はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

好きなジャーナリスト

2007年01月07日 | はなこ的考察―良いこと探し

我が家のPC周り。嫁入り道具のひとつに実家から持って来た
ダ・ヴィンチ《聖家族と聖アンナと洗礼者聖ヨハネ》の複製画
(←ロンドン・ナショナルギャラリーにある真作は結構大きい。
初めて真作を目にした時には、その大きさにびっくりした)と
イタリア・フィレンツェのアカデミア美術館で購入した
ミケランジェロ《ダビデ像》の写真、そしてぬいぐるみのラルフ。


おそらく戦後日本を代表するであろう気鋭のジャーナリスト、
立花隆との出会いは鮮烈だった。
と言ってもご本人に直接お会いしたわけではなく(当然だ(^_^;))、
立花隆、その人の存在を知ったという意味で。
子供の頃、実家が小さな書店兼文房具店を営んでおり、
私は小学生の頃から店番と定期購読者への雑誌の配達を
任されていた。
忘れもしない1974年、『文藝春秋』誌11月号に、
立花隆氏渾身のレポート「田中角栄研究―その金脈と人脈」が
掲載された。
なんせ現職総理の金脈問題に斬り込んだレポートである。
発行されるや全国的に大反響を呼び、
たちまち実家の店頭の『文藝春秋』誌は売り切れとなり、
さらに私が誤って定期購読分まで売ってしまったものだから、
さあ大変!その定期購読者が近所にお住まいの大学教授。
ほかの書店で買ってでも配達せねばと思ったら、
これがどの店でも売り切れ状態。再入荷も未定とのことだった。
泣く泣く(全面的に私が悪いから仕方ない)その教授の下へ。
もちろん教授は大層ご立腹。他の号ならともかく、
今、巷で話題沸騰の号が手に入らないのである。
親共々平身低頭で謝ったが、それでも教授のお怒りは治まらず、
以後定期購読は打ち切られた?と記憶している。

この一件以来、「立花隆」の名前は私の記憶に深く刻み込まれ、
折々にその著作を読むようになった。
オマセにも小学生にして『文藝春秋』誌も読むようになった。
立花氏のレポートは博覧強記に裏打ちされた、視野の広さ、
着眼点の面白さ、鋭い分析と批評もさることながら、
一文が短く、文章表現も平明で、
一度読んだだけで頭にスッと入ってくる点が
素晴らしいなと思っている。表現力にも長けているのだろう。

その立花隆氏が日経BPネットで時評コラムを連載している。
以前こちらでも安倍総理自身の経験&力不足を補うには
優秀なブレーンの存在が不可欠と書いたが、
立花氏も同様のことを書かれており、我が意を得たりと思った。
何れのコラムもとても興味深い内容なので、
こちらにお越しの皆様にも是非お薦めしたい。
興味のある方は以下のリンクをクリック!

立花隆の「メディア ソシオ―ポリティクス」

一方で、以下のようなブログ記事も見つけてしまった。ウ~ン(>_<)

立花隆はどうしてしまったのか
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