変われるのは自分

暑い！
畑仕事を日中やるのも
きつい日が続いている。
時々源ちゃんをそばで遊ばせながら
作業をしているが、
「ハーハー」とみていられない。
そこで農具の置き所と隣り合わせに、
日陰の別荘（？）を作ってやった。
思ったら吉日で、
何でもやっつけてしまうようになったのは、
高校時代の体験がきっかけになった。
高校と言っても、
最初通った地元の進学校は中途退学で、
受験し直して入ったのが工業高校。
別にモノづくりが好きで選んだ学校ではない。
新設校で合格は間違いなしとされたからだった。
目標がないから、
勉強も実習も実が入らない日々が、
当然のように続いた。
落ちこぼれだと自覚しながらも
どうするすべもなかった。
どん底の私を救い上げてくれたのが、
国語の教科担任のT先生。
何を思われたのか、
人見知りで根暗な私に、
校内弁論大会出場させてくれたのだ。
優柔不断な私がそれに応えたのも、
今考えれば奇跡に近かった。
与えられたチャンスに食らいついたのが
不思議といえば不思議だった。
チャンスをつかんで校内弁論大会で優勝したのが、
その後の私の生き方を変えてくれたのだと確信している。
何の取り柄もない人間なんていない。
自分でも気づかない取り柄を見つけたら変われるのである。
それを見つけさせてくれたのが先生との出会い。
その一期一会が私に生きる希望をくれたのだ。
誰もが人生に必ずある一期一会、
それを無駄にするなよと子供らに伝えたいなあ。