はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

自身の内面的探求は死ぬまで続く

2009年07月07日 | はなこ的考察―良いこと探し
 私自身、人生の折り返し地点を過ぎて、自分のこれまでの生き方を顧みて、今後の後半生をどう生きるべきか、考える時に来ています。本来はもっと早く、折り返し地点に到達する前に考えるべきだったのかもしれません。

 最近つくづく思うのは、人間何歳になっても、謙虚に学ぶ姿勢が大事なのではないかということ。対人関係では年長者からはもちろん、年少者からも。年長者からは脈々と受け継がれて来た伝統的な考え方や、長年の人生経験に裏打ちされた処世術等を。年少者からは、柔軟な発想と旺盛な好奇心を。学問も、学べば学ぶほど、知れば知るほど、疑問点が浮かび上がり、探求心の尽きることがありません。

 自分はもうこれで十分、と思った時点で、おそらく人としての内的成長は止まってしまうのでしょう。その点では、人間は誰もが生まれた瞬間から限りなく「死」に向かっているけれど、「死」に辿り着くまでの道のりは人それぞれで、各人の選択に委ねられていることが大きな意味を持ってくると思います。

 自分を取り巻く「環境」や「他者からの評価」と言った外的因子は「足るを知る」ことが大事なんだろうけれど、一方で、自らの内面的探求~人としてどうあるべきか、だとか、興味ある事柄についての知的探求~は、死ぬまで続けるべきなのではないか。続けることで死ぬ瞬間まで、生きることの充実感を味わうことができるのではないかと思うのです。


※写真はロンドンのセント・ジェームズパークの並木道。4年前の旅行で撮影。シティにあるウエストミンスター寺院から、この公園を抜けて、バッキンガム宮殿へ行きました。



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