日暮れてすぐベランダに立った。
薄闇を眺めていると、
不思議に落ち着く。
一日の疲れを吸い取ってくれるようだ。
(えっ?)
ふいにほたるが目の前をよぎると、
ツィーっと流れるように消え去った。
元気なやつだと感心する。
あとは目を凝らしても
ほたるは姿を見せる気配はなかった。
一匹狼いや一匹ほたるか?
かっこいい。いやいや自然の危機の一端かも知れない。
子供の頃、
ほたるの乱舞は私が生まれ育った田舎では普通だった。
家の中に侵入されることはしょっちゅうだった。
根っからオビンタレだった私は、
兄引っ張られていったほたる見物で、
光のシャワーの中に立ち尽くしたことを覚えている。
綺麗と思う前に怖さが先行したのだろう。
いまや一匹のほたると遭遇するのが
幸運といえる時代なのかも知れないなあ。
薄闇を眺めていると、
不思議に落ち着く。
一日の疲れを吸い取ってくれるようだ。
(えっ?)
ふいにほたるが目の前をよぎると、
ツィーっと流れるように消え去った。
元気なやつだと感心する。
あとは目を凝らしても
ほたるは姿を見せる気配はなかった。
一匹狼いや一匹ほたるか?
かっこいい。いやいや自然の危機の一端かも知れない。
子供の頃、
ほたるの乱舞は私が生まれ育った田舎では普通だった。
家の中に侵入されることはしょっちゅうだった。
根っからオビンタレだった私は、
兄引っ張られていったほたる見物で、
光のシャワーの中に立ち尽くしたことを覚えている。
綺麗と思う前に怖さが先行したのだろう。
いまや一匹のほたると遭遇するのが
幸運といえる時代なのかも知れないなあ。