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少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

火星へのチケット

2015-08-29 17:09:15 | スケッチ
来年の三月に打ち上げられるアメリカのインサイトミッション。火星へ行く宇宙船に名前を刻んだマイクロチップが埋め込んでもらえる。申込みはこちら

http://mars.nasa.gov/participate/send-your-name/insight/

現在までの日本人の申し込みは1377名。
ボーディングパスも発行してもらいました。あはは。

太陽活動と電波伝搬

2015-08-29 09:41:56 | アマチュア無線
いつもやってる太陽スケッチ。アマチュア無線との関係について今月のCQ誌によい記事があった。備忘録代わりにちょっとまとめておこう。

嵐を起こす二つの太陽の太陽表面現象:CMEとコロナホール

CMEはフレアに伴ってドカッと太陽表面から吹き出すガスの塊で、高速の太陽風が2日後には地球に到達する。Haのスケッチでも、活動領域としてよく見える部分からの噴出なので、まあわかりやすい。太陽活動が活発な時に多く発生。

これに対してコロナホールはHaでは全然わからず、紫外線の画像で見える領域で、そこから継続的にガスが宇宙に放出されるという。こっちはガスのスピードが遅くて3日くらいかかって地球に到達する。CMEが一発だけの現象であるのに対して、コロナホールはしばらく継続するので、太陽の自転に伴って27日周期である程度の予測が可能になる。太陽活動が低調な時に起こる傾向がある。

磁気嵐と太陽風の磁場の方向

強い太陽風が地球に到達するといつでも磁気嵐が起こるかというと、そうでもなくて、太陽風の磁場の方向が南向きの時に地磁気が大きく乱れる。

磁気嵐

中低緯度の磁場の強さが半日から数日減少する現象。極域のオーロラの活動が活発になる。磁気嵐に伴って、電離圏嵐が起きて無線通信に大きな影響が出る。デリンジャー現象と言って、一番地表面に近いD層の密度が高くなって、短波帯の伝搬がほとんどできなくなる現象が起こることがある。


2015ハムフェア

2015-08-22 22:30:41 | アマチュア無線
ビックサイトで開催されているハムフェアに行った。
例年は、チラチラと講演会を冷やかしたくらいで大した買い物もせず帰っていたが、今日はいくつか購入した。まず、しちりんクラブというブースで売っていた6mの2エレデルタループ、6000円なり。他と比べても安いと思った。ブースにいた方が山の上から1Wくらいでもよく飛ぶよといわれてその気になった。持って帰って開けてみると手作り感満載のアンテナだが、特に問題はなし。明日にでも組み立てて6m出てみようかしらん。

もう一個は、FT817とスカイプ用のヘッドセットをつなげるアダプター、1000円なり。これはまだ空けてない。817だけでなく、いろいろな無線機につなげられるようにするものだそう。

初日ということもあって、結構な人出だったなあ。

さらに帰りに新宿の高島屋で開催中のクラシックカメラの展示販売会にも行ってみた。特に購入はなし。

アンテナ

2015-08-14 16:03:21 | アマチュア無線
少し移動運用でもやってみようかと、以前使っていたZM2というチューナーを引っ張り出して、ロングワイヤーやらループアンテナやらを試してみた。結果は、自宅でふつうに使っているEND FEDタイプのアンテナの圧勝。よく飛ぶなあとは思っていたけど、こんなに差があるとは、ちょっと驚き。

モールス通信の意味

2015-08-14 12:39:45 | アマチュア無線


インターネットが世界中をつなぎ、携帯電話やスカイプでどこでも誰とでも話ができるように なった現代に、モールス通信でコミュニケーションをしている一団がいると言ったら信じてもら えるだろうか。モールス信号なんて、タイタニック号の時代の通信手段で、一分間にいくら頑 張っても100文字以上送るのは至難の業である。一文字を8ビットとして高々1キロバイト/分程 度の通信速度では、殆ど寝ているのと同じだ。

プロの世界ではモールス信号が絶えてしまって久しいのだそうで、アマチュアの世界で何とか、 その絶滅危惧種は生きながらえている。とはいっても最近のアマチュア無線業界ではモールス通 信(業界ではCWと呼ぶ)は、結構人気が高く、雑誌などでも良く特集を組んでいるのを見かけ る。

モールス通信をやっていることを知っている人に、

「いったい何を交信するんですか?」

と聞かれることがある。そんなこと言われても困るんだけど、まあだいたいこんな感じである。

「こんにちは、信号良く聞こえますよ。名前は安部で住所は東京。また逢いましょう。」

以上で終わりである。何とも淡白な会話だと思うかもしれない。実際には英文字を使って交信す るので

「GA UR SIG 599 BT NAME ABE QTH TOKYO BT HPE CU AGN 73」

となる。これではさっぱりわからないと思うので、もうちょっと翻訳すると、

「Good Afternoon, your SIGnal is 599, my NAME is ABE, address is Tokyo, I HoPE to see you Again, good bye」

少しは英語っぽくなったのでわかってもらえただろうか。ここで599というのは信号の強さの こと、QTHが住所。時々現れるBTは区切りを意味する。73はさようならという意味で、女性の 時は88となる。いろいろとうるさいルールがあるのだ。

たったこんな内容を伝えるために、苦労して無線機にアンテナを張っているのかと言われそうだ が、正直大した話をしているわけではない。コミュニケーションをするという意味においては、 ほとんど意味なんかないのである。

こうなるとアマチュア無線でモールス通信なんかしたってしょうがないということになるのだ が、やっている人はもちろんそんな風には思っていない。まずは、何千キロ、何万キロも離れた 地点の間をわずかな数ワットの電波が伝わって、内容を確認し合ったという事実が大切だ。電波 は直接アンテナからアンテナに伝搬したのではなく、上空にある電離層で何度も反射してやっと 伝わったとすれば、それだけで感動ものである。

無線の世界にはひと月に一回くらいコンテストというのがある。これは、1日か2日の間にできる だけ多くの人と交信するという世界中の無線家のゲームなんだけど、そういう競技会に参加する と、入賞は無理でも世界のどのくらいの所まで自分の電波が飛ぶのかがわかる。北米は何とかな るんだけどアフリカは無理だ、みたいな感じである。送信機の出力を強くすればもちろん遠くま で電波は飛ぶようになるんだけど、それではつまらない。アンテナを工夫してみたり、交信のテ クニックを磨いたりすることも大事なことだろう。電離層というのは太陽の影響も受けるので、 何時頃に交信した方がいいのかとか、太陽の黒点の様子を観察することだって意味がある。

こんな風に考えると、たかがモールス通信と思っていたものが、宇宙規模の天文現象を相手に、 スマホの電波だらけの雑音レベルぎりぎりの信号を精神を研ぎ澄ませて耳を傾ける、何ともダイ ナミックな活動ということになるのである。やってみませんか、モールス信号、楽しいよ。