少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

モールス符号の認識(4)

2013-04-28 21:02:56 | 無線電信の巧みと技


前後の音のパターンを分離する長めの間隔のため、その“耳の一瞬”で、一つ一つの音のパターンを区別して聴くことができるのです。

文字が完全にまとまった音のパターンとして聞こえるよう、十分早い速度で聞くことが大切です。
スピードの押し上げ練習はせいぜい1回あたり1分を超えない程度にすべきです。 この練習が非常に効果的に受信スピードを向上する助けになることに驚かれることでしょう。

最初のうち予測してしまうことを避けるためにはランダムな単語列を使うことが望ましいです。 何も書き取らずに聞き取り練習することは大きな意味と価値があります。

短点と長点を意識的に翻訳しようとする気持ちと無意識に捕らえて完全コピーできたと自分自身に発言している気持ちの責めぎ合いです。




瞬間的にコードを理解するためには、早めの速度で練習するのが良い。この時は予想をしないようにランダムな文字列を使うのだという。これはコードを一つずつ分析してしまう左脳をオーバーフローさせ、コードを塊としてとらえることのできる右脳を活性化させることによって瞬時に理解するようにする練習なのではないだろうか。それは、スケッチする時に背景をなぞることによって見たままの絵を描くことにとてもよく似ている。左脳というのは、背景のような“意味のない”事柄を描き続けることができずに機能停止に陥ってしまうのだ。それは高速モールスがコードの分析をあきらめさせるのとそっくりなのである。

ALL JA

2013-04-28 19:26:53 | アマチュア無線
アマチュア無線のALL JAコンテストに参加した。参加したのは7MHzのCW部門。午後の3時間ほどで70局と交信した。去年の結果を見るとQRP(小電力)部門のトップは250局程度。なんか頑張れば手が届かなくもなさそうな感じだ。この次はもう少し真剣にがんばってみようかな。

あんまり長い時間コンテストに参加したことはないが、今日は結構な勢いで交信したので、3時間たったころにはだんだん耳が痛くなってきた。なんか音もうまく聞こえない感じ。もう少し良いヘッドホンでも入手するかなあ。お疲れさまでした。

ダイポールアンテナの設置

2013-04-28 13:26:25 | アマチュア無線


リクエストにお答えして我が家のアンテナの設置状況をアップします。アンテナを買ったハムショップ・ロケットの人も言っていたけど、設置するときにあまりいい加減なことをすると思わぬ事故になりかねないので十分注意したいところです。特に最近大風が吹くことが多いので余計に気になります。ウチのアンテナもバランがついて頭でっかちで、十分な強度があるとは言えないので、週末に運用した後は中央のマストを下しています。ご参考まで。

モールス符号の認識(3)

2013-04-28 11:39:58 | 無線電信の巧みと技


それは皆さんがすでに知っている言語です、但し紙にインクで書く代わりに音声のパターンで「書かれた」- 皆さんの言語です。皆さんがすでに目で大変上手に読むことが出来る言語を耳で「読む」ことを覚えるのです。

音声パターンのアルファベットを各文字が即座に認識できるまでよく覚え、それから
・耳にするほとんどの単語を「語」として認識することを習得し、そして最後に
・符号の流れをあたかも誰かが語(word)と思考(idea)でおしゃべりしているように聞き取ることを習得することです。

結局は意識的志向は完璧に排除され、反応は無意識になるべきです。(もはや符号事態を考えることもなくなるのです。)これが熟達なのです。


日本語を聞くときには、普通我々は個々の音に注意を注ぐことはない。それと同じようにモール信号においても、意識として個々の符合に注意するのではなく、単語やさらにその通信の意味するところに注意を払うようになることができるらしいのである

今日の太陽:Today's Sun (Hα+Visible light)

2013-04-28 11:16:16 | 太陽観測
大きくて複雑なプロミネンスが見える。すごいなあ。
白色光でもスケッチしたが、シーイングが悪く細かいところがあまり見えない。それに比べるとHαはあまりシーシングの影響を受けない気がする。この波長は可視光の内赤い色の方の波長が長いから、空気中であまり散乱を受けないのだろう。

モールス符号の認識(2)

2013-04-24 07:54:41 | 無線電信の巧みと技


もっと簡潔に言うと:「目を通して耳に教えようとはしないこと。」


耳から聞いた符合を短い点と長い点の集まりという視覚的なイメージをしてはいけないらしい。それは眼で見てものを理解するのと同じように、耳で聞いてそのパターンを理解すること、それを聴覚化”auralized”と呼んでいる。ちょっとわかりにくいけど、特定の音のパターンを聞くとそれに関連するイメージが湧いてくることってあるように思う。たとえば草原に吹く風の音を聞いて広大な草原がイメージされるような。草原のイメージは視覚的かもしれないが、風の音のパターンを視覚化しているわけではない。モールス符号を覚えるというのはそういうことなのだ。

パースについて

2013-04-23 22:37:05 | スケッチ
一点透視とか二点透視とかいうのをパースというらしい。英語のperspectiveから来ている。一点透視はまだしも二点透視の消失点って、どこに選べばいいのかと思っていたが、今日読んだ本によると、一点透視は二点透視の特殊な場合(つまり正面から見たところ)ということが書いてあった。言われてみれば至極ごもっともだけど、言われるまで気がつかなかった。それが分かると二点透視の消失点と自分の立ち位置の関係って、なんかわかった気がする。なるほどね。

無線電信の巧みと技

2013-04-21 21:42:39 | 無線電信の巧みと技
William G. Pierpont(N0HFF)が書いた標記のエッセイ、日本語訳もA1クラブのHPに公開されている。世の中にCWに関する本やHPはたくさんあるが、どれもノウハウ的なものばかりで読んでも今一つ面白くない。その中で、このエッセイはモールス符号の認識プロセスまで踏み込んだ数少ない文献だと思う。自分はモールス符号を覚えるというレベルにあるわけではないが、さらに高みを目指すためにちょっとこのエッセイを読みこんでみることにした。このエッセイの5章に

「モールスによるコミュニケ―ションは特別のものです。ヘッドフォーンをして聴いている時、いつも目を閉じます。すると私は声を出したり、聴いたりしないでコミュニケーションをしていることを感じます。たくさん話したり聴いた日はうれしい。メッセージは、囁きにも似て、実際に耳にする会話などよりもずっと記憶に残るものがあります。私はもう言いたいことを形にしないで直接符号に変換して送信する指先に伝えます。それは従来の言語中枢から来るものとフィーリングが違います。思考が直に現れたリラックスしたコミュニケ―ションなのです。」

なんかいいなあと思うんだけど、これってどういうことよ?というのがまず疑問の最初だった。話はここから始まる。