難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴児・者の言語理解 リアルタイム文字表記

2011年10月18日 02時54分57秒 | 難聴一般
タッチパネルパソコンによる難聴児・者への言語理解の検査はユニークなものだ。
ツールとして、タッチパネル式パソコンを使用したことと言語理解を研究対象としたことがユニークだ。
低学年の児童だけでなく、高齢者にも受け入れやすいと思われる。また被験者の応答のためのデバイスやインターフェース、ドライバーが要らないので、急速に普及したiPadなどを使った検査や学習支援ツールが開発されるだろう。

言語理解については、イメージを見てひらがなの単語を選択するものだったが、近年多く使われているリアルタイム文字表記の理解度を確認する方法に使えないかと思った。
難聴者は、日常生活の中の音情報、音声情報を補聴器や人工内耳で脳にインプットしているが、何が起きているのか、何を言っているかわからないという脳からのアウトプットがない状態を日常的に経験している。
音声情報の代替えとして表示された文字列を見ることを脳へのインプットとすると、内容を理解したかどうか、内容をどう思ったかという脳の思考、アウトプットがどのくらいあるのかということを検証する必要がある。

話し言葉のオンをそのままかほぼそのまま文字に変えた場合、話し言葉のままの文字列、書記言語として書かれた文字列を理解するには、オンを聞いて理解するよりも脳の高度の能力が要求されるので、利用できる聴覚障害者や内容、場面が限定されると考えている。

ラビット 記
※通勤路にあるザクロの実。

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タッチパネルを用いた難聴児・者への言語学習支援
しかしながら、タッチパネルディスプレイパソコンを使用したことは、検査の操作が簡単で、パソコン使用に慣れていない被験者に対しても年齢を問わず受けやすい検査であったため、年齢の低い幼児や学童を対象にして有効に活用できる可能性がある。今後さらにプログラムを改良して、難聴児向けに文字認知のための視覚教材開発を進める。
http://www.shd.chiba-u.ac.jp/~ghss/activity2/vol/kiyou/kiyou1109_18.pdf


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