難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者が「舟を編む」三浦しをん著を読む。

2012年05月02日 08時49分41秒 | 日記(つぶやき)
GW中に読み終えることにしていた。「舟を編む」を読み終えた。
「舟」とは言葉を、編むとは辞書の編纂を指す。

幼時から「言葉」を希求している難聴者にとって、この本は特別な意味があった。
兄弟やテレビ、仲間の声、母親の声すら、満足に聞き取れなかったので、言葉を文字に求めてきた。
学校の図書館の本は他の子どもの10倍は読んでいた。
中学校、高校の図書館にあった「言語生活」をむさぼり読んだものだ。
唯一の娯楽は、深夜に始まる字幕の付いていたダニーケイショーだった。
あいまいに聞こえていた言葉は、文字化されたものから探していた。

しかし、数組のカップルの描写には、愛の言葉がない。
好きあうのに言葉は要らないのか。言葉がなくても好きになれるのか。

会社に配属と異動はつきものだが、その心理描写は最近職場を変えた自分にも共通のものがあった。
音声の「言葉」で探りを入れながら、新しい職場の同僚に溶け込むのは、難聴者にはハードルだ。

言葉の持つ意味は、記憶は言語化されることで持続し、鮮明になる。
要約筆記者はその言語力以上の力は発揮出来ない。
言語に対するセンス、言葉に対する興味、それは難聴者の言葉に対する希求感を凌駕しなければならない。


ラビット 記

要約筆記事業 要約筆記者とは。

2012年05月02日 08時35分09秒 | 要約筆記事業

要約筆記奉仕員カリキュラムを修了し、登録試験を通って市の要約筆記者として登録した人たちは「要約筆記者」?さらに、現任研修を受けていれば立派な「要約筆記者」?

障害者自立支援法地域生活支援事業の実施要項は、派遣するのは要約筆記者としている。要約筆記奉仕員であっても派遣される時は要約筆記者。
その人たちが昨年3月の厚生労働省のカリキュラムに示された知識、技術を持っているかは、新カリキュラムに基づく登録試験を受けなければ分からない。
再登録のための登録試験をその市が実施するかどうか。

大型GWの狭間の出勤日の昨日、各駅、準特急を乗り継いで新宿駅に着いたのが7:25。いつものチョー混雑はやや緩和されていた。日差しが朝から初夏のような暑さだった。
7:47乗車、8:19明大前。8:33新宿三丁目駅。

ラビット 記
※朝のたまごかけ定食が200円。