最近良く聞にすることばにビックデータというのがある。インターネットやコンピュータの力を使ってユーザーデータなどを大量に集めて統計処理し、マーケティングなどに生かす手法のことである。携帯電話や車のナビなどのデータも知らない間に集められて、都市における人の動きなどの分析もできるらしい。人の手による分析といえば高々100とか1000くらいまでだが、ビックデータというのは文字通り天文学的な数のサンプルを集め、数百万とか数千万のデータを対象することもあるらしい。このくらい大きなサンプル数になると、その母集団の持っている統計的な性質をほぼ正確に知ることが出来、正しく統計的な処理を行えば、その中で起こっていることをきちんと知ることが出来るだろう。そう言えば最近本屋で統計学の本を見かけることが多くなった気がするが、これもビックデータブームと無関係ではあるまい。
さて、話は変わるが、最近、生物の分類に関する本を読んだ[1]。その本によると、かつての分類学者というのは、生物を分類するのに、なんと自らのカンに頼って分類をしたのだという。新種の生物についての論文においても、なぜその生物がある種に分類されているかについての説明はないのだという。著者によれば「それは明らか」ということなのだ。正直それを科学と呼んで良いか微妙なところである。さすがにそれではまずいということで、生物の特徴を数値化したり、分類の方法を厳密にルール化して客観的な分類が行われる様になっという。言って見れば、分類学の世界もビックデータ化が進んだのである。かくして、学会の重鎮の御威光ではなく、科学的に分類が出来るようになってめでたしめでたしとなった。ところが、案外そうでもないことが起こったらしいのである。例えば、そうした科学的な分類では、魚類は存在しないなどいう、我々の感覚からいえば当然と思えるようなことが否定されることになってしまった。それは科学的分析の結果だから、仕方がないという見方もあるが、我々の見えている世界のイメージとはかけ離れた分類の仕方に、果たしてどれくらいの意味があると言うのだろうか。
寄り道が長くなったが、要するにビックデータの使い方には注意した方がいいですね、ということが言いたいのである。どうも世の中の物事には、それ自身に意味があると言うよりも、見た人が見たいように見えるらしいものなのである。データを見る視点なしに闇雲にデータをかきまわしてみても、そこか意味は出てこない。無論、客観的なデータ分析が必要となる場合ももちろんあろう。しかし、一方でそのデータが得られた現場の生の声や雰囲気に触れることも忘れてはならないと思う。いくら科学的分析と言われても、魚類の存在が否定される訳ではないだろう。
[1]キャロル・キサク・ヨーン:自然を名づける―なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか
さて、話は変わるが、最近、生物の分類に関する本を読んだ[1]。その本によると、かつての分類学者というのは、生物を分類するのに、なんと自らのカンに頼って分類をしたのだという。新種の生物についての論文においても、なぜその生物がある種に分類されているかについての説明はないのだという。著者によれば「それは明らか」ということなのだ。正直それを科学と呼んで良いか微妙なところである。さすがにそれではまずいということで、生物の特徴を数値化したり、分類の方法を厳密にルール化して客観的な分類が行われる様になっという。言って見れば、分類学の世界もビックデータ化が進んだのである。かくして、学会の重鎮の御威光ではなく、科学的に分類が出来るようになってめでたしめでたしとなった。ところが、案外そうでもないことが起こったらしいのである。例えば、そうした科学的な分類では、魚類は存在しないなどいう、我々の感覚からいえば当然と思えるようなことが否定されることになってしまった。それは科学的分析の結果だから、仕方がないという見方もあるが、我々の見えている世界のイメージとはかけ離れた分類の仕方に、果たしてどれくらいの意味があると言うのだろうか。
寄り道が長くなったが、要するにビックデータの使い方には注意した方がいいですね、ということが言いたいのである。どうも世の中の物事には、それ自身に意味があると言うよりも、見た人が見たいように見えるらしいものなのである。データを見る視点なしに闇雲にデータをかきまわしてみても、そこか意味は出てこない。無論、客観的なデータ分析が必要となる場合ももちろんあろう。しかし、一方でそのデータが得られた現場の生の声や雰囲気に触れることも忘れてはならないと思う。いくら科学的分析と言われても、魚類の存在が否定される訳ではないだろう。
[1]キャロル・キサク・ヨーン:自然を名づける―なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか
久しぶりの月の観測。今日はとてもしーーイングが良く、細かいところまで良く見えたこともあり比較的小さいクレーターを観察。ミッキーマウスのように耳が二つくっついた面白い形のクレーター。そばに小さいデコボコが列を作っているのも面白い。
今日は25cmの反射望遠鏡で観望したが、少し気合をいれて光軸調整をしたせいか、結構良く見える気がする。アイピ―スはナグラー5の16mmとパワーメイト2.5Xを使っったが、ために市と比べてみたFUJIYAMA ORTHO 6mmの方がコントラストも高く良く見える気がする。ただ、視野が狭いのでドブソニアンでスケッチは、ちょっと苦しいかな。
今日は25cmの反射望遠鏡で観望したが、少し気合をいれて光軸調整をしたせいか、結構良く見える気がする。アイピ―スはナグラー5の16mmとパワーメイト2.5Xを使っったが、ために市と比べてみたFUJIYAMA ORTHO 6mmの方がコントラストも高く良く見える気がする。ただ、視野が狭いのでドブソニアンでスケッチは、ちょっと苦しいかな。