“渋谷の父 ”ハリー田西の占い研究所

自身のことを含め世の中の森羅万象を占い師・運命学研究家の立場からつづります。

“たかが占い、されど占い”、でも、占いを信じすぎるなかれ!

2011年08月15日 23時53分06秒 | Weblog
女優の萬田久子のパートナーである会社社長のSさんが亡られました。

お二人は、入籍せずに20年以上暮らした、いわゆる“事実婚”のご夫婦でした。
“事実婚”・・・法的には“結婚”とは認められませんが、
それも男女の、“結婚”の一つのあり方です。

そんな今日この頃・・・
以前、僕の誕生日に、「おめでとう」というお祝いの言葉とともに、
「ようやく結婚相手が現われました」
というメールをくれた同業の若い女性の占い師が、
このほど誕生日を迎えたので、
僕のほうからもおめでとうのメール方々、
「その後、結婚話はどうなりましたか?」と書き送ったところ、
なんと、「結婚はやめました」とのこと。

なんでも「有名な霊能者の先生二人から、離婚するから結婚はやめなさい」と言われ、
「お互いすごく好き」だけれど、
「その運命を受け入れ、結婚という形はとらず、生涯のパートナーとなることにしました」
とあっさり書き送ってきたのです。

「結婚という形はとらず、生涯のパートナーとなる」???
これってどうすることのかなと思ったのですが、
とりあえずは「一緒に住む」と付け加えてあります。
ということは、「生涯のパートナー」というくらいですから、
籍は入れずに一生同棲をする・・・
つまり萬田さんのような“事実婚”を送るということなのでしょうか?!
そのへんは意図不明でよくわかりません(笑)

まぁこれに関しては、本人の判断したことなので、
どういう結論を出すのも自由ではありますが・・・
この返答を含め、その他彼女が書いてきたもろもろの内容が、
いかにも霊能者頼みで、気になったこともあり、
老婆心ながら彼女に一言申し述べたいと思います。

たしかに、冒頭で述べたように“事実婚”も男女の、“結婚”の一つのあり方です。
僕は、もとよりそれを否定するつもりはありません。

なぜならば、僕が学んできた算命学では、“入籍”の有無にかかわらず、
ある程度の長い同居・同棲、すなわち“事実婚”も“結婚”の一つとみなすからです。

でも、個人的には、諸般の事情を鑑みても、出来ることならば、
成就した愛の最終形は“入籍あり”の正式な“結婚”という形であってほしいと思います。

ところが、とかく世の中はままならないもので、
何らかの“理由”でそうすることをしない、
そうすることができない場合もあります。

つまり、“事実婚”には、そうなるべき、いくつかの“理由”があると思うのです。

たとえば、何らかの事情で結婚の証となるべき“籍”を入れられないとか、
あるいは、本人同士の信念(?)で“籍”は入れないといった理由です。

このうち、後者の場合には、萬田さんやSさんのような、
しっかりとした、“大人としての自覚”やそれぞれの“生活基盤”が必要であるともいえます。

その点、萬田さんとSさんには、当時それなりの“大人としての自覚”もあり、
“生活基盤”もあったらばこそ、
夫婦としての“籍”を入れずしてお子さんまで作られたのだと思うのです。

いずれにしても、(形はどうあれ)“結婚”するということは、
その波及は、単に本人同士の問題にとどまりません。

親とか家とか、場合によっては当人たちの子どもとか、お互いの生活空間とか、
すなわち、本人たちを取り巻く世界のすべてを巻き込んだ一生の大問題であるともいえるのです。

それだけ“結婚”は、軽々しく扱い決めるべき問題でないのです。
ましてや彼女のように、これまで親元にいて、親の庇護の下で、
好きな占いを学びながら、のんびりと暮らしてきたような女性の場合は尚更です。

それなのに、そんな自分の一生の大問題を、有名だか、よく当たるか知りませんが(笑)
自身が占い師である彼女が、
霊能者たる他の“占い師”の宣託であっさりと決めてしまったというのですから驚きです。

占い師の僕でなくても、「それホントかよ」「頭、大丈夫か?」という感じです(笑)

文面からすると、彼女のこの結論の出し方については、
交際相手の男性も納得してくれたようですが、
果たしてそれは彼の本心なのでしょうか?

また、今まで彼女をずっと見守ってくれてきたご両親はこのことをどう思っているのでしょうか?

さらには、彼女は自分たちの10年、20年先のことを考えてみたことはあるのでしょうか?

・・・そんなこと思うと、先々をとても心配してしまいます。

もちろん最終的に結論を出すのは本人ですから、
僕にどうのこうのと言う権利はありませんが、
いやはや、その決め方がなんともバカバカしい!
占い師の一言で決めるなんて!

ましてや、占い師である自分以外の占い師の宣託で決めるなんて!

