線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

まてつき唄

2010年10月03日 22時53分46秒 | 民謡
民謡のよさは何だろう?って思う。
いわゆる「ステージ民謡」とでもいうような、民謡歌手が歌っているもの。自分はコレが基本だった。自分が子どもの頃は、それでも民謡番組が結構あったし、名だたる民謡歌手が活躍していた。

一方で、歌手が歌うのではなく、土地の人が歌っている民謡がある。学者サンたちが対象にしているのは、こっちだ。
自分は、自称「民謡マニア」であるが、民謡歌手のものもいいし、土地の人々の唄もいい。

最近では、とにかくメロディのいいものを見つけては、勝手にじ~んとしている。
そんな曲のなかで、今日ふと思い出して聴いていたのが《まてつき唄》だ。

いわゆるステージ民謡で《まてつき唄》というと、大分県のものがよく知られている。
○アリャ嫌やじゃ母さん まてつきゃ嫌やじゃ アリャ色も黒うなりゃ 腰ゃかがむ

これはこれで好きな唄だが、よく知られていない《まてつき唄》が、愛媛県今治市宮窪町にある。ここは村上水軍の本拠地としても知られる大三島だ。ここの《まてつき唄》は、
○能島 鯛崎 宮窪名所 仲を取り持つ 巡航船 ヨーイヨーイヨー
というものだ。

これが何ともいいメロディだ。
何年か前に、NHKラジオの「民謡をたずねて」でやっていたのである(ちなみに、この番組はまだやってる長寿番組)。いわゆる民謡歌手ではなく、地元の漁師さんの唄であった。

何か資料みたいなのはないのかな?と思っていたところ、愛媛新聞社から出ている「伊予路に響く唄」のDVD付きの書籍にあった。

しかも、歌っている方が、「民謡をたずねて」で聴いた方と同じだった。

これは、現在地元では歌われているのかな?
大体、マテガイが採れなくなっているという(もちろん、自分は食べたことがない)。

これは、もっともっと歌われてもいい名曲だと思う。
その内、線翔庵でもアップしようかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする