前後の音のパターンを分離する長めの間隔のため、その“耳の一瞬”で、一つ一つの音のパターンを区別して聴くことができるのです。
文字が完全にまとまった音のパターンとして聞こえるよう、十分早い速度で聞くことが大切です。
スピードの押し上げ練習はせいぜい1回あたり1分を超えない程度にすべきです。 この練習が非常に効果的に受信スピードを向上する助けになることに驚かれることでしょう。
最初のうち予測してしまうことを避けるためにはランダムな単語列を使うことが望ましいです。 何も書き取らずに聞き取り練習することは大きな意味と価値があります。
短点と長点を意識的に翻訳しようとする気持ちと無意識に捕らえて完全コピーできたと自分自身に発言している気持ちの責めぎ合いです。
瞬間的にコードを理解するためには、早めの速度で練習するのが良い。この時は予想をしないようにランダムな文字列を使うのだという。これはコードを一つずつ分析してしまう左脳をオーバーフローさせ、コードを塊としてとらえることのできる右脳を活性化させることによって瞬時に理解するようにする練習なのではないだろうか。それは、スケッチする時に背景をなぞることによって見たままの絵を描くことにとてもよく似ている。左脳というのは、背景のような“意味のない”事柄を描き続けることができずに機能停止に陥ってしまうのだ。それは高速モールスがコードの分析をあきらめさせるのとそっくりなのである。