はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

このところの一連の詐欺事件で思うこと

2008年10月23日 | はなこのMEMO
詐欺の被害を防ぐ(騙されない)為には

まず、自分を過信しないこと
問題が起きたら1人で悩まずに、誰かに相談すること
→この際、「恥ずかしい」なんて言っていられない
そして社会は、年寄りを孤立させないこと

…なのかな。


失礼ながら、我が家では電話がかかって来ても、自分からは名前を名乗らない(逆に自分がかける時は、まず名前を名乗る)。言うまでもなく、防犯上の理由からだ。

先日、新聞の折り込み広告に混じって「県のたより 10月特集号」が届けられた。特集記事は3つあって、「受動喫煙」「地球温暖化対策推進条例」「振り込め詐欺」と言うものだ。今日は3番目の「振り込め詐欺」について考えてみようと思う。

全国的に頻発している振り込め詐欺事件だが、記事によれば「神奈川県内でも今年1月から9月末までで、被害総額が約28億7000万円」。実に1日あたり約1000万円である(ちなみに全国では今年に入って既に約213億円の被害が出ており、昨年比41%増!)。

振り込め詐欺には「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」「融資保証金詐欺」「架空請求詐欺」がある。県内では特に「オレオレ詐欺」と「還付金詐欺」が多発しているらしい。

また、最近、警察官や金融機関の職員を名乗り、キャッシュカードを預かるとか、暗証番号を教えてと電話した後に、自宅に来るケースもあるそうだ。キャッシュカードは現金と同じ。人に預ける物ではない。もし、このような電話があれば、すぐに警察に連絡!

それにしても、よくもまあ、いろいろ考えつくものだ。その頭の良さを、社会をより良くすることに使えないものか?方向性を変えるだけで、社会に役立てられるのに。つくづくもったいないなあ…

「振り込め詐欺」の特徴は、加齢に伴う「判断力の低下」昨今の「人間関係の希薄さ、家族間のコミュニケーションの過疎化」につけ込んだ犯罪であるということではないだろうか?

こういう卑劣な犯罪を考え出す犯罪者が一番悪いが、騙される側にも問題はあるのではないか?被害者当人だけでなく、家族全体で考えるべき問題なのだと思う。

まず40歳を過ぎたら、自分のことを過信しないこと。自分だけは騙されないと思うのは自惚れ。特に専業主婦は世間の荒波にもまれない分、世間知らずなところがあるから要注意(と、私は自分に言い聞かせている)。

判断を迫られる問題が発生したら、自分ひとりで判断せずに必ず誰かに相談すること。その為には、いつでも相談できる関係を、家族以外の人とも築いておくこと

そして家族間の会話を普段から欠かさないこと。子供も普段親と離れて暮らしているなら、なおさらマメに親へ電話連絡をして、近況を伝えるべき。親子の信頼関係があれば「痴漢」や「使い込み」と言う言葉に騙されることもない。年寄りを孤独にしてはいけない!!

見ず知らずの他人から(たとえ相手が役所関係者を名乗っても)「お金」に関わる話が出たら疑ってかかること。架空請求、還付金、どちらにしても相手が明確な根拠を示さなければ、払う必要もないし、貰う理由もない(金に欲を出したらロクなことがない)。

とかくお金に関わる手続きは煩雑なもので、携帯電話やキャッシュカードのような便利な道具でやりとりできるようなものではない。世の中にそんな甘い話があるわけがない。

とにかくお金の話が出たら、ひとりで判断せずに、必ず誰かに相談!これしかない!!

記事でも対策として3つのことを挙げている。

顔を合わせて家族だけの合い言葉を決めよう
「電話番号が変わった」と知らせてきたら変わる前の番号に必ず確認しよう
電話で「お金」の話が出たら、振り込め詐欺を疑い、周りの人か警察に相談しよう

【追記】神奈川県警からの防犯情報紙には以下の記事があった。

<振り込め詐欺のキーワード>電話で以下の言葉が使われたら、詐欺を疑え!

◇電話番号が変わった
◇風邪をひいて声が出ない
◇借金の保証人になった
◇会社のお金を使い込んだ
◇妊娠させてしまった
◇還付金があるのでATMに…
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