はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

夏の甲子園、県立佐賀北高の優勝で思ったこと

2007年08月24日 | はなこのMEMO
 島田洋七氏の『佐賀のがばいばあちゃん』以来、佐賀の方言”がばい”が一人歩きしているようです。島田氏は”がばい”を”すごい”という意味合いで使っているようで、それに倣ってテレビや新聞などでは「がばい佐賀北」なんて書いていますが、”がばい”とは、確か「とても、非常に」という意味なんですよね。だから地元では”がばいすごか”(とてもすごい)とか”がばいうまか”(とてもおいしい)というような使い方をする。

 テレビに映し出された地元商店街の横断幕には「すごか佐賀北」とありました。間違っても「がばい佐賀北」とは言わないでしょう。島田氏の本によって佐賀が有名になったので、今さらとやかく言うことでもないのでしょうけど(笑)(…と思ったら、誤用に怒っている佐賀県人がいました) 。

 実は久しく甲子園の高校野球は見ていません。もう郷土意識が薄れてしまったのかなあ…高校野球って、なぜか郷土愛を喚起するものなんですよね。正直なところ、最近は高校野球偏重なところが少し嫌いになりました。他にも頑張っている部活は沢山あるのに、野球ほど取り上げられないのがフェアじゃないと思う。

 いささか引いた目で見たら、今回の佐賀北の優勝には、伸び盛りの若者達の”集中力””学習能力”の高さを感じました。まさに試合に勝ちながら強くなって行った佐賀北。聞けば進学校と言うではありませんか。”学習能力”は何も机上の勉強だけでなく、さまざまなところで発揮されるものなんだろうなあ…

 以前、神奈川有数の進学校の先生から伺った話では、高3の夏休みまでキッチリ野球部の部活を続け、引退後本格的な受験勉強を始めた主将が、短期集中型の猛勉強で見事東大現役合格を果たしたそうです。野球に限らず、何かひとつのことに青春を賭けた、無我夢中になった経験を持つ生徒というのは、”集中力”が素晴らしいのでしょうね。

 あと”粘り強さ””根気強さ”ですかね。TOEICでほぼ満点近いスコアを出した友人は「私は別に頭が良いのではなくて、ただただ”粘り強さ”だけでここまで来たのよ」と言っていました。勿論彼女の発言には謙遜も含まれるのでしょうが、何につけ成果を上げる為には”粘り強さ”は必須の資質でしょう。

 こういった資質は生まれながらのものなのか?幼い頃から意識的に育まれるものなのか?後者だったら息子に対して責任を感じるなあ…
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