コンテストの二日目。少し早起きして6時半ごろからバンドをワッチ。NYやWI,IDなど昨日は全く聞こえなかったエリアと交信に成功。最終的には13マルチ(州)を達成、交信総数は35局となった。東海岸の深いところになると、なかなか5Wでは返事が来ない。QSBの山を見計らってエイッと呼ぶととってもらえることもある。これまでの経験ではQSBがあってもいいけど信号強度S8くらいに相手の信号がならないと交信は困難。ほとんど魚釣りのような世界だけど、面白いね。
ちなみにHFでの電波伝搬は、グレーラインと呼ばれる日没や日の出の線に沿って良好になることが知られている。今回のアメリカとの交信も、向こうで日暮れになる地域と短い時間だけ通信ができている。これは、昼間しか形成されないD層による減衰を受けず、F層での複数回の反射(地面とは反射しない)によって効率よく伝搬することに起因するらしい。地球全体を相手に魚釣りしているみたい。28MHzは面白いなあ。
グレーラインがわかるソフトを使ってみてみると、通信ができている時は通信先がちょうどグレーラン上にあるタイミングになっている。日本では午前10時ぐらいですっかり日が高くなっても、ちょうど西海岸で日が暮れるころでうまく通信ができているといった具合だ。この辺ももう少し詳しく研究してみたいところ。
28MHzで参加。10時から1時間ほどで16局と交信。マルチは6で、CA,BC,OR,AZ,WA,COの各州。時間が遅かったので西海岸が中心。黒点の数も減っているので28MHzではあまり交信できないかなと思ったが、案外たくさん聞こえていた。なかなかバンドのコンデョンというのは予測しにくいものではある。ダイポールを北東の方角にふってみると、信号が強くなった感じもする。送信電力5Wと送ると、相手からFBなんて言ってもらえたりすると嬉しい。明日は雨らしいが、頑張って早起きしてもう少し頑張ってみるつもり。最近のモールス修行はコンテストばかりになっちゃったね。ま、いいか。
スケッチの最中に真ん中あたりのA点で急に明るく光る点が現れた。そこで、急きょその点を時間をおいて何度かスケッチした。結局30分ほどで明るさは失われて消えていった。 短期間領域 (Ephemeral Regions(ER))何だろうか。太陽は生きているねえ。
最近低調なアマチュア無線、太陽活動が下がる前にもう少し頑張っておこうかなと思っている。ということで4.5mの長さがあるアンテナポールをアマゾンで購入。コメットのCP-45というよく使われているポール。
3段の伸縮ポールで、がっしりとした作り。早速28MHz用の万歳ダイポールをマウントしてみた。長さが6mの製品もあるが、いきなり値段が倍になるので、まあ無難な4.5mのものにしておいた。ポールも長さが長くなると指数級数的にハンドリングも大変になるしね。一緒に屋根馬も買おうと思ったが、純正品はまた1万円くらいする。日曜大工の店に行くと1300円くらいで屋根馬が売っている。これではどうかと思ってサイズをチェックしてい見ると、ばっちり入るではないか。ということで、屋根馬はケチってテレビ用のものを使用。今のところ全く問題なし。
ポールの伸縮部を少し緩めると、簡単にアンテナの向きも変えられてすこぶる便利。今月は、海外のコンテストもあるようなので、これで参戦してみようかと思っている。
こういう道具を手に入れると、移動運用も悪くないなあと思う。あったかくなったら考えようっと。
巨大なダークフィラメントは、だんだん太陽の反対側に回りつつある。リムのとろでは、ダークフィラメントが実はプロミネンスと同じものであることがはっきりわかる。3次元の形がなんとなく浮かび上がって見えて面白い。
活動領域の黒点の周りには、よく見るとFabrisと呼ばれる筋がいくつも見えた。PSTの小さな口径でも何とか見える。
また、明るいが小さな活動領域が2か所見える。いわゆるEFRというものだろうか。明日どのように形が変わっていくかを見てみよう。
猛烈に長いフィラメントが南半球で蛇のようにうねっている。スケッチをしていて気が付いたが、フィラメントのうねりには一定の周期があるような気がする。ざっと測ってみると9万キロメートルくらいでうねうねしている。太陽の自転速度かなにかと関係するのだろうか。
出典:http://www.icstars.com/HTML/SolarSection/HAlpha/OBSERVINGTHESUNHAlpha2.html
エラーマン爆弾(Ellerman Bombs)
小さいが明るい過渡的な光の点(通常5分以下の継続時間)で、フラックスが噴出している場所(EFR: Emerging Fluc Regions)や黒点の近傍で磁場が表面に出ている場所に見られる。5オングストローム程度のフィルタで観測した時によく見える。
photo: http://oshimasp.cocolog-nifty.com/blog/
浮上磁場領域(Emerging Flux Region(EFR))
磁気双極子やいわゆるフラックスチューブが表面に出ている場所で、双極黒点群になっていく。Hαでは、EFRは普通7000km程度の大きさの小さな楕円形の明るいプラージュとして見える、その間に短い寿命の狭いつながった小繊維を含んでいいる。これはアーチフィラメント(AFS: Arch Filament System)と呼ばれ、双極間をつないでいる。EPRには穴や小さな黒点が見られることもある。サージや小規模なフレアが起こることもある。
photo: https://www.daystarfilters.com/introduc.shtml
短期間領域 (Ephemeral Regions(ER))
黒点を含まない小型の磁気双極子であり、寿命は約一日程度。太陽表面のどこでも発生しうるが、中緯度から低緯度に発生しやすい。彩層ネットワークのの中の明るい部分として現れるが、活動領域プラージュよりも暗いが、小さなサージやフレアが発生することもある。
Photo: https://www2.mps.mpg.de/homes/solanki/
マグネトグラムで見たER
白斑(Faculae)
光球面上に見えるパッチ状のあかるい部分。周辺減光のため周辺部でよく見え、活発化しつつある新しい活動領域の周りに形成され、活動領域が衰退した後にも残っていることがある。
photo: http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5250/whatsun3.htm
小繊維(Fibrils)
小さいフィラメント状の暗い領域で、磁場に沿って広がっていることが多い。さらに大きなフィラメントと平行に走っていたり、つながっていることがある。
Photo: Astron. Astrophys. 357, 735–742 (2000)
photo: Astron. Nachr. / AN , No. , 000 – 7 () / DOI December 9, 2013
遷移場アーチ(Field Transition Arches(FTA))
磁気双極領域の磁場が反転する線をまたぐフィラメント状の小繊維。AFS小繊維とは異なり、ドップラーシフトがほとんど見られず、薄くて非常に暗い。FTAは二つの磁極を直接つなぎ、しばしば磁気的な安定な領域である。
photo: https://www.daystarfilters.com/introduc.shtml
リンク先にムービー有。すばらしい!
