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少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

ギボシデルタループアンテナ

2016-05-29 19:52:40 | アマチュア無線

以前から7MHzのEFHWアンテナを自宅に上げてある。このアンテナはなかなか性能が良くて国内の交信なら多少のパイルでもとってもらえることもある。国内コンテストで最近入賞したのもの7MHzのQRP部門だった。このアンテナは、リグがある場所からだいぶ離れているので、同軸ケーブルをずっと地面に這わせてある。もしかすると、このケーブルのシールドと地面との容量結合によってカウンターポイズの働きをしているような気もする。

これに対して、最近作った14から24MHzのEFHWは、何とか海外へも電波は飛ぶものの、反応が悪い。時々SWRが低くならなくなったりして、動作が不安定になることもある。QRPはアンテナが命である。このアンテナちょっといまいちな気がする。今参戦中のCQ WW WPXコンテストも結局ほとんどが7MHzのWの局ばかり、21MHzと14MHzはちょっとしかつながらなかった。

ということで、6mでは性能を確認したデルタループを作ってみた。長さは一波長で、周波数は18から24MHzとして、ギボシを使って周波数を変えられるようにしてある。ネットで調べると、デルタ部分の角度でインピーダンスはいろいろ変わるらしい。山の上ではエレメントの展開できる場所が限られているので、アンテナチューナーでインピーダンスの変化は吸収することとした。一応物はできたので、来週あたり試してみるかな。


仏果山移動(JA/KN-017)

2016-05-15 16:33:30 | アマチュア無線

もう少し高い山に登ってみようということで、以前JL1NIE局に教えてもらった仏果山に登ってみることにした。

まずは、登山口のそばにある大棚沢広場駐車場まで車で移動。8時にならないとあかないとあったので、東名高速を厚木で降りて8時過ぎに現着。結構車はあったものの、無事止める場所を確保。

バス停の横から登山開始。バスの時刻表を見ると、大体一時間に一本のペース。

登山カード入れとヤマビル注意の看板。一応ヤマビルよけのスプレーを買って靴に塗布して対応済。やられないといいなあ。

途中岩場などもあって結構キツイ。

無事頂上に到着。お地蔵さんがお二人いらっしゃいました。

頂上には鉄製の展望台があり、これに登ると木の上に頭を出せるので眺望が抜群に良い。

今回は長尺ロッドアンテナ(5.6m)にギボシワイヤーを付けてEFHWアンテナとしたものを使用。写真はポールを下げたところなので、実際にはもう2,3m高くなる。結果は良好で国内各局のほかにW,ZLからも呼んでもらえ、初SOTA DXとなった。

 帰りに宮ケ瀬越のところで道を間違えて高取山の方に行ってしまい、ちょっと焦った。しっかりGPSのデータにはおかしな方向に行ったことが記録されている。

美しい新緑とSOTA運用を堪能した一日でした。14MHz13局、18MHz3局、50MHz16局でした。交信頂いた各局、ありがとうございました。

 

 

 


Iambic paddle

2016-05-13 20:15:25 | アマチュア無線

以前アメリカのサイトから購入して使っているCWパドルがある。それをフィールドで使っていると接触が悪くなるのか、上手く打てなくなることがたびたび発生した。そこで、このパドルを購入。ラジオ少年で扱っているもので送料込みで5300円なり。パドルにしてはかなりお安い。中国製のuniHAM UNI-730Aとある。マニュアル等はなし。そこそこに重くて安定感はあるが、持ちけないほどの重さではない。パドルの反発力は固定で変えられない、やや軽めかな。パドルのストロークは自由に変えられる。少し大きめの間隔にセット、スピードは21WPM程度の速度なら問題はなさそう。さて、実践投入の結果やいかに。


「しんがり」について

2016-05-09 13:56:51 | その他

最近山登りに興味がわいてきて近くの山に登ったりしている。一応登山靴をはいて、着るものも綿ではなくすべて化繊、汗がすぐ乾くように配慮する。とは言っても登る山は500メートルくらいだから、一時間くらいしかかからない。気温が25℃くらいあれば、頂上に着くころには結構な大汗をかいているから、頂上を吹き抜ける風で結構な爽快感を感じることができる。

 里山に登るくらいなら一人で登山してもそれほどの問題もないのだろうけど、高い山になると何人かのパーティで行った方が良いと聞く。何せ相手は自然である。道に迷ったりけがをしたりと、予想していなかった事態が起きた時に、皆で力を合わせることができればどれだけ心強いだろう。複数の人が登山する時には、一番後ろに最も経験を積んだ人がつき、先頭で2番目に経験を積んだ人がリードするのが良いとされている。私のようなシロウトは、彼らエキスパートの間に挟まれて歩くことになる。こういう最後のポジションを「しんがり」という。そういえば、戦国時代、負け戦で撤退を余儀なくされた時に、最後に撤退をする部隊のことも同じように「しんがり」という。言うまでもなく、追ってくる敵の攻撃に直接さらされる最も危険なポジションである。

 登山でも戦でも「しんがり」に求められる資質とはなんだろう。参考文献によれば、「誰かに犠牲が集中していないか、リーダーが張り切りすぎて皆ついていくのに四苦八苦しているのではないか、そろそろどこからか悲鳴が上がらないか、このままで果たしてもつか、といった全体のケア、各所への気遣いと、そこでの周到な判断」をすることなのだという。

 ビジネスの世界では、リーダーに求められる資質の話がいつもされている。現代のような先行き不透明な時代には、なおさら遠くを照らすことのできるリーダーが求められている。ビジョンを描き、そこに向かって邁進する姿こそが、現代のビジネスリーダーに求められる資質なのである。

 でも、日本の人口はピークを越え減少に転じて久しいし、シニア世代の人口比率がどんどん高くなって、世界有数の老人国になりつつある。東京と地方の格差もどんどん広がるばかりだ。もちろんグローバル化で海外に活路を見出すこともあるかもしれないが、当然リスクも高い。そんな中で、「ダウンサイジング」や「撤退戦」というシナリオもありという考え方を社会全体で考える必要があるのではないかというのが、参考文献の著者、元大阪大学学長である鷲田氏の主張であり、そういうシナリオの中では、リーダーよりもフォロワー、あるいは「しんがり」の立ち位置が重要なのだという。「リーダーに、そしてシステムに全体をあずけず、しかも全体をじぶんが丸ごと引き受けるのでもなく、いつも全体の気遣いをできるところで責任を負う、そんな伸縮可能なかかわり方」、それは上位下達や指示待ちの対極にある行動様式であるとも言っている。これからの時代を生きているためのヒントになるのではないかと思った。

 参考文献:鷲田清一、しんがりの思想(反リーダーシップ論)、2015、角川新書