冬はやっぱりホカホカ肉まんの季節だねえ…
日経土曜版1面の何でもランキング。11月24日は「おすすめ肉まん」だった。「高島屋など全国7つの百貨店と楽天などが運営する4つのインターネット通販サイトの売れ筋を参考に、取り寄せ可能な19候補を選定。各ブランドが推す商品を、中華料理に詳しい料理研究家らに試食してもらい、アンケートに答えてもらった。」と言う。
1位はすき焼きの老舗人形町今半の特選すき焼き肉まん。2個で1218円也。「軟らかくも弾力のある生地が、味わい深い豊かなすき焼きを包み込む。一口食べると、和牛の香りとコクが口に広がり、一個で手軽に老舗の味が楽しめる一品だ」「『おやき』のような平たい形で、ふっくらとした白い皮が特徴。生地の発酵にじっくり時間をかけたことで、キメが細かく、小麦のうまみが残るように仕上げた」とのこと。具のすき焼きは「自慢の黒毛和牛」を使い、「中華と和風のいいところを取り入れ、個性を強調したおいしさ」との評。実のところ「今半」の店舗自体、行ったことのない私(T.T)。私のような人にとっては、通販で手に入るというのが良いのかもね。
◆人形町今半 肉まん
2位は皇朝 世界チャンピオンの肉まん。10個で900円。横浜中華街の店頭でなら1個から買える。「一口サイズの肉まんは、食べるとジュワッと肉汁が口に広がり、具のプリプリとした歯応えが楽しめる。濃厚だが、一個食べるともう一つ食べたいと思わせる味わいだ。」皇朝は2004年にオープンしたばかりの店。「4年に1回、世界各国から参加者が集まる『中国料理世界大会』で優勝した料理人を4人集めており、新しい店ながら技術には自信を持つ。インパクトのある味わいと繊細で美しい形が高い評価に繋がった」とのこと。「日本の肉まんが全体的にまだまだ発展途上にある中で、目立って完成度が高い」とは、中国料理研究家シャウ・ウェイ氏の評。
◆皇朝 肉まん←な、なんだ、この仰々しさ、騒々しさは?!目がチカチカしちゃう…
偶然だけど、このランキングを目にした後に、幾つかのテレビ番組で「今半」の名前が出た。ひとつは某ニュース番組の「鍋料理」特集で登場。もうひとつは某バラエティ番組で、ボクシングの内藤選手が「今半」の楽屋弁当を貰い、すき焼きで有名な「今半」だからと「肉料理」を楽しみにしていたら、中身は「魚料理」だった、という話。内藤選手の落胆ぶりが、申し訳ないけど微笑ましかった。ボクサーは試合前の減量が相当苦しいらしいから、それから解放された後の「肉料理」は格別なんだろう。残念だったね。内藤選手。
1位になった「今半」の1個609円のすき焼き肉まんを、せめて一度くらいは食べてみたい気もする。コストパフォーマンスという意味では、やっぱり素材の良さと老舗の味が609円で味わえるのはお得なんだろうか?皇朝の肉まんは私のとってはもう馴染みの味で、中華街に行く度に買って、その場でできたてを頬ばっている。その安さと小ぶりなサイズで、気軽に食べられるのが嬉しい。初めて中華街で店の看板を目にした時、「世界チャンピオンとは大きく出たなあ」と思ったが(全然格式ばっていないストレートな表現が新鮮だった。敷居が低くて手を出しやすいのは確か)、その「看板に偽りなし」のおいしさだ。コストパフォーマンスは言うことなし。中華街で他の店の肉まんをすっかり食べなくなってしまった今日この頃…。