はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

時々、今住んでいる街から出たくなる(-_-)

2014年07月02日 | 日々のよしなしごと
今日、駅ビルの書店の女性誌コーナーにいたら、背後から突然、雑誌が飛んで来た。その雑誌は、私の右手前に平積みされている雑誌の山に、ドサッと音を立てて着地した。

な、何事かと後ろを振り返ろうとしたその時、太い手がにゅっと背後から伸びてきて、「あー、間違えたわ」と言いながら、整然と並べられた雑誌の山に、斜めに乗っかった状態になっている雑誌を取って行った。

周囲にいた客がサーッと潮が引いたように、その場からいなくなった。

改めて振り返って、腕&声の主を確認したら、ポニーテールに短パン姿の、色黒でかなり太った女性が、何事もなかったように書棚の前に立っていた。何やらブツブツ独り言を言っていた。

元書店の娘としては、本、しかも店の商品をぞんざいに扱う人間は大嫌いだ。しかし、多くの客がいる中で、大胆不敵にそんなことをする人間は、確信犯で、面倒臭い輩に決まっている。

口頭で注意するのも馬鹿らしくて、私はそのまま自分が買う商品を手にレジに向かった。ちょうどカウンターに店長がいたので、事の次第を話した。店長も驚いた様子で、「確かに時たま乱暴なお客様はおります。早速、店内を見回ります」と即時対応を約束した。

この街に住んでもう20年以上になるけれど、駅前周辺は再開発で年々発展を遂げているのに、一部の人間は、寧ろ街の発展に背を向けるように、わざと街の評判を下げるようなことをしているようにも見える。どこに行くにも便利な立地で選んだ場所なのに、せっかく順調に発展を遂げているのに、今日のような出来事に遭遇すると、この街から出て行きたくなるhorori

でも、賃貸ならともかく、分譲だと、そう簡単には引っ越しもできないんだよねhekomi住んで20年以上も経てば、それなりに街に対して愛着も湧く。それだけに、一部の不届き者には、本当に困ったもんだ。

ただ、今日は件(くだん)の不届き者の5倍位、良い人にも出会った。いつものようにエレベーターおばさんをしていると、ベビーカーの赤ちゃんに愛らしい笑顔でバイバイされたり、丁寧に御礼を言われたり、地下の食品売り場でゴーヤーの品定めをしていたら、知らない奥様に話しかけられ、ひとしきりゴーヤーを使ったレシピを教え合ったり…そういう気さくな一面も、この街の人々にはある。街の印象を決めるのは、結局、そこに住む人間なんだよね。
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