昨年のカナダの国際難聴者会議で彼女が報告した内容を日本の装用者向けにアップデートしたもので、期待以上の内容だった。
子どものリハビリテーションとの違い、大人は自らトレーニングしなければならないこと、コミュニケーションに対する心構えから、いろいろなトレーニングの方法とその効果など説得力のあるものだった。
聴覚の訓練をする際には視覚に頼らない方法、環境で行うことも大切だ。
どういう音か教えてもらうことも有効とか、自分の体験からもうなづけることも多かった。
講演会の後の質疑応答では、人工内耳の手術をして間もない人だけではなく、長く使っている人でも継続して聞く訓練をする重要性を強調していた。
今回の講演会の目的は、人工内耳の初歩的な説明は各地の人工内耳相談会や入門講座にゆだねることとし、成人のリハビリテーションにフォーカスを当てることと、人工内耳装用者と医療関係者に成人にもリハの重要性と可能性を認識してもらうことだと聞いた。
いずれ、資料が全難聴のWebに公開されるだろう。
ラビット 記