佐倉市議会はしおか協美
市政にキョウミ
 



NHKクローズアップ現代16日午後10時から

・・・・「病院から在宅へ」の大号令のもと、国が推進している在宅医療。今、そのあり方が問われている。

「まだ生きる希望を持った夫が、突然『どこで死にますか?』と言われた」

「床ずれが悪化したが、病院への紹介を断られ、足が壊死した」など、患者側が不満を持ったり

トラブルになったりするケースが出ているのだ。一方、現場の医師からは「住み慣れた自宅で最期まで暮らしたい」

という高齢者をみとることができない限界を訴える声も。人生の最終段階を支える在宅医療のあるべき姿を考える。・・・

 

この課題の根本は、人生の最終段階を支える家族と本人がどうしたいのかを考え選択するところから始まると考えます。

 

 

 



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NPO法人HOPEプロジェクト(理事長:桜井なおみさん)がこのほど、WEBアンケートを用いた「がん遺族200人の声」調査を実施し

終末期緩和ケアの課題の一つは「がん患者が介護保険を使えるのか?」 です。
  
調査の結果、介護保険を利用した例は全体の36%。

最大の理由は介護保険が高齢者のもので若いと使えないという誤解だそうです。

がんは余命6カ月と診断された時点で介護保険制度の申請ができ、

介護申請を行った90%が介護認定され、それらの88%が申請から1カ月以内という迅速なタイミングで認定。

実際にサービスを受けた内容のトップ3は「電動ベッドの貸し出し」「車いすの貸し出し」「入浴サービス」です。

私も市民から同じご相談を頂いたことがあります。

ご本人、ご家族の負担を軽くするためにも、この制度知っていてほしいです。



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H25年11月佐倉市議会定例会で人生の最終段階を自宅で過ごすことについて以下のように述べました。

「千葉県では、患者が望む場所で看取りができる環境づくりをすすめる必要があると考え、

4年前に医療に関する県民意識調査を実施しその中で、自分が最期を迎える場所として、

医療機関と自宅のどちらを希望するか尋ねたところ、「居住の場で最期を迎えたい」と回答した人の割合は

約4割ありました。団塊世代が80代になる平成42(2030)年には年間死亡数が現在比3割増の161万人

になると予測され、まさに「多死時代」の到来、さらには「看取り難民」がでるとも推測されています。

終末期医療のあり方も含めて、自分らしい最期を元気なうちから家族で考えておく時代がきています。

自分らしい最期を迎えるためには、自分らしく生きることが出来る社会を作ることが行政の使命の一つであります。」

 

2013年に県が行った、「患者が望む場所で看取りができる環境づくり」のアンケート調査の結果では、

自分が最期を迎える場所として、医療機関と居住の場(自宅等)のどちらを希望するか尋ねたところ、

「居住の場で最期を迎えたい」と回答した人の割合は4割。

一方、約3割の方が「自宅で亡くなると家族に迷惑をかけるから」との理由から

「医療機関」を選択しており、自宅で看取ることの課題を整理する必要があります。

 

その様な中、船橋在宅医療ひまわりネットワーク市民公開講座〜「最期まで自分らしく」を考えるに参加させて頂きましたが、

200名あまりの市民の参加で意識の高さに驚きました。

基調講演は特別養護老人ホーム芦花ホーム石飛幸三先生。

平穏死のすすめ〜看取りの文化を取り戻そう〜というテーマの講演の中で、

「食べないから死ぬのではない、死ぬのだから食べないのだ。」と話されたのは、やはり急性期病院の外科医から

特養で看取りをする医師になられた先生だからこその言葉です。

 

市民から在宅医療や終末期医療についてのご意見も頂くようになりました。

義父、義母、父を天国に送り、人生最終段階の医療について自戒の念も込め、研究調査をし自分らしい最期を

元気なうちから家族で考えておく時代がきています。



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先日、テレビの討論番組で、急性期を過ぎると3か月で病院を転院しなければならない事や、延命治療、

