上手く行った6m用のアンテナの寸法を参考にして21MHz用を作成。例によって長尺のロッドアンテナを使って高さを稼ぐ作戦。だいぶ頑張ったけど、CWやるにはちょっとSWRが高い。寸法は図中に。今日はここまで。
ちょっと難儀しているアンテナプロジェクト。昨日の実験で300オームのフィーダの速度係数が0.83くらいということを確認したので、フィーダーの長さをこの係数を使って50.2MHzで0.25波長になるように正確に計算して127㎝とした。だいぶ長かったようで長さを15センチくらい詰めた。また、50オームでマッチングできる給電点の位置もぐっと下の方に寄せてみた。(下から8センチ:0.01波長)ラジエータの方はフィーダーとしての動作ではないということなので、速度係数は0.98として50.2MHzで0.5波長で292㎝とした。
結果は見事に50MHzあたりを中心にSWRが下がった。当たり前のことだけど、長さの計測というのは、最も正確に計測できる物理量であるわけで、まずは長さをちゃんと測ることが成功への第一歩ということかもしれない。さて、性能はどうかな?
HF用のJ型アンテナを作ろうと思っていろいろやったけど、いじるパラメータがいくつもあって、全然上手く行かない。仕方がないので、このアンテナの肝である0.25波長のスタブについて基礎的なデータどりを行った。
まず300オームのフィーダの両端をオープンにして、片方の端のインピーダンスを測定。21.05MHzでほぼゼロになるように長さを調整した。その時の長さが2.95m。真空中の電波では21.05MHzの0.25波長は3.56mなので、このフィーダーの速度係数は0.83ということになる。大体そんなものらしい。
その後、片方の端をショートして、ショートした端からの距離と抵抗の値をプロットしたのがこのグラフ。周波数は21.05MHzのまま。理論的にはショートした端は0オームで、0.25波長の端点では無限大になるはず。計測値も、短落端から離れるほど、徐々に抵抗値が大きくなっていることがわかる。この抵抗値が50オームになるところに同軸をつなげ場マッチングがとれるということになる。他の文献では0.05波長くらいのところに同軸をつなげるような記述があったが、このグラフからると。もっと短落端に近いところで0.01波長くらいのところが適当となった。J型アンテナでは、スタブの開放端に0.5波長のエレメントをつなげるので、これが影響するのだろうか。ということで、今度は端を開放ではなく4.7Kオームの抵抗で終端した。これは0.5波長のアンテナの端での抵抗値。そうすると、短落端からの抵抗値もぐっと小さくなったが、50オームになる位置はそれほど大きくは変わらない。
勉強になりますな。
とりあえず今日はここまで。面白かった。
やっと少し黒点が戻った今日の太陽。ちょうどスケッチしている最中にC9クラスのフレアが発生、活動領域がひときわ明るくなった。その後数分で収まっていく様子をスケッチ。面白い。あと、Haでは見えないけど大きなコロナホールが発生しているようで、これから地磁気がだいぶ乱れる見込み。HFのコンディションは望み薄かな?