昼はものすごい暑さだが、夜になるとぐっと涼しくなる。久しぶりに25cm反射を引っ張りだして観察。エアコンがフル回転で室外機の風を受けて、高倍率ではあまり像が安定しない。10mmのアイピ―スなら何とか大丈夫だろう。夜になると少し薄い雲がかかるのが気になるが、スケッチできないほどではない。25cmだとやや明るすぎるのでNDフィルターを入れた。目に優しくて良い。
久しぶりのHα観察。改めてダブルスタックフィルタを使ってみた。セッティングが難しいところがあるが、やはりフィルタをつけた方が良く見える。確かに拡大してみるとやや分解能が低くなる感じはあるが、10mmのアイピ―スで見る程度だと、フィルターの効果は絶大だ。うまく見える領域が狭いのでちょこちょこ望遠鏡を動かす必要があるが、それでもフィルターがあった方がいい感じ。
それから最近読んだ日経サイエンスの太陽関連の記事によると、マウンダー極小期には、赤道をはさんで大体南北両方に均等に出る黒点が、南の方だけに偏る傾向が顕著になったという。今も黒点はどちらかというと南の方にかたまって出ている傾向がある。やはり太陽活動は長期的な低迷期に入ったのだろうか。
それから最近読んだ日経サイエンスの太陽関連の記事によると、マウンダー極小期には、赤道をはさんで大体南北両方に均等に出る黒点が、南の方だけに偏る傾向が顕著になったという。今も黒点はどちらかというと南の方にかたまって出ている傾向がある。やはり太陽活動は長期的な低迷期に入ったのだろうか。
猛烈な暑さの中、もちろんひなたでスケッチ。暑いことは暑いけど、集中してスケッチしてると案外汗をかかない。そういえばスケッチをしている最中(0415UTころ)、丸い物体が太陽面を通過した。飛行機の影が映ることは時々があるが、どう見ても丸い天体のようなものだった。大きさはこの間の金星の太陽面通過と同じくらいだけど、スピードはこっちの方が全然速かった。1,2秒で通過した感じ。なんなんだったんだろう?
なんだか妙なタイトルになってしまった。しかし、これはある飲み会の席上でこういうタイトルで次回のコラムを書くと約束してしまったので仕方がないのである。で、どういう話で最初はグーということになったかというと、これが水泳の高飛び込みの話に関連している。まあ、オリンピックももうすぐ開催されるし、話題としてはタイムリーかなと思っている。
私自身は、高飛び込みという競技についてはさっぱり分からないのだが、聞くところによると、高飛び込みの一流選手というのは、手の先が水に接触するときに指先をピンと伸ばすのではなく、グーにしているのだという。普通は、手をピンと伸ばしてまっすぐに水に突っ込んだ方が水の抵抗も少なくなり、周りに飛び散る水の量も減るに違いないと考えるだろう。だから、グーではなく、ピンと伸ばした方が良いに決まっている。私もそう思った。しかし、一流選手はあえてグーで水に飛び込むのだという。なぜか。
確かに、体がまっすぐ垂直な状態で入水すれば、手を伸ばしていた方が良い結果を得られるというのは間違いない。しかし、実際にはほんの少し体が傾いたままで水に飛び込むことにならざるを得ない。いくらオリンピックの選手であっても、完璧に90.00000°で飛び込むことはできないのだ。どのくらいの角度までなら直角と考えていいのか分からないが、ほんの僅かな許容範囲を超えて体が傾いた状態で飛び込んでしまうと、手をピンと伸ばしたまま飛び込んだときに、水の抵抗によってからだの方向が大きく傾いてしまうことがあるのだという。そうなると結局体が大きく水をたたいて波を立ててしまうことになり高得点は望めないことになる。これに対して手をグーにしておくと、最も抵抗の小さい飛び込みは出来ないものの、多少の体の傾きがあっても、それなりに体の方向をまっすぐにしたままで入水が可能なのだという。ちょっとだけ完璧への可能性を犠牲にすることによって、とんでもない結果を未然に防ぐことができるわけである。
こういうのを現場感覚というのではないかとふと思った。頭で考えると、最も抵抗の少ない形で水に飛び込むことが最高の効率を発揮する。それはそうなんだけど、現実の世の中は、そういう風にはできていないことが殆どだ。最後の最後の詰めのところでちょっとだけ力をぬく。そういう加減が実は何事も成功の秘訣ではないかとも思えたりする。最初から力を抜くと、全身が脱力してゴールにたどり着けなくなるから、「最初はグー」というよりも「最後はグー」の方が正しいのかもしれない。
おっと、これでオリンピックの見どころが一つ増えたんではなかな?
私自身は、高飛び込みという競技についてはさっぱり分からないのだが、聞くところによると、高飛び込みの一流選手というのは、手の先が水に接触するときに指先をピンと伸ばすのではなく、グーにしているのだという。普通は、手をピンと伸ばしてまっすぐに水に突っ込んだ方が水の抵抗も少なくなり、周りに飛び散る水の量も減るに違いないと考えるだろう。だから、グーではなく、ピンと伸ばした方が良いに決まっている。私もそう思った。しかし、一流選手はあえてグーで水に飛び込むのだという。なぜか。
確かに、体がまっすぐ垂直な状態で入水すれば、手を伸ばしていた方が良い結果を得られるというのは間違いない。しかし、実際にはほんの少し体が傾いたままで水に飛び込むことにならざるを得ない。いくらオリンピックの選手であっても、完璧に90.00000°で飛び込むことはできないのだ。どのくらいの角度までなら直角と考えていいのか分からないが、ほんの僅かな許容範囲を超えて体が傾いた状態で飛び込んでしまうと、手をピンと伸ばしたまま飛び込んだときに、水の抵抗によってからだの方向が大きく傾いてしまうことがあるのだという。そうなると結局体が大きく水をたたいて波を立ててしまうことになり高得点は望めないことになる。これに対して手をグーにしておくと、最も抵抗の小さい飛び込みは出来ないものの、多少の体の傾きがあっても、それなりに体の方向をまっすぐにしたままで入水が可能なのだという。ちょっとだけ完璧への可能性を犠牲にすることによって、とんでもない結果を未然に防ぐことができるわけである。
こういうのを現場感覚というのではないかとふと思った。頭で考えると、最も抵抗の少ない形で水に飛び込むことが最高の効率を発揮する。それはそうなんだけど、現実の世の中は、そういう風にはできていないことが殆どだ。最後の最後の詰めのところでちょっとだけ力をぬく。そういう加減が実は何事も成功の秘訣ではないかとも思えたりする。最初から力を抜くと、全身が脱力してゴールにたどり着けなくなるから、「最初はグー」というよりも「最後はグー」の方が正しいのかもしれない。
おっと、これでオリンピックの見どころが一つ増えたんではなかな?