おいおい、自分以外の占い師を、そんなに絶対視していいの(?)と言いたいです。

曰く、運命学の道を歩み、それを極めようという者ならば、
霊能者の宣託などに頼らないで、「自分のケツは自分で拭け」、
つまり、占い師ならば、「自分のことは自分で占って決めろ」と言いたい気持ちです。

いや、もちろん、彼女の出した答えは自分でも占った上での結論かもしれませんが、
でも、それならば、ハナから霊能者の宣託云々を理由にする前に、
自分の鑑定をもとに「結婚はしない」という結論を出しましたと断固表明すべきだと思うのです。

だって、自分は占い師であり、人の運勢を見て、人にアドバイスを送るべき立場なんですもの。
そのくらいの自信というか、思い込みがなくちゃ・・・

中には、占い師は案外自分のことはわからないというから、
他の占い師に決めてもらってもいいのではないかという意見もあります。
たしかに、それは、あちこちの場面でよく言われることです。
事実自分を占うと、必要以上に欲目や懐疑性などの余計な感情が働いてしまうことも事実です。
それゆえ、他の占い師の意見を聞くことも決して悪いことではありません。

でも、占い師たるものは他の占い師の意見を聞いても、
決してそれを盲信したり絶対視したりするのは間違いだと思うのです。
すべては自己責任の世界なのです。

さらに、自分のことを占って、その結果に自信がないということは、
ある面では、他人を占ったことに関しても確証などもてないということでもあるし、
そうなると、自分が他人を占って、アドバイスしてあげるという行為についても、
はなはだおこがましいことだともいえます。

畢竟、占い師たるものは、たとえ他の占い師に占ってもらったとしても、
それはあくまでも参考意見にとどめ、
最終的には自らの鑑定を範として決断を下すべきだと思うのです。

それが、ひとり立ちした占い師としての“誇り”であり、“矜持”であり、
“アイデンティティー”でもあると思うのです。

さて、ここからは皆さんに申し上げます。

“たかが占い、されど占い”といいますが、占いは決して絶対的なものではありません。
100%当たる占いなどないのです。

あの東日本大震災の前日、数万人の人を前に、
「明日、あなたたちは全員死にます」と予言した占い師がいたと思いますか?

占いに“絶対”とか“100%”という言葉はないのです。
100%当たらないからこそ、またそこに絶対的な根拠がないからこそ、
占いはいつの時代でも大学での研究対象にならないともいえます。

ゆえに、占いを信じすぎてはいけません。
“盲信するなかれ!”です。
と同時に、あえていうと、そんな占いだからこそ、
皆さんには占いを上手に使ってほしいのです。

たしかに、先程の女性を算命学で占ってみると、
“天干狭格ニ重干合”といってあまり結婚運がよくない宿命の形をしています。

いわゆる再婚ありきで幸せになるタイプといってもよいでしょう。
しかも、その他の技法で見てみても、
こと彼女の“結婚”については気になる要素がたくさんあります。

しかし、それとて絶対的なものではないのです。
まったく当たらないかもしれないのです。
“天干狭格ニ重干合”でありながら、
今でも初婚同士で円満な夫婦関係を続けているご夫婦もいるのです。
ゆえに、占いの見立てが悪いから「結婚しないほうがよい」
と断じてしまうのは早計だともいえるのです。

ちなみに、算命学では結婚運が悪い場合でも、それなりの対処法が用意されています。
それは結婚運が悪いとされる人もこうすれば幸せになれるという、一種の“救い”です。

逆にいえば・・・
そういう“救い”がない占いには、人の人生を示唆する資格はないともいえます。

占いは、決して結果を強制するものではありません!
「離婚するからやめろ」ではなく、
ならばどうすればよいかの道筋をつけてあげることこそが占い師の役目であり、
一方、その占いを受ける人間は人間で、その占いを100%信じるのではなく、
あくまでも“転ばぬ先の杖”として、悪くならないための注意事項として、
ポジティブに活用してほしいと思うのです。
それこそが“たかが占い、されど占い”の正しい使い方であると思うのです。

ところで、“事実婚”は法的には“結婚”にはあたりませんが、
先述したように、算命学では、(程度にもよりますが)“同棲”も“事実婚”も、
“結婚”としてのカウントとなります。
すなわち、前出の女性のような“生涯同棲”はまったく“結婚”するのと同じことなのです。

ということは、かの女性占い師は、「離婚を避けるために結婚をしない」としながらも、
実際には、“結婚”をしているのと同じなのだといえます。
つまり、そこには彼女の重大な事実誤認があるのです。

されば、くだんの霊能者が宣託したように、
彼女と彼も、将来的にはこの同棲が解消となり、別離となるのは必至かな(?)
と思ったりみたりして・・・
このへんのところを彼女はどう考えているのでしょうか?



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