財源が足りなくなるから在宅医療へとするのか?等、賛否両論でしたが、

まずは、「一人一人、その人がその人らしく、人生の最期をどう過ごしたいのか?」を問うてから、議論をして欲しかったです。

「一人一人、その人がその人らしく、人生の最期をどう過ごしたいのか?」は、千差万別で違う訳ですから

人生の最期をどう過ごしたいかも、千差万別違ってくるわけです。

私は、同居していた義父、義母そして実父を天国に送った経験から、

公約に「最期まで自分らしく住み続けられる佐倉市」 を掲げ、

1期目から様々な取り組みをしてきました。

最期まで自分らしく住み続けられるというのは、最期まで自分らしく生き生きと暮らせることです。

H24~25年、千葉県では、患者が望む場所でみとりができる環境づくりを進める必要があると考え、

医療に関する県民意識調査を実施しました。

その中で自分が最期を迎える場所として、医療機関と自宅のどちらを希望するか尋ねたところ、

居住の場で最期を迎えたいと回答した人の割合は約4割ありました。

団塊世代が80代になる2030年には、年間死亡数が現在比3割増しの161万人になると予測され、

まさに多死時代の到来、さらには看取り難民が出るとも推測されています。人生の最終段階の医療のあり方も含めて、

自分らしい最期を元気なうちから家族で考えておく時代が来ていることを3年前に議会で問題提起をしました。

そのような中、高林克日己先生の「最期まで自分らしく生きる」の講演が市川市で開催されました。

高林先生の講演は、3度目ですが、今回は、一般市民向けであり、医療介護の現状を知ったうえで

さて、自分はどうしたいのか?どうすればよいのか?家族は?と、考えるきっかけとなるものでした。

現在自宅で最期を迎えるのは、1割強。

千葉県医師会作成「私のリビングウィル」が、千葉県医師会HPに掲載されていますので

関心のある方は、ご覧ください。http://www.chiba.med.or.jp/index.html


事前意思表明書の取り扱いについて

 

千葉県医師会作成「私のリビングウィル」

今後の日本社会においては、自分らしく生きるということに加え、自分らしい最期を迎えるという死生観についてもオープンな議論が必要であり、元気なうちから、いざというときの延命の処置の希望について、かかりつけ医や身近な人と充分話し合い、リビングウィルとして意志を明確にしておくことも必要です。

判断能力を有する成人が、判断能力を失う等意思表示ができなくなった場合に、自分自身が受ける医療の決定に関する指示を、あらかじめ書面等で示しておくことをリビングウィルといいます。リビングウィルで指示する内容は、次のようになります。

 

○自分自身がある状態になった時に、受けたいあるいは受けたくない治療や処 置等

 

千葉県医師会では、判断能力の回復が見込めない状態になっても本人の価値観を尊重した医療やケアを実施するために、このような事前意思表明書を作成しました。

今、お元気な時に自分らしい最期を迎えるための意思表示をすることについて考えてみてください。なお、どのような場合でも、痛みなどの緩和は平行して行うことができます。また、ご本人と相談できる場合はいつでも相談の上で医療やケアの方針を検討させていただきます。

                                                    

 

署名・同意される方々へのお願い

ご本人へ

○ご本人の直近のご意思を確認いたします。何回でも書き直すことが出来ますから、お考えが変化した時やご自身の誕生日等決めた日に定期的に更新してください。

同意されるご家族や代理人の方へ

  ○話し合いの場をもつなど会話を重ねて、ご本人のご意思を充分にご理解、ご

     納得された上でご署名ください。

 

同意される医療職の方へ

  ○ご本人の意思決定能力について充分に判断の上、ご署名ください。

  ○ご家族がいらっしゃる場合は、ご家族の意思を充分にご確認ください。

  ○署名後にリビングウィルの内容を診療録に記載してください。

 

 

 


(平成28年改訂版)




 

 


