浜田屋遼太

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続 松茸食べ放題に誘われて

2019-09-04 | 小さな旅

マイナスイオンたっぷりの岩井滝を後にしたバスツアーは、トイレ休憩という名目で「山田養蜂場ぶんぶんファクトリー」へと向かう。

トイレ休憩も大切ですが、旅行会社にとってもっとも重要なのは山田養蜂場直営のお菓子工房でのお買い物、だと思われる。

旅慣れたお金に余裕のある高齢者たちは、蜂蜜やお菓子、ブドウや桃などの季節の果物などを購入して満足げにバスへ帰る。

こないだ年金も入ったし、孫たちも喜んで来るしねぇ…

なんて会話が耳に入る。

高齢者予備軍のアタクシたちも、それにつられて何となくお土産を購入。

このお店、わずか30分余りでかなりのお金が落ちたものと思われる。

バスツアーの人たちを観察すると、相当に旅慣れた人が多いようだ。

終始喋りまくっている爺さん、歳の割に派手な服装の仲良し老婆2人組、全く会話のない冷めた夫婦に一人旅数人、という構成である。

隣の席の一人旅(推定年齢70歳)の爺さんは、ワンカップ片手にいい気分。

マナー知らずの迷惑爺さんで、やたら携帯で電話しまくっている。

ワンカップの勢いがついてテンションが上がり、声のボリュームも上がり大変な迷惑。

注意しようと思ったが、楽しい旅が台無しになるのも嫌なのでグッと我慢したが、他の人も同じような思いをしたことでしょう。

こんな爺さんにだけはなりたくないなぁ、と思う。

後席の派手な服仲良し老婆2人組は、車窓からの景色を堪能してる。

「ほらほらあそこ、ユリの花がいっぱい咲いてるわ」

「どこどこ?」

「ほらあそこよ」

「え~どこ、あたし見えないわ」

「ほらあそこよ、見えるでしょ」

「バスが早くて見えないわ」

などととても朗らかな会話で心が和む。

こうして仲良く旅を楽しむ老後ってのもいい感じである。

お土産が無いと玄関を開けてもらえないと困るので、みなさんそこそこお買い物をした次は、いよいよ松茸である。

バスは「西の屋湯郷店」に到着          

観光バスがドドッと立ち寄って、団体客がドドッと昼飯を食べて、素早く旅立つような団体客専用の昼食会場。

昭和の時代の社員旅行で食べたような懐かしい雰囲気が漂っている。

やかんの湯を吸い物椀にジャー、ジャーと連続して上手に注ぐ仲居さんの早業に感心。

土瓶のお茶はお茶っ葉をケチったらしく、妙に薄いお茶だったのでした。

つづく…

 

コメント
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