尼崎市のヘルスアップ尼崎戦略事業の取り組みを総務常任委員会で視察。
取り組みのスタートは50代職員が毎年亡くなっていることに対し、健康診断とその後の保健指導を丁寧に行う事により、
亡くなる職員をゼロとした事を応用して、市民の健康診断と保健指導の方法を確立していったということを伺いました。
検診率をアップさせた大きな理由は、国から示されている特定健診受診率目標が、平成29年度は60パーセントで、この目標を達成できないと
「後期高齢者支援金(75歳以上の方が使った医療費に対し、尼崎市国民健康保険加入者1人ひとりが負担するお金)」の額が増額される可能性があると
市民に説明した事です。
「自分たちの保険料負担を増やさないためにも、健診を受診してください!」
「平成26年度の目標受診率は50パーセントで、目標達成のため、大切な人をもう1人連れて検診にお越し下さい。」
と、呼びかけています。
また、心筋梗塞や脳卒中はある日突然おこるものではなく、血圧や血糖が少しずつでも高い状態が長期間続くことで徐々に血管が傷み、発症するまで
自覚症状はほとんどないので、市民自身で高血圧や高血糖など血管を傷めるリスクがないか知っていただく唯一の方法が健診だと説明しているそうです。
血圧が高いと血管を傷つけてしまうことをわかりやすく説明するために、8ミリの血管を流れる血液の圧力を噴水にたとえると
どうなるのか?自身の最高血圧の数値×13=〇センチメートル。血圧120であれば156センチメートルの高さの噴水の勢いであることを
説明して、ご自身に実感を持ってもらえるようにしていました。
コンビニ健診が、なぜローソンで行われるようになったのかや小中学校の児童生徒の3割が糖尿病の危険があることから11歳と14歳でも「尼っこ健診」
を実施するなど佐倉市の検診に取り入れたい取り組みでありました。担当の保健師の野口さんが庁内の連携を行きつ戻りつで進めてきたご苦労を
感じつつ、なぜ検診を受けたほうが良いかをはっきりと市民に知らせることの重要性を実証した取り組みでした。
尼崎市職員の皆さまお世話になりありがとうございました。