はなこのアンテナ@無知の知

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過酷な話

2016年02月12日 | 気になったニュース
 先ほどテレビで流れたニュース速報のテロップには、暗澹たる気持ちにさせられた。"世界の駄々っ子、問題児"ともいうべき某国が、日本人の拉致問題調査を行っていた委員会の解散を発表したと言う。

 先日のミサイル発射を受けての日韓の某国に対する制裁措置への対抗策だろうが、物凄く意地の悪いしっぺ返しだ。しかも、これは某国の逆切れと言ってもいい。そもそも某国がミサイルを発射したのがいけないんだろうが…

 報道によれば、その発射費用は某国の国民の1年分の食費に相当するとも言われている。某国は首都に住む特権階級はともかく、農村部の住民は慢性的な飢餓状態にあるとも聞いている。

 まったく狂気の沙汰だよ。

 日韓が独自の制裁措置を取ると発表した時点である程度予想はできたけれど、まさか某国が本当にやるとはね。本当にせこいと言うか、人を馬鹿にしていると言うか…

 拉致被害者家族の皆さんのお気持ちを考えると、やりきれない。本当にやりきれない。

 私の両親も幼い娘、私にとっては妹を、ある日突然に、わずか4歳で亡くしたけれど、妹の変わり果てた姿を見て、その死をどうにか実感できた。その死を現実のものとして受け止めることができた。そして、歳月が娘を失った悲しみを和らげてくれた(と思う)。

 しかし、拉致被害者家族の皆さんは、お子さんや兄弟がある日突然理由もなく奪われた上、その生死さえ不明だ。しかも何十年にも渡ってだ。既に亡くなったと言われても、遺骨さえ戻って来ない。それで、どうやって愛するわが子の、兄弟の死を受け止められると言うのだろう?諦めようにも諦められない。区切りのつけようがない。その苦しみはいかばかりか?親ごさんは年老いて、いつまでも待ってはいられないと言うのに。

 とんでもない国のどうでもいい理由の為に奪われた人々(拉致被害者とそのご家族)の人生を想うと、本当にやりきれない。なぜなら被害者は国家機関の人間でもないし、某国と敵対していた人間でもない、たまたまある瞬間に某国人と接点を持ったが為に拉致されてしまっただけの一般人だ。それは私達を含め誰にでも起こりうる事態だった。拉致被害者とそのご家族は本当に不運としか言いようがない。

 問題児がのさばるのは社会レベルだけでなく国家レベルでもあることが、本当に信じられないし、腹立たしい。

 さらに政府の拉致被害者対策にも、今ひとつ真剣味が感じられないのが残念だ。他の政策よりも優先度が低いように見える。この国は豊かで力のある国のはずなのに、その割には国民の幸福実現の為に力を尽くさない、国民を大切にしない国だと思う。

 その意味で拉致被害者は、某国のみならず自国からも、過酷な状況を長期間に渡って強いられていると言えるのかもしれない。
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