フィラメント(Filament)
太陽表面上にできたプロミネンスで、長く暗い線状あるいは拡散した複雑な形をした形状として見える。フィラメントはしばしば磁気的な大きな変化がある場所にできる。
粒状斑(Granulation)
小さな対流セルであり、可視光あるいは緑色光の3インチ以上の望遠鏡で見える。セルには、ガスが上昇してきている明るい多角形の形状があり1100キロメール程度の大きさがある。やや温度が低く230キロメートルの幅の端の部分はガスが沈み込んでいる。
粒状斑一つの寿命は5分程度で大きさは1000kmもあります。
photo: http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5250/whatsun3.htm
モートン波(Moreton Wave)
彩層における衝撃波で、インパルス状のフレアが外側に秒速1000キロメートルで広がって行くように見える。Hαの中心線で見たときに、ぼっとした明るいアーチがゆっくり動いているように見える。少し青みがかかった色で見えるやや暗いアーチとして見えることもある。
プロミネンス(Prominences)
周辺部分からの放出であり、彩層内あるいは上に形成される複雑な雲のような形や吹き出し。活発なタイプ(ARF:大枝型、サージ型、スプレー型、ループ型)と鎮静型(QRF)がある。
プラージュ(Plage)
パッチ状の明るい領域で、活動領域のそばに見られ、数日継続することもある。形は明るさはまちまちで、磁場が垂直上昇あるいは磁場の再結合した場所にできる。
白く輝いている部分がプラージュ
Photo: https://www2.mps.mpg.de/homes/solanki/
小穴(Pores)
2500キロメートル以下の暗い点で短時間で消える。いくつかの粒状斑境界が交わったところや黒点ができる前に形成されることもある。
Photo: https://www2.mps.mpg.de/homes/solanki/
再結合(reconnection)
磁気の結合のつなぎ替え。磁気双極が隣り合ってできたときに発生することが多い。最初の双極子のN極が、新しい磁気双極子のS極と接近した時に、それらが再結合して低いエネルギーレベルになり、その結果明るいプラージュやフレアが起きることがある。
ソーラーフレア(Solar Flare)
非常に明るい過渡的な放出で、数分から4時間以上継続する。磁場のストレスによる彩層からの急峻で激しいエネルギーの放出で、CME(Coronal Mass Ejection)と呼ばれる質量の放出を伴うこともある。
左:フレア、右:CME
photo: https://www2.mps.mpg.de/homes/solanki/
スピキュール(Spicules)
10000キロメートル以下の小さなガスのジェットで、スパイク状の小さな明るい構造が縁の部分や網状の構造から小さな暗いスパイクとして見える。明るいプレージュの上からは見えない。
飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡で2003年8月13日に撮像された太陽のHα線画像。太陽の縁に沿って見えるぼやけた層が彩層で、そこから針状に突き出したものがスピキュールである。スピキュールは約20km/sの速さで上昇し、高度約1万kmにまで達した後、ほぼ同じ速さで下降する。
photo: http://www.yonago-k.ac.jp/tosho/research_rep/archives/40.php
スプレイ(Spray)
過渡的なプロミネンスで、フレアによって持ち上げられた物質の爆発によって作られる。非常に荒々しいフレアの時のみ見られる。
黒点(SunSpot)
長期間持続する光球面における2500から50000キロメートルのサイズ持つ構造で、中規模ないし大規模なおおきさの黒点は、色の濃い暗部(umbra)とそれを取り囲む色の薄い半暗部(penumbra)がある。半暗部にはたくさんの小繊維がある。黒点には集中した磁場があり、内部からのエネルギーの移動が阻害されるため、中心部分が2500度くらい低くなる。暗部では磁気は垂直になる一方、半暗部では水平になる。
Photo: https://www2.mps.mpg.de/homes/solanki/
Tilt angle γ∝sin(λ)(“Joy´slaw”)Here λ= latitudeE
サージ(Surge)
フレアあるいは非常に活動的な領域からの過渡的なプロミネンスで、比較的大きなガスジェット。噴出したガスは、磁場に沿って再び表面に戻ってくる場合や拡散してしまう場合もある。