沖縄本島西海岸北部にあるブセナ・ビーチの海中公園。エメラルドグリーンの海が見惚れるほど美しい。岸に打ち寄せる波の音を聞きながら、ずっとこの景色を眺めていたい気分になります。
ここはブセナ・テラスと言うリゾートホテルの入り口左側の駐車場に車を置いて、ビーチ沿岸を駐車場から海中公園までピストン運行している無料バスで行くことができます。ホテルの宿泊客でなくとも利用できます。
暑い中、海中展望塔は30分待ちだったので、すぐに乗れるグラスボードに乗船(乗船料、ひとり1500円)。
この日は少々濁りがあるとのことでしたが、予想以上に透明度高し。サンゴも魚たちも沢山見えました♪
今まで、離島の慶良間諸島や本島南部の東海岸や、海外では紅海に面したアカバ湾でグラスボートに乗りましたが、ブセナリゾートの海もなかなかのものです。オニヒトデの被害を心配していましたが、変わらぬ美しい海に少し安心しました。
これまで自分史上最高に美しかった海は、35年前の慶良間諸島は渡嘉敷島の海ですね。水深10m超なのに底に手が届くのではと錯覚するほどの類稀な透明度で、多種多様なサンゴと魚を見る事ができ、グラスボート初体験も相俟って、あまりの美しさに感動して、思わず声を上げてしまったほど。
さらに渡嘉敷島では夜空も息をのむほど美しかった。まるで天の川や星々が今にも落ちてきそうなくらい近くに、そしてクッキリ見えた。「これが"満天の星空"と言うものなのか」といたく感動して、飽かずに何時間も地べたに寝転がりながら眺め続けたほどでした。写真はボート中央のグラスを上から覗き込んで撮ったもの。
沖縄のアダムとイブ伝説の残る古宇利島へ。昔住んでいたよしみで、いつも夫の出張に合わせて来るのですが、(今回は息子が突然言い出した旅行なので)真夏の沖縄に来るのはおそらく30年ぶりくらい。
肌に刺さるように降り注ぐ紫外線に恐怖しながら、日傘に手袋、首にはクール・タオル(水分を含んでいる限り保冷する特殊なタオル)で炎天下を歩きました。もういい年ですからね。気を付けないと肌はシミだらけになってしまいます。それにトホホなほどに暑さにも弱いので。
とは言え、天候が曇りがちの冬場に来ることが多かったので、常夏沖縄の真っ青な空とエメラルドグリーンの海を久しぶりに堪能できたのは良かったです。
一方、息子は若くて体力があるからなのか、炎天下に帽子もかぶらずにビーチに行って、写真を撮りまくったようです。元気だな~。真っ黒に日焼けした息子は沖縄で会った知人に、「日本人には見えない。東南アジア系の人みたい」と言われてしまいました(笑)。
海上基地建設に揺れる辺野古の海岸。
初めての辺野古は東海岸にあり、けっして広くはない町中をぐるぐる回って漸く海岸線にたどり着きました。途中で基地反対派の拠点らしいテント村を見かけました。船が何艘か置かれていましたが、人気はありませんでした。
辺野古はすごく寂れた印象の町で、人影も殆どなく、昔米兵相手に営んでいたであろうバーが廃虚と化して放置された状態が、今の辺野古の状況を現しているようにも見えました。近くに漁港もありましたが、基地建設と引き換えに地元にあてがわれる補助金で、いくらかでも町の経済が潤えばと言う思いを持つ人もいるのではないでしょうか?
沖縄も本島中南部への人口の一極集中で、北部は観光業を除けば、本当に廃れた印象が強いです。特に観光業以外、若者の働く場所がないのが、若者の流出を止められない原因でしょう。
6月末に那覇市に隣接する浦添市の沿岸にオープンした、あたかも東京がそのまま引っ越して来たかのような洗練度のパルコシティの賑わいや佇まいとの落差が大き過ぎて、沖縄は小さな島なのに、日本の都市と地方の格差の縮図のようなところだと感じました。
6月末にオープンしたばかりのパルコシティ内にあるタリーズ・コーヒー。驚くほどゆったりしたその空間構成は羨ましい限り。私の地元の駅ビルにあるタリーズ・コーヒーは鳥小屋みたいに隙間なくテーブルとイスが並べられ、そこでひしめき合いながら大勢の人々がコーヒーや紅茶を啜っているのに、なんだこの劇的にゆったりとしたスペースは…
沖縄の人にしても辺野古への新たな基地建設に関しては意見がさまざまで、辺野古と引き換えに返還が予定されている普天間基地周辺の人は、先行する北谷町のハンビータウンや新都心おもろまちの成功を見て、基地返還後の町の発展への期待が大きいようで、辺野古への基地建設を声高に反対する雰囲気ではありませんでした。基地反対運動の人々も地元の人よりも他県から来た人が多いとの話で、辺野古を巡る問題はなかなか複雑な要素をはらんでいるようです。
今回宿泊した那覇市内のホテル、ザ・オーシャンホテル那覇12階の朝食会場から、近年の沖縄の発展の象徴とも言える新都心おもろまちを望む。