線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

富山獅子舞ツァー2009春②

2009年04月11日 22時24分59秒 | おまつり
薮田青年団の獅子を見てから、森寺へ向かう。
ちょっと引き返し、「阿尾」の交差点を山手に入る。
あたりはすっかり暗くなるが、耳を澄ませると元気な声と笛や太鼓が聞こえ、太鼓台の提灯の灯りが見えてくる。音の方へ進むと、宿のお宅のようだ。相当盛り上がっている。縁側に座っている方のお一人がどうも氷見市長さんらしい。何だかすごい盛り上がりだ。
いくつか花の口上があるが、「出~ました!でっかい花!」という声がかかる。すると木の枝をクロスさせたところから獅子が登場する。まだまだ勉強不足の自分は、演目名が分からないのだが、重い舞のようだ。


そして最後の最後の天狗は、何と黒い面。知人からこの黒面天狗のことを聞いており、どうしても見たいなと思っていたのだが、偶然にも簡単に見られてしまった。それにしても異形の怪しさを備えた天狗で、なかなかだ。

しかし、どうして黒いんだろう。
…っと、移動の時に近くに歩いておられた鉢巻の獅子方さんに、いきなり質問してみた。すると、地区の商店のご主人がつくられたもので、森寺のオリジナルだそうだ。舞としては「カイチュウクズシ」、最後の「獅子殺し」等でしか使われないとのことだ。しかし、不思議な雰囲気をもった面だ。お世話になっている新湊の獅子方さんによれば「三番叟」みたいだとイメージを語ってくださったが、なるほど、そんな雰囲気を持っている。

さて、何時間か見てから、また別なところへ!ということで、大浦へ行ってみる。
ここは国道を上り、上泉あたりから山手へ入る。
すると、ある美容室?でいきなり花のようであった。大変盛り上がっていた。あたり一面、ワラくずが散乱し、焦げ目が残っている。どうも火を焚くようだ。
ここで村廻りに着いて歩く。

暗がりのなかを丁寧にまわっていく。やがて宿のお宅に着いた。しかし、これから家の中で一休み。しばらく待つことに。
時刻は午前1:00を廻る頃に、始まった。
ここで面白かったのは、ワラで火を焚き、その周辺で獅子と天狗が絡むのである。「タツフリ」というのだそうだ。深夜の宿のお宅で、大変幻想的な舞であった。
 
(続く)
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富山獅子舞ツァー2009春①

2009年04月11日 21時30分03秒 | おまつり
またまた富山の獅子舞ツァーへ出かけた。松本から上田へ転勤してから初の出陣だ。4月第2土曜は特に多いのだ!今回は富山県氷見市を中心に廻る予定。実は2年前にもこの日程で出かけたことがある。

今回は午前9:00頃出る。松本を通り抜け、安房トンネル越えに岐阜入りし、飛越国境を進み、富山I.C.から高速に乗り、小杉I.C.で下りる。
割合早く射水市に着いたので、ここで寄り道。
富山の獅子舞や曳山の笛を作っておられる新月乃笛という工房に行ってみたかった。ここの笛は学生時代から知っていた。新潟県能生の白山神社春季例祭の舞楽の笛が新月製であったのだ。そして富山をうろつくようになって、新月がたくさん使われていることを知り、つながった。
最近、リンクはっていただいたこともあり、いきなり旧福岡町を目指した。

福岡町は高岡市に合併したところだ。町を車でうろうろしてみた。すると!何だか人が集まっている。そして何と雅楽公演をしているではないか!そう、ここは「福岡雅楽」が古くから知られている。 

車で通りかかったときは、舞楽「蘭陵王」をやってるではないか!あわてて車を停めようとするが場所がない!福岡駅前まで行って、走って会場のお寺へ。
…しかし!ちょうど陵王の終わりで、背中しか見えなかった(泣)。
最後に雅楽《長慶子》だけ聴けた。
終演後、楽人の中で龍笛の方が、新月の方だと気づき、いきなりお話しさせていただく。長野から来たことを告げると、分かっていただけた。

さて、獅子舞見学へ。
高岡の西まで来てしまったので、高岡I.C.から氷見へ向かうことに。ここはまだ料金が無料なのだ。
さて…日は高い。どうも最近、獅子舞は夜がいい!?っと思うようになった。
いろいろうろついているウチに腹も減ってきたので夕食をとり、まず高岡市の雨晴海岸を通って氷見方面へ行ったら、まず山岸青年団発見。

少し追いかけて行く。あたりはすっかり暗く、幻想的な感じになってきた。

さて、続いて氷見まで行ってしまおう!と森寺を目指す。ここは、2年前にも一度来たことがある。確か、七尾方面へ行って山手に入るはずだと、国道を進む。しかしトンネルを越えてしまい、進みすぎた。すると…海岸にほど近い場所で人の気配がする。薮田だ。これは下車せねば!

何だかとても元気がいい感じ。獅子方さんがとても多くいたような印象。ここでしばらく見学する。

(続く)

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