こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

光らせてくれたのは仲間たち

2022年04月14日 05時31分11秒 | 日記
きのう筍を天婦羅にした。
味噌汁も具は筍とわかめ。
やっぱり初物は格別な味わいがある。
次は筍ご飯と煮物を考えている。

「むかし、む~かしのことじゃった。
ある村に、おじいさんとおばあさんがおった……」
紙芝居の稽古をしていると、
表現力も声量もかなり衰えているのを感じる。
年のせいだけではなく、
コロナで上演の機会が失われていたからでもある。
紙芝居はひとりでやる。
共演者もいないし、
そのバックアップも見込めない。
とにかくその出来具合は自分次第だから、
責任重大できつい。
実はアマチュア演劇に40年近く打ち込んだ青春時代。
(50,60代で青春というのは語弊がありそうだが。そこは無視、無視。笑)
お芝居は多くの仲間で作り上げるものだ。
舞台上でミスっても必ずカバーしてくれる仲間がいる。
強い信頼関係で成り立っているといっても過言ではない。
芝居にメインのキャストは必須だ。
主役やメインのキャストをプリンシバルという。
それを支えるその他大勢のキャストを芝居ではアンサンブルという。
そのアンサンブル無くして芝居は成り立たないのである。
芝居を始めた当初、長らくアンサンブルだった私。
デビュー作品では、
「代官さま、隣町まで来ているそうです」のセリフひとつの名前がない役だった。
いてもいなくてもいいと思えるような役で、
姫路、西脇など播磨地域の巡演に参加したのを覚えている。
(よく続いたものだと自分でも感心してしまう)
セリフなしで上手から下手へ歩き去るという役もあった。
それがどんなに大事な駒のひとつだったか、
当時は自覚がなくても、今はよく理解している。
初めて主役を演じたのは、
姫路4劇団協合同公演(姫路文化センター会場)で「夜の来訪者」のグール警部。
かっこいい謎めいた警部役。
儲け役といってよかったが、
ただこれを受けるのは相当な覚悟がいった。
膨大なセリフ覚えに、演出の要求にこたえる演技力。
まだ主役の何たるかを知る由もなかった不器用な私を、
アンサンブルの仲間たちが光らせてくれたのだ。
以来、メインキャストを担うことになった。
シェイクスピアのマクベス、シャイロック、リア王、
イヨネスコの授業など不条理劇、
矢代静一や井上ひさし作品に、オリジナル作品など、
セリフ覚えがかつかつといった私は、
やはり仲間のバックアップで、
無事に大役を務めたものだった。

紙芝居に頼れる仲間はいない。
自分だけが頼り、いやはや責任重大である。
本番を悔いなく迎えられるように、
シュミレーションを重ねるしかない。
そろそろカウントダウン状況。
どう演じる(?)か?紙芝居を繰り返して試行錯誤。
勿論小道具も揃えなくてはと頭をフル稼働。。
子供たちの笑顔を思い浮かべながら、
「こりゃ楽しいわい。ばあさんや~~」
おっと、声がひっくり返っちゃったやんか!恥ずい!(笑)
コメント
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