こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

小屋作り

2023年02月01日 02時17分12秒 | 日記
いよいよ次への始動です。
寒さはまだ厳しいですが、
畑の中で製作途中の、
作業小屋の完成へ取っ掛かりました。
何日か前に娘婿が屋根を仕上げてくれたので、
外装と内装の細かい部分に手を入れます。
勿論、お金をかけられないので、
そこかしこで集めた不揃いの中古材を利用します。
トタンを寸法に切り、
外壁を覆います。
トントントンと、
傘釘を打ち込みますが、
年のせいで目が見えずらくなったせいで、
何度も打ち間違いながらです。
ふと親指の爪に目が。まだ割れた状態です。
ずーっと昔に金づちで叩いてしまい、
割れはいまもついて回っています。
実は亡くなった父はブリキ屋さんでした。
兄はその仕事を継ぎ、職人になりましたが、
高所恐怖症気味の私は、調理師に。
とはいえ、父の仕事が忙しいときは、
否応なく手伝いに駆り出されました。
樋かけ、カワラボ、神社の屋根の銅板葺き等々、
高い所の作業が大半。
脚元に注意を払い必死に仕事をしたものです。
「遅いんは牛でもできよるぞ」
「仕事は絶対手を抜くな。
屋根に上がったら素人もなんも関係あらへんのやで」
父からしょっちゅう小言を言われ、
むかっ腹を立てていたのを思い出します。
嫌々手伝った仕事ですが、
いま小屋を作るのに、
意外にも役立っているのに我ながら驚きます。
片面の壁を張り終え、父の小言を懐かしく思い出しました。
寡黙な職人だった父の愛あってこその小言なのを、
いまでは確信している私なのです。
寒さの中、無理は避けて、
じっくりと作業を進めていこうと、
自分を鼓舞しますが、
父の思いが、そんな私の背を押してくれていると感じます。
コメント
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