豚汁は最初の一口がしみじみおいしい。
わりと軽い気持ちで一口目をすすった人も、すすったとたん急に座り直して、腰を据える感じになる。
豚汁に真剣に取り組もう、という気持ちになる。
そのぐらいの感動が豚汁にはある。
今日のとんど祭りで振舞われた豚汁
熱くてモウモウと湯気の立つお椀の中は実だくさん。
大根、人参、ネギ、コンニャク、玉ねぎ、豆腐に油揚げなどの小片が椀の中でひしめきあって色とりどり。
まみれあって満員御礼の盛況。
実と実の隙間のところどころに、豚の脂がキラキラ光った味噌汁が顔をのぞかせている。
何と言っても、豚汁は実だくさんというところが嬉しい。
超過密というところが頼もしい。
ところで…
豚汁(ぶたじる)と読むか、とん汁と読むのか。
どうなんだろう、ってどうでもいいことでした。