少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

惑星探査機はやぶさのこと

2005-11-29 22:39:59 | 天体観測
小惑星イトカワに着陸して石を拾った探査機はやぶさ。電波が到達するのに何分もかかるところにいて、そこからのいろんな信号をもとにはやぶさの状況を分析したり、指令を送ったりする。なんともすごいことをするもんだと思う。

それこそ想定外のいろんなことが起こって、予想もしないようなデータが送られてきたり、いろんなところが壊れたり、科学者は大変な努力だ。

どんなに絶望的なデータが送られてきても、科学者たちがあきらめない限りははやぶさは失われたりはしない。どうやったって、宇宙にあるその探査機をめでみることはできないんだから、科学者がそのデータに意味を与え続ける限り、はやぶさは宇宙を飛行し続けている。だって、本当にこわれちゃったって証明することはだれもできないんだから。

自分の仕事だってそう。もうだめだってあきらめない限りは、だめな仕事などありはしない。どこまども、どこまでもあきらめずにいれば、いつかは実るときが必ず来る。

僕も、はやぶさの地球への帰還を祈りたい。そして夢のあるプロジェクトをありがとう。

f2.8/50mm

2005-11-28 22:35:59 | 写真
レンズにはSchneider-Kreuznach Retina-Xenonと書かれている。スペックはf2.8/50mm。レンズはとても綺麗だ。明日は午後出張するので、こいつを担いで行って、モノクロ写真を撮ってみよう。露出計を忘れないようにしないと。レトロなカメラだというだけで、いつもと違った写真が撮れそうな気がする。

クラシックカメラ

2005-11-28 22:31:52 | 写真
会社のHPにインタビューを載せて以来、ときどき話しに来る青年が自分の持っているクラシックカメラを持ってきてくれた。今月一杯で異動してしまうとのことで、一日だけカメラを貸してくれた。Retina 2cというカメラ。決して見やすいとはいえないファインダーからは、世の中が少し黄みがかって見える。ちょっと掃除をしてデジカメで写真を撮ってみた。3万円ほどで買ったというから、それほどのものではないかもしれないが、ずっしり重いそのボディは、いかにもクラシックカメラといった雰囲気を漂わせている。

M42

2005-11-27 23:48:57 | 天体観測
25cmのドブソニアンで初めてM42:オリオン座の大星雲を見た。今まで殆ど分からなかった星雲の中の濃淡が見えてちょっと感動モノだった。星の周りが暗くなっている様子や暗い部分の切れ込みなども観察できた。まだまだ集中すればいろいろ見えてきそう。何度も観察して見たい対象だ。

ぎょしゃ座散開星団

2005-11-27 23:45:26 | 天体観測
御者座の散開星団は、3つそれぞれが独特の個性を持っている。どちらかというと繊細なM37が僕は気に入っている。きめが細かく、繊細な感じだ。じっと見えているとなんだかスーッと吸い込まれてしまいそうな錯覚に陥ってしまう、そんな感じがする星団だ。スケッチは左から順にM36,37,38。

辛い一日

2005-11-26 00:05:26 | その他
今週はちょっと辛いことがあって、それから気持ちが動顚して、それからというもの何もかもが悪い方に転がった。周りの人が自分に辛く当たるように見えるのだけれど、それはきっと私の心の乱れの現われだろう。

こんなときはどうすれば良いのかよくわからない。いつもは考えるだけで楽しい写真やカメラのことも何となくうつろに感じる。

目をつぶって時が過ぎ去るのをまつしかないのだろうか。夜遅く帰ってきたときにふと見上げた空の深い闇と、その中に輝く星たちだけが、私をそっと慰めてくれたような気がした。

情けは人のためならず

2005-11-24 22:32:41 | 哲学
このことわざを聞いたことがあるかもしれない。私は、「人に情けをかけると甘やかすからよくない」という意味だと思っていた。ところが、これは間違いで、「人に情けをかけると、めぐりめぐって自分のためになる」というのが正しい意味だ。

そんなの常識という人もいるかもしれないが、それはおいておいて、このことわざの意味をもうちょっと考えてみたいと思う。なぜ人に情けをかけるとそれが自分のためになるのか。わかったようでよく分からない話だと思う。

仕事をしていて、いろんな話に出くわす。私は研究畑にずっといたので、新しい研究のテーマになりそうな話が目の前にごろごろしている。さて、どのテーマを研究テーマにするか。そんな時、長年研究をやっていると少しは鼻が利くようになって、「これはいける」とか「これはだめだなあ」と直感的に思うことがある。そんなとき、普通に考えればもちろん「これはいける」と思ったテーマを選択するだろう。当然だ。

もちろん私も以前はそう思っていた。が、最近その思いにちょっとした変化が生まれてきた。もしかしたら、「これはどうかなあ」と思うようなテーマこそ、最も美味しいテーマではないかと思うようになったのだ。