千葉県医師会作成「私のリビングウィル」

もし、私が病気や事故で意識や判断能力の回復が見込めない状態になった際の

対応として、下記の6つについて意思表示をします。

1.あらゆる活動による延命を希望 〈 する ・ しない 〉

2.自分の口から栄養を摂れなくなった時に継続的に医療的手段を活用すること【高カロリー輸液や胃ろう等による継続的な栄養補給】を希望 〈 する ・ しない 〉

3.自力で呼吸ができなくなった時に、継続的に医療的手段を活用すること【人工呼吸器を装着する等】を希望 〈 する ・ しない 〉

4.自力で心臓が動かなくなった時に、長期間にわたり医療的手段を活用すること【心臓マッサージやAED使用を繰り返す等】を希望 〈 する ・ しない 〉

5.延命を目的としない苦痛と疼痛の軽減を希望 〈 する ・ しない 〉

6.その他

 

                                             年    月    日

    本人署名                                    ㊞ 

    家族・私が思う代理人署名                       ㊞  続柄(        )

医療者署名                                 ㊞  職種(        )

○自分の希望で、家族等に伝えたい事

(1)私が日常生活を送る上で必要な財産管理や身の回りのことは、

□家族に伝えています。(名         )

              さんに伝えてあります。

□成年後見制度に従ってください。 

 

(2)尊厳を持ちながら自分らしく最期まで生き抜くために

お気に入りの食事(朝はごはんとみそ汁等)やお酒等の嗜好品について教えてください。

 

お散歩、テレビ番組等日課になっていることは何ですか?

 

好きなもの(動物、花等)、好きなこと(読書、音楽、踊り等)、身に付けていたいもの(思い出の品)は?

 

夢や実現したいこと、やっておきたい事について教えてください。

 

大切な思い出、幸せだった時期について教えてください。

 

  信仰する宗教はありますか?または、伝えたい自分の考えや思い・主張はありますか?

 


  最期はどこで迎えたいですか?(場所、地域、自宅または医療機関・施設等)

 

 


この「私のリビングウィル」は、何時でも変更・更新できます。

この「私のリビングウィル」は、強制力はありませんが、意思は尊重されます。







 

 



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私の公約に「最期まで自分らしく過ごせる佐倉市」を掲げていますので、昨年の敬老会出席者から

「自分が病気になったら判断が出来なくなる前に自分の意思を家族にも医師にも伝えておきたいが、どうしたらいいか?」と質問を頂きました。

「今は、将来の治療方針を患者・家族と話し合う「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と呼ばれる取り組みが始まっていて、事前指示書

というものを用意している医療機関もある事をお伝えしました。

厚生労働省が2013年に実施した意識調査では、判断ができなくなる場合に備え治療方針を

書面に残すことに賛成した割合は約7割。しかし実際に「家族と詳しく話し合っている」のは2.8%と、

家族との共有は、まだまだ進んでいない状況です。

千葉県医師会では、「私のリビングウィル」として

○自分自身がある状態になった時に、受けたいあるいは受けたくない治療や処 置等

判断能力の回復が見込めない状態になっても本人の価値 観を尊重した医療やケアを実施するために、

事前意思表明書を作成しています。

元気な時に自分らしい最期を迎えるための意思表示をすることについて考えることは、

結果として、いつまでも自分らしく生きることを考えることに繋がりますので、一度お目通し頂き、

ご家族と考えを共有してみて下さい。

北海道の夕張市の医療再建に取り組んだ医師の村上智彦先生は、 普段は遠く離れたところに住んでいて、

年老いた親の面倒は一切看ないし、「忙しい」と言ってろくに見舞いにも来なかったくせに、

いよいよ容体が危うくなった段階で突然出てきて、「聞いていない!」「説明しろ!」

「しかるべき医療機関に移して出来るだけの医療を!」などと大声で騒ぎ立てる「自称親思い」の人のことを

「カリフォルニアの親戚」と定義しています。

私が中学生の頃、祖母の胃がん手術と抗がん剤治療について、親戚達の意見が様々であった状況を 今でもはっきりと覚えています。

そうならないためにも、そして自分の意思をはっきりとさせておくことは、一番身近な家族を守ることになると思います。

千葉県医師会HPに「私のリビングウィル」http://www.chiba.med.or.jp/personnel/nursing/download/mylivingwill_h28.pdf

と千葉県医師会作成「私のリビングウィル」の記載ガイドライン http://www.chiba.med.or.jp/personnel/nursing/download/mylivingwill_guide_h28.pdf

が掲載されていますので、是非一度ご覧ください。

 




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