はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

息子の自立の一歩を眩しく思う

2010年12月10日 | 家族のことつれづれ
最初にお願いwink息子自慢と受け取らないで欲しい。

かねてから運転免許を取りたいと言っていた息子。ついに来年の3月に春休みを利用して某所に滞在し、短期集中で自動車学校に通うことになった。

現在、運転免許を持たない夫は「都会に住んでいるんだから、運転免許なんて要らない」の一点張り。

実家は交通至便な場所にあり、大学からは親元を離れ、大学の近くに下宿していた夫は、親に免許取得を勧められても、結局免許を取ることはなかったらしい。

しかし、海外赴任となると、先進国の大都会でない限り、公共交通機関は整備されていない。案の定、車の運転が必須の場所の赴任となったから、さあ大変。結局、現地に赴任してから、仕事の終わった後、マンツーマンの指導で免許を取得したのだった。

免許取得までは、同僚の車に同乗させて貰った彼。それ以前の地方勤務の時は、運転できる私が殆ど毎日送迎していた。私はともかく、よそ様に負担をかけていたのは事実だろう。

確か、免許取得コストは日本円に換算して数万円程度。日本のような自動車学校などなく、先生が自宅まで迎えに来て、先生の車でいきなり路上で練習だったと思う。交通量が少なく、道幅もゆったりしているから可能なことなんだろう。

しかし、日本との協定が締結されていない国なので、米国帰りのように免許の切り替えだけでOKなわけではなく、また改めて検定を受けなければならない。帰国後は忙しくてそれどころでなかった彼は、結局そのまま運転免許が失効してしまったのだった。

まあ、今は彼も免許がなくても、普段の生活で不便を感じることはないのだろうが、息子はまた別の話。将来、就職して勤務地がどこになるかわからないし、日本も地方では車の運転が必要なところが殆どだろう。それに部活で車との関わりが少なからずあり、免許の取得は必要に迫られてのこと。頑固に反対を続ける夫に、とうとう息子は実力行使に訴え出た。

この2年間コツコツとバイト代を貯め、運転免許取得に必要な30万円を自ら準備し、自動車学校の入学手続きを済ませてしまったのだ(それ以外にも、今年の4月には学資の足しにと10万円を差し出している)。教職課程も取っている彼は、大学の講義がある期間は、帰宅は殆ど毎日午後9時過ぎ。自宅から通学するタイプの自動車学校は無理な為、講義のない春休みに合宿タイプを選んだようである。

勝手に話を進めてしまった息子に夫は不満げだが、私は息子の計画性と行動力に感心するばかりだ。いつの間に、こんなにしっかりした人間に成長したのだろう?特に、これまで絶対的権力?を持っていた父親に抗って、父親に有無を言わさぬ手回しの良さで、自らの意思を通したことに驚く。これが彼の自立の一歩だと思うと、未来に向かって意気揚々の彼の姿が、私には眩しく見える。

ただ、彼が3週間も家を空けるのは初めてのことなので、親としては何かと心配だ。彼の友人達は殆ど免許を取得済みなので(教職課程を取っているのは学科で息子のみ。これさえ取らなければ夕方に空き時間ができるらしい)、彼は1人で知らない土地に行くのだ。今から、あれこれ心配の種が尽きない。

しかも、その前に大学の授業で1週間のスキー教室が控えている。親が完全なるインドア派な為、息子はこれまでスキーの経験が全くない。そのせいか本人は今、スキーに関しては期待半分、不安半分の心境らしい。とは言え、現在は様々なことにチャレンジする意欲が旺盛なようである。

そういうわけで、来年の2~3月は息子が殆どいない「寂しい我が家」になりそうだ。
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