なぜか。それは、以下のような理由による。つまり、私が「これはいける」と思ったテーマというのは、それなりに良い理由がある。それは、私だけに分かる属性ではなく他の人にとっても同じように「これはいける」テーマである可能性が高い。とすれば、私が良いと思った時点で、既に良いのだから改善する余地が小さいのである。私の貢献によって改善があまり期待できないとすると、果たしてそのテーマが実現して製品となっても、見返りはあまり期待できないのである。世の中で既に多くの人が有望だといっているテーマなら、なおさらである。そんなテーマに乗っかっても、何も良いことなど有りはしない。当然だろう。

でも、だめなテーマとなるとこれはお話が全く逆である。なにせダメなテーマのだから直すところはいくらでもある。「だめだなあ」という点が既にみえているのだから、それを反対にしてやればいいのだ。そうすればそのテーマは良いものに転換される。そして、それは私の貢献によってなされたのだから、見返りも当然期待できるという寸法だ。

果たして、ここで私が議論した内容と「情けは人のためならず」ということわざのもともとの意味が、ピッタリ一致するかどうかは分からない。でも、ダメダメテーマを、苦笑いしながら受け入れ、担当者と一緒になって泥にまみれること、バカみたいに見えるかもしれないが実は、一番美味しい選択であることを知っている人は、それほど多くはいないのではなかろうか。

モノクロ写真と焼肉の関係

2005-11-23 21:09:08 | 写真
子供の誕生日で焼肉を食べに行った。近所の安楽亭だけど。で、焼肉を食べていてふとモノクロ写真と似ているなあと思った。

焼肉というのは、しっかり焼けば安全だし一応焼肉の味はする。大失敗ということはない。一方、あまり生焼けだとこれはNGである。お腹が痛くなるかもしれない。

それでは、どのように焼けばいいか。かすかに赤みが残るくらいの微妙なとことに焼き上げるのがいい。ジューシーでやわらかく、しかも火は通っている状態。

それは、まさにモノクロ写真の焼付けそのものである。生焼けギリギリののところが一番美味しい。

ではどうすれば、ベストの焼き具合を得られるか。それはたぶん、失敗するしかないのだと思う。食べてみたら生焼けで食べられなかった経験が大切なのだ。

そしてもちろん、上手く焼ける条件というのは、ストップウオッチで時間を計ればいいというものではない。肉の厚さや種類、自分のその日の体調など、様々な条件が考慮されなければならないだろう。それは、ゾーンシステムを知ればいい写真が焼ける訳ではないのと同じかもしれない。写真も生ものなのだ。なるほど。

釣堀

2005-11-20 22:59:47 | 写真
昨日は近所の釣堀に子供を連れて行った。ほんとに小さな釣堀で、行ったとき客は他に誰もいなかった。

鯉専門のところで、ここ何週間か通って練習をしている。これまでに3回ほど行ったが、長男はいまだに一匹も釣れていなかった。が、この日、ついに一匹をゲット。これはその時の喜びの様子。

釣りというのも、もちろんいろんなテクニックはあるんだろうけど、最後は釣ってやると言う思いの強さが釣果につながるような気がした。

ちなみに写真は、新しい条件で撮影、現像したもの。画面でよく見えるようにγ値をいじったので、あまり参考にはならないかもしれない。

観測会@印旛沼

2005-11-20 22:50:21 | 天体観測
近所の子供とうちの子供5人を連れて印旛沼に出かけた。今日はまだ月もあり、観測にはイマイチのコンディションだったのが、子供に星を見せるにはちょうどいいくらいだろう。機材と子供でトヨタのファミリーワゴンはマンパンになった。

途中で一人一本づつ暖かいジュースやコーヒーを買ってやり、30分ほどで現場に到着。オレンジ色に染まった月がちょうど東の空に昇り始めたところだった。月の明かりが印旛沼に反射してとても美しい。

人数もいるので、ドブソニアンと屈折2本とも準備。子供に手伝わせる訳にも行かず、大忙し。

まあ、あんまり細かい対象を見ても子供は分からないので、スバル、火星、アンドロメダ大星雲、h-χ2重星団といった大物を一通り見せてやる。月も少し上がってきたので、これもおまけで。それでも、これだけの対象を順番に見せてやるだけで、小一時間はかかったあだろうか。こっちは、観測どころではなかったが、子供も楽しそうで、良いイベントになった。

耳にかけるLEDライトは思いのほか使いやすかった。両手を使わなくても、自分の向いた方向に明かりが行くのでとても作業しやすい。今日はまだ赤いカバーをしてないので、ただの懐中電灯だが、自分でちゃんと観測するときには赤いカバーをさがしてこようと思う。

折角なので、最後にみんなで集合写真を撮ろうと思ったが、寒さのためデジカメが上手く動作せず写真は取れなかった。まあまたの機会ということで。