難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者に「障害受容」は必要か?

2010年10月20日 22時45分14秒 | エンパワメント
今日の勉強会は、「自立」がテーマだった。

中途失聴・難聴者向け手話講習会の位置づけを難聴者等が手話を学ぶことを通じて自立することを支援することとしたが、その「自立」とは何かということになった。

その議論の中で、障害受容と自立は一緒、裏表とかの考えが出された。
障害受容というと障害にだけ着目し、それも障害を持つ人にのみ「受容」を強いるのは不自然として、人間全体の理解をするという考え方に転換しなければならないのではと説明した。
つまり、その人全体を理解する中で機能障害も持っているということであり、機能障害がその人のすべてではないということだ。

今は「障害者制度改革の基本的な方向」の閣議決定文書の中にも「障害は社会との関わりのあり方によって決定される」と書かれるぐらいだから、障害の受容を障害者側に求めるのではなく社会に求める必要がある。これは「障害の社会的受容」と言われている。

自立とは、身辺動作ができることでも経済的自立でもなく、自分の生活、生き方に対する自己決定が出来、社会に何らかの役割を持って活動できることとした。


ラビット 記

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