突き 握り飯かついで
あれが仏さんだとソーレ 言うて詣る
また、囃子だけのもある。
○オーヤオヤオヤ
海の出雲崎魚の本場 とれる魚は何やと聞けば
大鯛 女鯛 鮭にカマスに鮟鱇にひらめ
まだもあります 八百八品
穴子の浜焼きゃ コイツァマタ うンまいな
○オーヤオヤオヤ
七尾の蚊帳をば八つにたたんで 質屋に入れた
質屋じゃ利子が食う 家に来ちゃ蚊が食う
下から蚤が食うて あっちょてかよて 寝らんね
また、字余りもおもしろい。
○色で身を焼く 八百屋のお七 小粧の吉佐
京で島原 東海道は五十と三次 大阪新町
江戸で吉原 花魁書いたる 手拭いが流行るノ
兄んにゃサ 買うてくりゃれ 村でないのはソーレ わし一人
ただ、あまり一般的な音源には入ってないのが惜しい。
最近、出雲崎町から「出雲崎おけさ」CDが出たということで、早速通販で買ってみた。
内容は ①普及用出雲崎おけさ ②小町南山の出雲崎おけさ ③お船唄 ④西越おけさ である。
①の普及用は、かなりテンポが速く面白い。三味線の手は、わたくしが知ってるバージョンよりも、限りなく「ハイヤ節」的で、明るい感じだ。一方、②は、なかなか渋く、出だしも低い調子ではなく、高音から入ってくる。囃子方も少しちがっていた。
よくある囃子唄もロングバージョンで、
○オーヤオヤオヤ
海の出雲崎ちょいと来て見やれ 春は鰯で大漁の浜よ 夏は小鯛
てぐりで小鯛の塩焼き あまでのあんかけ アソーレ
鯛の刺身でひらめの煮付け 秋は秋鯖嫁には内緒
冬は鱈の味噌汁ソーレ 雪見酒
であった。何となく「旦那芸」的な雰囲気を感じさせるおもしろいテイクだ。
しかし!わたくし、出雲崎おけさについては、もっともっとおもしろい「囃子唄」の入ったテイクが聴きたいなーと思う。普及用もいいが、地元ならではの楽しい感じのものを期待する。
地元でどう歌われているのかはよく把握していないが、いろいろな音源があるなかで、テンポも速めなもの、ゆったりとしたもの、いろいろある。特に、この唄がおもしろいのは、前半を囃して後半を普通の節でまとめる「囃子唄」だ。
○オーヤオヤオヤ
海の出雲崎ちょいと来て見やれ 春は鰯で大漁の浜よ
夏は小鯛で舌鼓 秋は秋鯖嫁には内緒
冬は鱈の味噌汁ソーレ 雪見酒
○オーヤオヤオヤ
越後出雲崎良寛様は 破れ衣に鉄鉢持ちて 子ども集めて毎日日々
手毬つくやらかくれんぼ 鬼にされてもその身は仏
仏心にソーレ 鬼はない
○オーヤオヤオヤ
柏崎ゃ閻魔さんで 出雲崎ゃ良寛さん そのまた下の
野積弘智法印人間陰干し あたり近所のじいさん ばあさん
青竹杖突き 握り飯かついで
あれが仏さんだとソーレ 言うて詣る
また、囃子だけのもある。
○オーヤオヤオヤ
海の出雲崎魚の本場 とれる魚は何やと聞けば
大鯛 女鯛 鮭にカマスに鮟鱇にひらめ
まだもあります 八百八品
穴子の浜焼きゃ コイツァマタ うンまいな
○オーヤオヤオヤ
七尾の蚊帳をば八つにたたんで 質屋に入れた
質屋じゃ利子が食う 家に来ちゃ蚊が食う
下から蚤が食うて あっちょてかよて 寝らんね
また、字余りもおもしろい。
○色で身を焼く 八百屋のお七 小粧の吉佐
京で島原 東海道は五十と三次 大阪新町
江戸で吉原 花魁書いたる 手拭いが流行るノ
兄んにゃサ 買うてくりゃれ 村でないのはソーレ わし一人
ただ、あまり一般的な音源には入ってないのが惜しい。
最近、出雲崎町から「出雲崎おけさ」CDが出たということで、早速通販で買ってみた。
内容は ①普及用出雲崎おけさ ②小町南山の出雲崎おけさ ③お船唄 ④西越おけさ である。
①の普及用は、かなりテンポが速く面白い。三味線の手は、わたくしが知ってるバージョンよりも、限りなく「ハイヤ節」的で、明るい感じだ。一方、②は、なかなか渋く、出だしも低い調子ではなく、高音から入ってくる。囃子方も少しちがっていた。
よくある囃子唄もロングバージョンで、
○オーヤオヤオヤ
海の出雲崎ちょいと来て見やれ 春は鰯で大漁の浜よ 夏は小鯛
てぐりで小鯛の塩焼き あまでのあんかけ アソーレ
鯛の刺身でひらめの煮付け 秋は秋鯖嫁には内緒
冬は鱈の味噌汁ソーレ 雪見酒
であった。何となく「旦那芸」的な雰囲気を感じさせるおもしろいテイクだ。
しかし!わたくし、出雲崎おけさについては、もっともっとおもしろい「囃子唄」の入ったテイクが聴きたいなーと思う。普及用もいいが、地元ならではの楽しい感じのものを期待する。