はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

人間生きていればいろいろある

2008年08月31日 | 日々のよしなしごと
今朝は駅で見かけたスポーツ新聞の見出しにギョッとした。まだ10代の、若手俳優の自殺未遂を伝える記事だ(芸能人とは言え、まだ10代である。こんなに大っぴらに報道されて気の毒だと思う。プライバシーに何の配慮もなく、センセーショナルに書き立てるマスコミの見識を疑う)。

夕方自宅に戻って、改めてネットで記事の内容を確認した。併せて、記事に関する世間の反応も見たくて、ブログ記事なども幾つか読んでみた。それぞれの記事はいろいろな原因を挙げてみたり、性急に結論づけてみたりしている。その論調になんだか違和感を持った。別に今日、明日にも答えを出さなければならない問題でもなかろうに。

人は生きていれば誰しも好不調の波に翻弄される。不調の波にもまれて、もがき苦しむことはそう珍しいことではない。そして、いつまでもそれが続くわけでもない。

不調の時は思考も悲観論の堂々巡りで、「この苦しみに終わりはないのでは?」と絶望感に打ちのめされそうになるが、実際は殆どの場合、乗り越えることができる。ほんの少しの堪え性さえあれば、大抵のことは時間が解決してくれる。

人生は長い。一度つまずいたくらいで、前途が閉ざされることはけっしてない。何度もつまずいては立ち上がる。人生はその繰り返し。その繰り返しの中で、人間として成熟して行くのだと思う。それぞれの早さで。

人生は散歩に似ている。焦ることはないのだよ。自分なりのペースで、着実に自分の人生を歩んで行ったらいい。誰のものでもない、自分の人生なのだから。回り道したってどうってことはない。とにかく1歩でも前に進んだらいい。

どうしようもないほど疲れたら立ち止まればいい。そしてしばらく休んで、周りの景色をゆっくり眺めでもしてから、また歩き始めたらいい。そうこうしているうちに、険しく思えた峠道は越えている。とにかく休むことはあっても途中で諦めないことだ。投げ出さないことだ。そうすれば、自分なりに納得の行く人生のゴールに辿り着けるはずだ。

そう信じて、私は私の人生を生きている。
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