こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

優しさを見つけちゃったぞ

2022年09月15日 11時55分53秒 | 日記
暑さが続く中、
畑仕事も早朝か、陽が落ち際に限定。
あいまに見回る裏庭も、雑草に見舞われていた。
草刈りをする前に、
石や小枝などの邪魔者を撤去するために見回った。
庭の一隅に犬の陶器像が転がっていた。
急いで起こしてやると、
(ありがとう、思い出してくれて)
そういってくれた。(幻想幻想。苦笑)
晒されて真っ白になっているが、
もとは愛くるしい色合いと雰囲気を保った置物だった。
「モモもトトもタロも……みんなを見守ってください」
集う家族を代表して長男が言葉を贈った。
据えられた像は、慰霊の像だった。
庭の一部には、
子供たちが慈しみ世話したペットたちが眠っている。
ハムスターのちょびが最初だった。
「天国にいってください」
今では想像もつかない純真無垢な幼子だった娘が手を合わせた。(笑)

亡骸はなくても、
ペットたちの魂はそこに眠っている。
時々、子供の誰彼が手を合わせているのを見かけたものだ。

褪せてしまった犬の像は慰霊のために子供たちが相談して、
小遣いを出し合って買ってきたものだ。
もう30年近く、庭の一隅で、
4人の子供たちの成長を見届けててくれたことになる。

周囲の雑草を抜いて据え直した犬の像に手を合わせた。
(ありがとうな。みんなこの家から巣立っちゃったたけれど、
見守ってやってね)
わたしが殊勝な心を取り戻したのは、いつ以来かな。
自然と笑顔になっている自分がそこにいた。
コメント
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