こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

好きなものを仕事に選んだスタート

2022年04月01日 03時39分03秒 | 日記
きのうは朝から細かい作業。
「ふるさと川柳」の掲示グッズ作りです。
そこへ知人が顔を覗かせました。
同年代の、昔働いていたところで知り合いました。
レギュラーのわたし、パートの彼と不思議な出会いでした。
なぜか気が合い、
私が何かイベントをすると、
必ず手伝いに駆け付けてくれるのです。
しかしいコロナ以来、
殆ど接点はなくなりつつありました。
今回も2か月ぶり、
すぐに作業を手伝ってくれます。
作業をしながら話は昔話に。
「あんた調理師やったなあ。料理好きなんやろな」
問いかけられて返事に詰まりました。
好きといえば本や活字だった私。
料理は仕事と割り切っていたように思います。
実は初めての就職は加古川駅前にあった書店。
新聞に載っていたアルバイト募集の記事を見て、
加西の片田舎から面接に出向いたものです。
当時は大学受験に失敗、
浪人を気取っていた18歳。
それまでアルバイトなどしたこともないし、
大体田舎から外へ出ることなど滅多になかった田舎っぺ。
性格は人見知りというべきか、
人嫌いといった方がいい私。
人前に出たくないし、人と話すのが超苦手だったのに、
それらがまるでウソみたいに、面接を自分で申込み、
加古川まで北条線から、加古川線に乗り換えるという大冒険(?)をやってのけたのです。
理由は、
当時の田舎、ぬくぬくと浪人生活を送らせてくれないのが普通の社会。
皮肉や嫌味を親にも言われる始末。
なら働きながらだったら、文句はないだろうって単純な発想。
それに書店のアルバイトなら、
物心ついた時から、とにかく本好きでどんな本でも読み漁っていたわたし、
本を扱うところならと安易な結論に飛びついたのです。
「本が好きなんやったら、うちに就職したらどないや」
面接相手の書店主の言葉を救いの手と安易に考えたのか、
ほいほいと正規の就職を決めてしまったのです。
しかし本好きと言えども、読む時間はなくなり、
本を売るという、人見知りな私には絶望的なものがついていたのです。
3年働き、書店生活を見限り、
調理師学校に進み、
調理師の世界に進むことになったのです。
とはいえ、今思うのは、
好きなものを扱う仕事が初めての仕事だったという幸運。
好きなことを仕事にできれば最高というが、
それを最初にやってのけたのだから、
最高を見極めたようなものなのだ。(?)
その3年間で身に付いた社会を渡るための処世術が、
その後の人生にどれほど役立ったことか。

今自宅で「まちライブラリー(私設地域図書館)」をやっているが、
書店時代に買い込んだ本が蔵書の大部分を占めている。
余生を本に囲まれて送れるとは、
いやはや、浮き沈みは数限りなく味わったが、
最高の人生だった証なのだと思っている。
ありがとう本たち、友達であり恩師であり続けてくれて。(ウン)

さあ朝になれば、展示のために会場へ向かいます。
深夜3時半、気持ちを入れ替える私なのです。
コメント
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