色とりどりのイースター・エッグをあしらったカードなど…
先週の金曜日、アメリカに縁のあるお二人から郵便物が届いた。
ひとつは、現在お嬢さんの出産の手伝いの為にアメリカに
滞在中のMさんから。ボランティア仲間のひとりだ。
はるばるアメリカからイースター・カードを送って下さった。
今回初めてのお子さんを出産されたお嬢さんのご主人が、
カリフォルニア州にある某有名大学に留学中なのだ。
あちらの大学はスケールが大きいですからね。
キャンパス内を回るだけでもいろいろなモノが目につき、
好奇心旺盛なMさんはさぞかし目を輝かせていることでしょう。
そんなMさんの楽しそうな様子が目に浮かぶような文面だった。
しかし、先日、待望のお孫さんが誕生されたそうなので、
今はかわいいかわいい初孫のお世話でお忙しいのでしょうか?
もうひとつは、大学の後輩Mちゃんからの結婚報告のハガキ。
幸せそうに寄り添うご夫婦の姿が微笑ましいやら、羨ましいやら。
彼女とは、私が3年生の時に「教養ゼミ」で出会った。
卒論の準備に最適だと思って受けてみたゼミ。
厳しいと評判のそのゼミに集まったのは私を含めてたったの4人。
私以外の3人は皆2年生で、Mちゃんは学科が同じだった。
ゼミ生は各々テーマを決めてリサーチし、レポートにまとめ、
それをスライド投影機2台を使ってプレゼンする。
その後質疑応答を経て、先生からの評価及びアドバイスを受ける。
この順番が1カ月に1回は回ってくる。
内容的にはきつかったけど、大学で受けた授業の中で
一番面白かったし、楽しかった。
そのゼミで彼女にまつわる忘れられないエピソードがある。
ある時、うっかりして彼女は自分の番であることを忘れたらしい。
レポートもスライドも何も準備していない。
信じられない大失態?!厳しい先生はかなりご立腹の様子。
彼女は先生や他のゼミ生に対して「すみません」と平謝り。
その時先生が言われた一言が忘れられない。
「君は20歳を超えた大人だ。大人が自らのミスを謝罪する時は
”すみません”ではなく”申し訳ありません”と言うべきだ」
しかし焦った彼女はまたもや「すみませんでした」―顔面は蒼白。
その時、私は既に40歳近い年齢だったけど、
謝罪の言葉の重みの違いについて、
それまであまり意識したことがなかったから、
正直言って新鮮な驚きだった。
特に仕事上のミスでは「申し訳ありません」が常識だろうか?
そして「申し訳ありません」である以上、
ウダウダ言い訳をしてはいけない。
それが仕事というものなのだろう。
以来、他人の謝罪シーンでの言葉遣いに注目するようになったし、
自分自身も謝罪する時に気を付けるようになった。
話は戻ってMちゃんご夫婦。彼女のご主人は数学の研究者で、
彼もまたカリフォルニア州の別の有名大学にこの4月から留学
予定なのだという。もちろん新妻Mちゃんも一緒だ。
彼女は大学時代、学科でもリーダー的存在だった。
茶目っ気たっぷりで友人も多い(戦闘ゲームなんてしてたね)。
そんな彼女だから、新婚&海外生活を、彼女なりのパワーで
乗り切るに違いないと信じている。ガンバレMちゃん!