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「道の駅」は、平成5年の制度創設以来、現在では全国で1040箇所.今日は 国土交通省全国モデル「道の駅」選定6箇所の一つ
四国内子町のからりを視察しました。
地元の名物や観光資源を活かし、地域の雇用創出や経済の活性化を目指し六次産業化、有機野菜など新鮮な野菜が沢山あり、
「道の駅」ですが、途中の立ち寄り所ではなく目的地として訪れるリピーターが6割以上だそうです。
「からり」の敷地内には、内子産の材料を使ったパンやソーセージの工房、農産品の加工場、ジェラート屋やレストラン、ハンバーガ―屋さんも。
つり橋もそばにあり、年間20万人の「からり」利用者。内子町民は10パーセント程度。遠くは県外からもやってくる理由が
ここにはありました。
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景観を守る取り組みの一つ内子座は、木蝋や生糸などの生産で栄えた大正5年、芸術・芸能 を愛好する人々が建てた劇場です。
木造2階建て瓦葺き入母屋作りで、回り舞台や花道、枡席などを整えた都市型劇場で芝居などが盛んに上演されました。
その後映画館などに改装、最後は老朽化のため取り壊されるところ、町並保存事業に連動し昭和58年~60年年に復元。劇場として再出発を果たしました。
今では、町内外の芸術文化活動の拠点として活用されています。2016年には創建100周年を迎えるため、記念企画やシンポジウムなどの
取り組みも始まっていて、午後6時からの講演会&対談は、林業の六次産業化についてでした。
里山資本主義で有名な藻谷浩介氏とトビムシ代表の竹本吉輝氏の対談からは、全国の地方自治体が人口増を目指しての施策を打つ中
増加するところと減少するところがあるに理由をわかりやすく説明して下さいました。
街並み保存については、昭和52年度には文化庁及び広島大学の協力により本格的な調査が行われ、
全国的にも良質の保存地区という評価を受けました。
町は保存条例や補助制度を整備するなど保存対策を図り、住民も保存修理に着手するなど保存事業が進み、昭和57年、四国で初めて、
重要伝統的建造物群保存地区に選定され、今日に至りますが、
内子町の町並み保存の目的は、そこにあるものを生かすまちづくりにあります。
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全国で注目されるまでに30年以上コツコツとぶれることなく取り組んだ結果の内子町街並み保存の立役者は、
首長をその気にさせた一人の職員だったと町役場で説明を受けた後、その方と瓦屋根修復中の床屋さん前で遭遇。
お話を伺うことができました。
町並み保存のお手本に嬬恋へ出かけ、手探りでスタートし一番時間をかけたのが住民から理解を得るための説明
だったそうです。
この日は、修復中の床屋さんの瓦屋根が気がかりで見にいらしていました。
引退後の今も町並み保存への情熱は変わらないものを感じました。
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